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観光観光

2019.11.21

東福寺の大伽藍・庭園・紅葉
いずれも京都随一の美しさ

writer : 磯本歌見


東山の緑に包まれる、臨済宗東福寺派の大本山、東福寺。京都五山の中で最大級の寺域を誇っています。大伽藍には、最大最古の国宝・三門をはじめ、貴重な重要文化財が数多く残っています。
方丈の東西南北の庭は「国指定名勝 東福寺本坊庭園」として季節ごとに表情の違う庭園美を堪能できます。
また、京都随一の紅葉スポット、通天橋からの絶景は、訪れる人を魅了しています。

鎌倉時代の風格に現代抽象芸術の要素を加えた名園


広い境内のなかでまず訪れたいのは「本坊庭園」です。
重森三玲によって、1939年に完成した東西南北に配された4つの庭で、方丈の四周に庭園を施したものは、東福寺のみという稀有なもの。

石で島を、砂紋で海を表現した広さ120坪の枯山水庭園「南庭」、「井田市松」と呼ばれる市松模様を施した「西庭」、彫刻家イサムノグチが「モンドリアン風の新しい角度の庭」と評した「北庭」、雲文様地割に円柱の石で北斗七星を構成し「北斗の庭」と呼ばれる東庭と、それぞれに趣きが異なり、目を和ませます。

ここから見える紅葉の美しさは格別


そして、通天橋へ。
通天橋は、開山堂へ向かう歩廊で、ここから見下ろす紅葉の美しさは特に有名です。通天橋からは、真っ赤なカエデのなかに黄金の「通天モミジ」が映える絶景が望めます。
「通天モミジ」とは、初代住職が宋から持ち帰ったカエデ。葉の先が3つに分かれた珍しい形で「通天モミジ」といわれています。黄金色に輝く通天モミジが紅葉にすばらしい色を添えます。

心静かになれる開山堂へもぜひ!

通天橋からつながる開山塔院「開山堂」は、聖一国師を祀る重要文化財で、上層に楼閣がある独特な建物です。5~6月には、池泉式庭園のサツキやショウブが美しく咲き誇ります。
静かで厳粛な雰囲気の開山堂は、そこにゆっくりすわっていると心安らかになれそうです。

境内をゆっくり散策しよう


境内には、他にも見どころがいっぱい。
禅宗様、和様、大仏様の建築様式を取り入れた室町時代の建築物である三門は国宝で、3/14~16の涅槃会には特別公開されます。

また、日本随一の美しさを誇る十三重石塔や京都最古の浴室建築(常時非公開)ほか、ゆっくり見て回るとよいでしょう。

※こちらは、公開日が2015年12月27日の記事となります。更新日は、ページ上部にてご確認いただけます。

スマートポイント

  • 最も混雑する紅葉シーズン。最盛期は1日35000人が訪れるそう。大行列ができるので早朝でかけて開門前には到着しておこう。
  • 東福寺ではライトアップはしていないが、塔頭の天得院や勝林寺では、紅葉シーズンにはライトアップされる。チェックしておこう。
  • 毎年3/14~16の涅槃会では、通常非公開の三門が公開され、「大涅槃図」も開帳される。

ライターのおすすめ

通天橋からさらに奥に進んでいったところにある「開山堂」。そこの縁側に座ってお堂や庭を見ているだけでほっと安心します。大好きな場所です。

磯本歌見

関西最西端・忠臣蔵の故郷「赤穂」に住みながら、フットワークの軽さを活かして京阪神・奈良まで取材へ。仏像ガールでご朱印女子。

INFORMATION最新情報は、各施設の公式ウェブサイト等でご確認ください。

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