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グルメグルメ

2016.11.19

一子相伝「大徳寺納豆」は
カラダに優しいスーパーフード

writer : 鈴木ナナ

大徳寺一久
かの一休禅師から「一久」という屋号を賜ったと言い伝えられている「大徳寺一久」。門前通りに店を構え、大本山大徳寺の料理方を務めること五百数十年間。大徳寺精進料理を一子相伝で守り続けて今に至ります。
有名な大徳寺納豆
精進料理店として料理を提供していますが、なんといっても有名なのは「大徳寺納豆」。日本全国にその名をとどろかせ、一粒食べれば元気100倍ともいわれる不思議な納豆なのです。その秘密は一体なんなのでしょう?

大徳寺の精進料理

お店の入り口
大徳寺の精進料理は植物性の食材のみを使用し、大徳寺の和尚様より辛味・甘味・塩味・酸味・苦味の「五味」の加減を伝授。この加減と限られた食材を駆使して、植物性の食事でも十分満足するために、長い研究と工夫を重ねてきました。
大徳寺納豆
その一品に「大徳寺納豆」があります。こちらの精進料理に使われる「大徳寺麩」「大徳寺納豆」は大徳寺一久の登録商標。さすが500年以上も続く大徳寺御用達のお店です。
店内
精進料理は2名からの個室をはじめ、大広間は法事などの団体150名くらいまでの利用が可能です。落ち着いた雰囲気でいただく料理の数々は、長年受け継がれてきた伝統の味と技、長い長い歴史を感じさせる奥深いもの。ゆっくりと時間がとれるなら、ぜひ大徳寺のこの味を味わってみてください。

大豆と大麦、そして塩だけで作られる納豆

見た目は真っ黒けの小さな丸いかたまりの大徳寺納豆
納豆というと糸を引くあの納豆を思い浮かべるのではありませんか?でも「大徳寺納豆」はそもそもの製法が違います。自然発酵させ、蒸す、干すといった工程を経て独特の風味を醸し出したもの。いわゆる味噌や醤油の製法と似ていて、「塩辛納豆」「寺納豆」のように呼ばれることもあります。なんと大豆と大麦、そして塩しか使っていないのだとか。にもかかわらず、独特の深い味わいがそこにはあります。

抗生物質の塊!?「大徳寺納豆」

大徳寺納豆を使った精進料理
一久の大徳寺納豆を分析したら、抗生物質である「ペニシリン」の数十倍の効果があるという結果が出たそう。殺菌力が高いので数粒だけ食すと、疲れた胃腸が軽くなるようです。海外で食あたりや水辺りが心配な人は、「大徳寺納豆」を携帯していくのだとか。カラダに良いとされる「酵素」を取り入れ、栄養を効率よく取れるようにしてくれる、いわゆる昔ながらのサプリメントなのかもしれません。

見た目は黒いかたまりですが、いいことがたくさん

使い勝手が広い大徳寺納豆
見た目には真っ黒けの小さな丸いかたまり。甘納豆と勘違いしたり、干しブドウのような雰囲気を思い浮かべる人もいるでしょう。でも、味は全く別物。むしろお料理に塩代わりとして使うこともできるくらい、塩味なのです。甘いものの後口に、お酒の肴に、お茶漬けに入れたりおにぎりの具にもおススメです。
大徳寺納豆の袋
さらには麻婆豆腐や味噌ラーメンなどの隠し味、オリーブオイルに混ぜて調味料代わりに。かなり使い勝手が広いのには驚かされますね。保存が効く発酵食品ならではの楽しみ方も、ぜひ一度お試しください。
大徳寺一久外観
日本食がユネスコ無形文化遺産に登録され、さらに今は空前の健康食材ブーム。室町時代からすでに「寺納豆」というものは出回っていたそうですし、当時の戦国武将たちはすでにスーパーフードを食していたわけです。それが時を超えて、いま私たちも口にできるのだと思うと、ロマンを感じずにはいられません

スマートポイント

  • 「大徳寺納豆」は電話注文で配送も可能です。
  • 大徳寺精進料理は要予約。

ライターのおすすめ

糸引く納豆が苦手な人でも、「大徳寺納豆」なら大丈夫!

鈴木ナナ

人間観察、食べ歩き、酒場めぐり、映画、旅が好き。魑魅魍魎の住む京都で、毎日よそもんの観光気分。

INFORMATION最新情報は、各施設の公式ウェブサイト等でご確認ください。

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