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観光観光

2015.12.27

巨石と石垣と重要文化財の数々
見どころ満載、大阪城史跡巡り

writer : 塚本隆司

大阪を代表する観光スポット「大阪城公園」。その敷地の大半は、「大坂城跡」として国の特別史跡になっている。建物は明治維新の大火や太平洋戦争中の空襲で多くの建物が失われたが、天守閣(登録文化財)や13棟の門・櫓(重要文化財)が、激動の歴史を今に伝えている。中でも、最大の魅力といわれているのが巨石と石垣。徳川家が西日本や北陸の外様大名64家を動員した天下普請の凄さに圧倒されるだろう。
定番ルートの大手口から大阪城公園の見どころを紹介しよう。

大手口へと向かう前に、ちょっと寄り道がおすすめ

大阪城跡には4つの入り口がある。一般的なのは大手口。高低差も少なく歩きやすいルートだ。最寄り駅は、地下鉄谷町四丁目駅。駅から数分で大手口に到着する。そこでちょっとだけ寄り道しよう。大手口右手にある南外堀の石垣が美しいのだ。

石垣が段々に並んでいるのがわかるだろうか。それぞれの角に一番から七番まで名前がついた隅櫓が並んでいたそうだ。現在は写真の六番櫓とずっと奥にある一番櫓のみが残っている(共に重要文化財)。

大手口に近づくと見えてくるのが大手門(重要文化財)、向かって左手にある千貫櫓(重要文化財)が築かれたのは元和6(1620)年。千貫櫓の石垣と大手門との間にある石垣は築城時代が異なるので、違いを見ることができる。

大手門は将軍だけの門

大手門が完成したのは寛永5(1628)年。今では誰でも通れるが、江戸時代は将軍だけが門をすべて開けて通ることができたのだ。この門を通った将軍は2代秀忠、3代家光、14代家茂、15代慶喜の4人だけ。将軍様気分で通ってみよう。
大手門には、不思議な柱がある。補修の際に柱を継いだらしいが、一見不可能に見える継ぎ方になっている。

多聞櫓(重要文化財)を抜けると空堀があり、城には不釣り合いな配管が見える。

これは上水道の配管。大阪城跡は周囲よりも高い位置にあるため、明治時代に上水道整備のため配水池が造られ、現在も使用されているのだ。

太閤さんの銅像に会える豊国神社

空堀に沿って進むと北側に桜門(重要文化財)、南側に豊国(ほうこく)神社が見えてくる。豊国神社は豊臣秀吉をまつる神社。徳川時代にはもちろんなく、明治になってから復活した。現在の場所には昭和36(1961)年に移転している。有名な城跡には城内ゆかりの武将の銅像がよくあるものだが、大阪城公園で秀吉の銅像があるのはここだけ。

本丸の正門となるのが桜門。明治20(1887)年に再建された。

門の両脇にある巨石が竜虎石(右が竜、左が虎)。門をくぐって正面にあるのが、城内最大の巨石「蛸石」だ。高さ5.5メートル、幅11.7メートル。どうやって運んだのか気になる大きさだ。

桜門を抜ける大阪城天守閣がある本丸だ。

ぜひ見ておきたい山里丸

本丸の北側、山里丸も見逃したくないポイント。大阪城跡には多くの石があるが、なかには普請にあたった大名の刻印が入った石がみられる。山里丸にはそれらが集められ、刻印石広場とよばれている。

そして、忘れてはならない石碑がある。山里丸は、大坂夏の陣で豊臣秀頼と淀殿らが自害した場所なのだ。平成9(1997)年に建てられた碑がひっそりとたたずんでいる。

極楽橋と高石垣、そして人面石

山里丸から北へ内堀を渡る橋を極楽橋という。昭和40(1965)年に架けられた橋だが、豊臣時代の絵画には屋根付きの橋として描かれている。ここから見る大阪城天守閣が美しく、撮影ポイントになっている。

最後に紹介しておかなければならないのが、大阪城で最も高い石垣だ。水中の基礎部分からだと、およそ32メートルもの高さがある。極楽橋から青屋門の前を通り、少し南へ行ったところが撮影ポイントだ。この本丸東側の石垣の中に人面石といわれる石がある。写真の中に見えるのだが、見分けることは難しいだろう。ぜひ現地で探してみて欲しい。

JR大阪城公園駅から天守閣へと向かう場合は、青屋門を抜けて極楽橋を渡ることになる。
紹介した大手口からのルートを逆から読んで巡るといいだろう。

スマートポイント

  • 見どころを詳しく紹介してくれるボランティアガイドがいる大阪城公園。好みに合わせてガイドしてくれるので、おすすめだ。事務所は豊国神社内にある。
  • 大阪城公園内の有料施設は天守閣と西の丸のみ。あとは無料で楽しめるのがうれしい。今回紹介したスポットは、全て無料で見られるところなのだ。
  • 大阪城公園のいいところは、季節ごとの草花を楽しめること。梅や桜、イチョウ並木と実に気持ちのいい公園なのだ。ピクニック気分で訪れるのもいいだろう。

ライターのおすすめ

歴史が大好き、お城が大好き、という人は丸一日観光できる大阪城公園。まだまだ紹介しきれていないスポットがたくさんあります。とにかく広いので、歩き疲れない格好で訪れてください。

塚本隆司

ご覧頂きありがとうございます。
「行きたい」気持ちが「行こう」に変わった瞬間が今ならうれしいです。

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