狭い日本とは言うものの南北に長い日本列島です。
寒暖の差は亜熱帯から、亜寒帯まで幅広く、
その土地の気候が把握できず、
失敗した経験のある人も多いことでしょう。
特に北海道は寒くて暑い地域だけに、服装選びは重要ですね。
2月を例にとると、東京の平均気温は5℃〜6℃ですが、
札幌は平均気温は0℃以下。
旭川に至っては平均気温は-6℃以下です。
コートなら生地が厚く防寒にすぐれたオーバーコートが必要ですし、
手袋も東京で使っているような薄手のものでは役に立ちません。
地元の人は「大丈夫、ダウンなんか誰も着てないですよ」といいますし、
実際、ダウンを着ている人は珍しいのですが、
それは寒さに慣れた人たちだからです。
しっかり、準備しておきましょう。
北海道の四季から見ていきましょう。
まずは春から……。
北海道の春はGWから
本州のように三月の下旬から春だと思ったら大間違い。
北海道の春は、桜が咲くゴールデンウィークからで、
3月はまだ雪が残る冬の終わりです。
4月の最高気温は札幌や旭川で16℃前後ありますが、
まだ最低気温は氷点下のまま。
5月になると温かい日は、
最高気温が25℃を超えることもありますが、
最低気温は札幌で2℃か3℃程度、
内陸や北部ではまだ氷点下になります。
初夏のように暖いと思った翌朝は真冬のような寒さ。
そんなことは北海道では珍しくありません。
しっかり厚手のコートを手にしつつ、
薄い長袖でも出かけられるように服装を準備する。
これが北海道の春の装いの基本です。
日差しが暖かくなる初夏
初夏は6月。暑い日は30℃を超えることもあります。
しかし、最低気温が10℃を下回ることも
珍しいことではありません。
北海道にはリラ冷えといって、
ライラックが咲く5月下旬から6月にかけての、
寒の戻りをたとえた言葉もあります。
服装としては、コートを持っていく必要はほぼない
(道北・道東は必要)と思いますが、
カーディガンやジャケットなど羽織るものは
必須と考えたほうがいいでしょう。
本州は梅雨の時期ですが、からっとした北海道は
とても気持ちがいい季節です。
8月
夏本番は暑さも爽快!
北海道の夏は、7月、8月。
昨今は30℃を超えることもありますが、
朝晩や木陰は案外涼しいのが北海道です。
しかし、道外からの観光客のなかには「暑い!」を
連発する人がいます。
それは、冷房が効いていない建物が多いから。
北海道で暑いのは2週間ほど。
だからエアコンを入れていない店も多いのです。
とはいっても、お盆を過ぎると、もう暑さの峠は過ぎてしまい、
道北や道東なら半袖だけではもう寒い季節。長袖は必須です。
服装は無駄と思ってもちょっと寒暖のバリエーションに
耐えられるものを用意しましょう。
10月
急速に冷え込む秋
秋といえるのは8月の終わりから9月までの短い期間。
10月はすでに晩秋で、
10月下旬から11月の初旬にかけて初雪が降ります。
10月下旬からはストーブを出さないといけないほど
寒くなりますから、
服装も関東や関西の感覚で選ぶわけにはいきません。
雪が降ることもあれば、朝晩は5℃を下回る季節、
10月以降に北海道へ行くなら、
セーターやコートを用意したほうがいいでしょう。
4月
極寒の季節は氷点下の世界
11月から4月までは、雪に閉ざされた長い冬です。
11月は雪が降っても溶けますが、
12月に入ると根雪に変わります。
近年、札幌などはクリスマスでも
浅い積雪にしかなりませんが、
1月2月は列車運休になったり、
道路が通行止めになるほどよく降ります。
最低気温は11月からずっと氷点下になる日が多く、
もっとも寒い1月2月は、
札幌でもマイナス10℃以下になる日はざらです。
札幌の人たちの服装を見ると、
まだ薄手のコートが目立ちますが、
寒さになれていなければ、厚手のオーバーコートや
ダウンなどは、絶対に手放せないと思います。
しかし、セーターの重ね着などはしてはいけません。
というのは、北海道のビルや店舗のなかは、
東京や大阪のような「適温」ではないからです。
とにかく暑い。
暖くすることが、一番の歓迎と思っているのか、
北海道の店は暖かいを通り過ぎて暑いのです。
いつでもぱっと脱げる服装にしておきましょう。
北海道はとても広く、地域によって天候も気温も異なりますので。
天気予報をしっかりチェックし、最適な服装で出掛けましょう。
※こちらは、公開日が2016年3月1日の記事となります。更新日は、ページ上部にてご確認いただけます。