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2019.10.08

冬の北海道の走り方
これで雪道も快適ドライブ!

writer : 編集部

まずはじめに知っていて欲しいことは、北海道はとても広いということです。
面積は九州と四国を合わせたくらい。
札幌と根室の間は東京と大阪の距離に匹敵します。
せっかくの北海道旅行でいろんな場所に行きたい!という気持ちはわかりますが、
「のんびり走ろう、北海道!」を合言葉に、余裕のある計画を立てましょう。
北海道はのんびり走ろう

レンタカーを借りる

雪道を走り慣れていない人には、冬の移動は公共交通機関がオススメ。
しかし、鉄道やバスの便が悪いエリアに行きたい場合は、冬でもレンタカーは必須です。
通常、空港でレンタカーを借りますが、ドライブ前にまずチェックすべきは交通情報です。
積雪が多い地域は交通規制(速度制限など)もありますが、除雪した雪が車線を少なくするため「雪渋滞」が起きる箇所もあるからです。
ドライブ中の急ハンドル、急ブレーキは厳禁。
雪が積もっている道路の下は凍結路面ということも北海道は珍しくありません。
ゆっくり走り出し、ゆっくり止まる。
赤ちゃんを乗せて走っているような運転を心がけ、対向車や前の車にも充分注意しましょう。
スリップするのは、自分が運転している車だけではないという意識を常に持って、前の車が滑っていたら、あわてず減速するのが雪道走行のコツです。
レンタカーを返すとき、気をつけないといけないことは、返却時間。
通行止めにならないとしても、冬は大幅に走行時間が狂うこともあります。
空港でゆっくり食事ができるくらいの余裕を持って出発しましょう。

雪道の目印は矢羽根とポール

雪道の目印の矢羽根
郊外をドライブしていると、道路の左端上空に下を向いた矢印が見えます。
これは矢羽根といって、雪に埋もれても車道の幅がわかるようにするとともに、視線を車道に誘導するためのもの。
同じような場所に、紅白の棒が立っていることもありますが、これはスノーポールといって、積雪によって路面が隠れ、路肩や障害物が確認できない状況下において、
ドライバーを走行可能エリアに誘導するポールです。
雪道をドライブするときは、この矢羽根やポールからはみ出さないことが重要なのです。
ポールをはみ出さずに突き進め!

スケートリンクのような道路

縦に並んだ信号(だんご3兄弟ではない)
LEDの信号
北海道では赤黄青のランプが縦に並んでいる信号機が主流です。
横から縦になったのは信号機に雪が積もる面積を減らし、重力がかからないためですが、それはつまり北海道は信号機にも雪が積もってしまうほどの豪雪地帯であるということです。
LED信号機が普及してきた道内には、縦型LED信号も数多く設置されていますが、
従来の信号機と少々違い、斜め前に傾いて「おじぎ」をしています。
これはLEDは白熱灯や蛍光灯と違い、熱を発さない性質を持っているため、垂直に設置すると付着した雪が落ちにくいから。
こんなところにも、雪国ならではの工夫がなされているのです。
一晩で30センチも雪が積もることが珍しくない北海道では、雪が積もるけれど、日中はプラスの気温となる12月や3月の札幌や小樽は、湿った雪が車両によって踏み固められ、スケートリンクのようになります。
氷でできた轍の上をタイヤが走るわけですから、思うようにハンドルは操れませんし、ブレーキ操作もままならい状態となります。
くれぐれも、この時期は除雪していない都市部の路地には入り込まないようにしましょう。
また、一見アスファルトが出ているように見えるけれど実は薄い氷が張っているブラックアイスバーンと言われる現象にも要注意です。

なぜかみんなワイパーを上げている!?

ワイパーが凍って動かなくなるのを防ぐ
冬、北海道の駐車場に行くと、ワイパーを浮かせている車を多く見かけます。
これはワイパーがフロントガラスに凍ってへばりつかないための工夫です。
冬の北海道は氷点下10℃以下になることもそう珍しいことではないので、ガラスに氷の結晶がきれいにできていることもあるくらい。
それだけ冷えるということは、ガラスにできた結露も凍るということですから、朝、「さあ、出発しよう!」と思っても、エンジンをかけて暖房を入れ、フロントガラスの凍りを溶かす時間がなければ運転はできません。
少なくとも乗る30分前には、車が雪に埋まっていないか、フロントガラスが凍りついていないかをしっかり確認しておきましょう。

死亡事故につながる十勝型事故(田園型事故)とは

北海道ではアイスバーンによるブレーキやハンドル操作ができなくなる事故もありますが、もっとも危険なのは十勝型事故(田園型事故)と呼ばれる事故です。
これはコリジョンコース現象(見通しのいい場所でも見知できず、まっすぐ向かってしまう現象)が要因の事故なのです。
なぜこの現象が起きるかというと、道東や道北を走っていると、しばらく信号に出合うことがない上に、交通量も極端に少ないため、左右から車が飛び出してくる予測を怠るから。
しかも対向もあまりこないこともあり、スピードも出し過ぎているケースがほとんど。
そして、交差点でドッカーン!と大きな事故を起こしてしまいます。
せっかくの北海道で事故を起こして嫌な思い出をつくらないために、ときどき休んで、のんびり景色を楽しみながら走りましょう。

普段雪道を走らない人にとって、雪道はすべて同じに見えるかもしれません。
しかし、路面状況は気温や圧雪具合によってまったく違います。
スケートリンクのような凍った路面に、新雪がのっているだけで、実はツルツルのこともあれば、シャーベットのような雪の場合、急発進するとタイヤが空回りして、深い溝を作り、自力では身動きできなくなることもあります。
「雪道にも慣れてきたな」と思っても過信することなく、無事に楽しい思い出を持ち帰りましょう。

※こちらは、公開日が2017年8月21日の記事となります。更新日は、ページ上部にてご確認いただけます。

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