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2015.12.27

古典芸能に親しむ観光スポット
上方落語は天満天神繁昌亭で

writer : 松田きこ


2006年、戦後60年ぶりに復活した上方落語専門の寄席小屋「天満天神繁昌亭」。近くには大阪天満宮や日本一長い商店街、天神橋筋商店街があり、あわせて観光もたっぷり楽しめるスポットだ。落語のために作られただけあって、200席ほどのこじんまりした小屋は、落語家の息使いや表情を間近に感じることができる。昼席は定席寄席公演で出演者は週替わり。色物といわれるマジックや漫談、浪曲なども加わって充実の3時間だ。夜席は独演会や一門会が多く、ご贔屓さんや観光を兼ねた遠方からのファンが詰めかける。

呼び込みと見送りは落語家と触れ合えるチャンス!


昼席の開場、12時半が近づくとお客さんが列を作りだす。自由席なので入場券に書かれた数字の順番に並ぶのだ。するとこの日の出演者の一人笑福亭純瓶さんが登場。小屋の前で「昼席が始まりますよ~」と呼び込みを始め、わくわく気分に拍車がかかった。こんなふうに落語家と間近に会えるのはうれしいもの。さらに昼席終演後は、舞台に立った落語家が見送りをしてくれる。この習慣は、天満天神繁昌亭創設に尽力した桂文枝さんのアイデアで、寄席ファンと落語家の貴重な触れ合いの場だ。写真やサインOKというのもなおうれしい。

一番太鼓が開場の合図


いよいよ開場!その合図となるのが「一番太鼓」だ。入り口前に備えられた太鼓の音が、これから始まる落語への期待感を一層盛り立ててくれる。

天満天神繁昌亭前には、その日に登場する落語家の名前が掲示される。ただし、笑福亭鶴瓶さんに限ってはスケジュールが空いた時に飛び込みで出演となるため、サプライズの登場になる。
予告なしに突然鶴瓶さんが舞台に出ると、「会場はものすごい歓声と拍手に包まれる」とスタッフが教えてくれた。

天満天神繁昌亭を飾る1500個の提灯が圧巻


「天満天神繁昌亭」は多くの企業や市民からの寄付金によって完成した。支援者の名前が入った提灯が建物の内外に飾られ、その数は1500個にもなる。客席の天井にズラリと並ぶ提灯は圧巻!この雰囲気が、より落語を味わう気分を盛り上げてくれる。落語のためだけに作られた劇場は、舞台と客席の距離が近く、どこに座っても落語家の呼吸を感じることができる。

無料休憩室「輪茶々々庵」で観光記念に千社札作り


輪茶々々庵(わちゃわちゃあん)は、昼席、夜席が始まる前の11時~12時55分、16時30分~18時25分に利用できる無料休憩所だ。自動販売機がおかれ、自由に飲食ができるスペースで、落語や繁昌亭の歴史がわかる
展示などもある。


オリジナルの千社札シールを作れる機械も設置されており、記念にと観光客がよく利用している。「おこしやす~」「どの柄がええか選んでおくんなはれ」と関西弁を話す声の指示どおりに、好きな柄や文字、フォントを選べば完成!1回300円で、名前を入れるもよし、座右の銘を入れるもよし。ちょっとしたお土産品としても喜ばれそうだ。

今、上方落語が面白い!


天満天神繁昌亭のお土産に選ぶなら、落語家の名前がズラリと書かれた手ぬぐいだ。上方落語協会に所属する落語家250名ほどの師弟関係や兄弟弟子関係がわかって面白い。「『天満天神繁昌亭』という定席ができてから落語ファンが増えて、落語家を目指す人や趣味で落語を楽しむ人も増えた」と恩田雅和支配人。朝席貸し切りの場合は団体向けの落語体験プログラムもあるので事前に相談してみよう。

スマートポイント

  • 落語は同じ話でも演じる落語家によって雰囲気が違う。毎日開催されている寄席だから、気軽に見ることができ、話しを聞き比べることもできる。
  • 昼席は、和服で来た人、誕生日の人には、大入り袋がプレゼントされる。誕生日を証明するものを忘れずに。
  • 天満天神繁昌亭の中に飲食店はないが、すぐ横の天神橋筋商店街には、いろんなジャンルの飲食店がある。目の前の喫茶ケルンには、「繁昌亭カレー」なるものがあるなど、寄席の前後にグルメも楽しめる。

ライターのおすすめ

落語家が高座に上がって、落語に入る前に話す日常ネタ「マクラ」と呼ばれる話しも楽しみの一つ。天満天神繁昌亭ならではの距離の近さが、落語を身近に感じさせてくれる。

松田きこ

おいしいものを食べるのも作るのも大好き、お酒はもっと好き。取材の旅先で酒蔵や温泉を訪ねるのが趣味です。

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