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グルメグルメ

2017.09.29

御堂筋とともに歩んだビル!
ガスビル食堂の絶品ランチ

writer : けいたろう

大阪を代表する主要道路である御堂筋。その御堂筋の拡幅工事が完了する昭和12年に先立ち、昭和8年に御堂筋に面して誕生したガスビルは、大阪ガス株式会社の本社ビルです。

最も近代的で美しいビルディングと称されたビルは、現在も御堂筋に面して建ち、御堂筋とともに歴史を刻んできました。御堂筋の歴史そのものともいえるモダンなビルの最上階、8階にガスビル食堂があり、本格欧風料理が食べられます。

御堂筋とともに誕生したガスビル食堂

御堂筋は江戸時代まで道幅6メートルほどでしたが、明治大正の近代化に合わせて拡幅工事をし、昭和12年に44メートルまで拡張。地下には御堂筋線が通り、モダン大阪の大動脈となりました。

御堂筋拡幅工事が行われた昭和初期は、都市ガスが便利な熱源として一般家庭にも普及しはじめた頃。御堂筋のほぼ中央に大阪ガス株式会社が本社ビルを建築しました。
大阪ガス株式会社の本社ビル
それがガスビル食堂の入る大阪瓦斯ビルヂングです。
巨大な客船を思わせる白亜のガスビル
巨大な客船を思わせる白亜のガスビルは、「大阪倶楽部」や「高麗橋野村ビル」を建築し、昭和初期のモダニズム建築を代表する建築家、安井武雄の手によるもので、登録有形文化財に指定されていています。
登録有形文化財に指定
建築当時の建物が今も残り、ビルの外観や入り口を抜けた先のエレベーターホールなど、当時の姿を楽しめます。
ビルの外観
当時の姿を残したビル
エレベーターホール
御堂筋に面して最高の眺望を誇るモダンなビルの最上階に、ガスによる便利で先進的な文化を体験できる場として、ガスビル食堂は誕生しました。
レストラン入口
落ち着いた店内
窓際席

名物料理はムーサカとビーフカレー

ガスビル食堂を訪れたならぜひ食べたい代表的な料理といえば、まずはカレーライス。
代表的なお料理「カレーライス」
昭和初期に活躍し代表作「夫婦善哉」で知られる小説家の織田作之助からも愛されたカレーは、オープン当時から変わらない自家製ルゥーがベースのカレーソースに絶妙な触感の角切りビーフがゴロゴロ。
ゴロゴロしたビーフがたっぷり
スパイシーな香りが強く昭和初期にすでに誕生したことに驚きます。

ガスビル食堂のもう一つの代表的な料理が、ギリシャの家庭料理を三代目料理長が日本に紹介したムーサカ。
ギリシャの家庭料理「ムーサカ」
ギリシャでは一般的に羊肉を使用しますが、日本に伝える際に、より日本人に馴染みの深い牛肉に変更。ベースは創業当時から使用している伝統のドミグラスソース。耐熱皿の淵にマッシュポテトを生クリームのように盛り付けるオリジナルのアレンジを加えた一皿です。
生クリームのように盛り付けるマッシュポテト
濃厚なソースとジューシーな牛肉、フワッと軽いマッシュポテトが絶妙のマッチング。ムーサカとカレーライスは17時までの提供となっています。

ガスビル食堂と生のハートセロリ

ガスビル食堂はモダン文化の発信地であり、さまざまな料理が提供されていますが、ガスビル食堂名物メニューの一つに生のセロリの芯の部分を提供するハートセロリがあります。
ハートセロリ
セロリは食材として江戸時代に日本に入ってきていましたが、長い間日本ではほぼ食されていませんでした。

しかし、当時の大阪ガス会長である片岡直方が「西洋料理にセロリは欠かせない」と種をカリフォルニアから取り寄せ、自ら栽培し提供するようになりました。
お皿にドンと盛られたインパクト絶大なハートセロリ
お皿にドンと盛られたインパクト絶大なハートセロリ。

セロリといえば小さく切ってスープや炒め物で食べるのが一般的で、生のセロリはサラダにしてマヨネーズなどのソースで食べますが、ガスビル食堂ではそのまま何も付けないか、好みで塩や胡椒を軽く振って食べます。

シャキシャキ、ポリポリと豪快にかぶりつくハートセロリは、そのまま食べればフルーツのような味わい。塩や胡椒をかけて、アレンジして食べてもおいしいです。

大阪ガスビルとすずらん

モダン建築物であるガスビル食堂は、よく見るといろんな場所に可愛いすずらんの花が咲いています。
大阪ガスの意匠すずらんは小さな花
すずらんは小さな白い釣り鐘状の花が下を向いて咲くのが特徴的。その可憐な花の様子がガス灯のほやに似ていることから、大阪ガスの意匠として創業当時から広く使用されました。
広く利用されているすずらん
今でもすずらんは、ガスビル食堂でシンボルフラワーとして扱われ、ナイフやフォークなどの小物やメニュー、お皿などの食器、さらには扉まで、さまざまな場所に使用されています。
フォークやフォークにもすずらん
お皿の縁取りにもすずらん
ぜひ探してみてください。

大阪の町の歩みと大阪ガス

御堂筋とともに誕生し、近代大阪の歩みを見続けてきたガスビルは、今も御堂筋のランドマークになっています。ガスビル1階のイベントスペースはさまざまなイベントに活用され、福祉作業所による手作りパンや雑貨の店も出店しています。

御堂筋の完成80周年イベントの際には、バザーも開催されました。
御堂筋完成80周年イベント
ほかにも1階部分には、大阪ガスの最新ガス機器が使用できる大阪ガスクッキングスクールもあり、多彩なレッスンメニューと相まって人気を集めています。
大阪ガスの最新器具が使えるクッキングスクール
多彩なレッスンメニューが人気
またガスビル北側には今もガス灯のモニュメントがあり、マントルから炎が出る炎ガス灯独特の優しいあかりが灯っています。
街並みの雰囲気にマッチするガス灯
ガスビルから歩いて数分の距離には、綿業会館をはじめとする大大阪の栄華の頃を思わせる近代建築が建ち並ぶ三休橋筋があり、その街並みの雰囲気にマッチするガス灯を寄贈しました。
大阪の夜をムード満点に照らし出しすガス灯
ガス灯のある風景作りに貢献し、大阪の夜をムード満点に照らし出しています。

スマートポイント

  • 今回はランチメニューの紹介となりましたが、コースディナーや各種宴会、結婚式のパーティにも使用可能です。
  • ガスビル食堂は気軽に立ち寄ってもらいたいという観点から、あえて完全予約制にはしていませんが、訪れる前提での旅行の場合は、予約を推奨します。
  • LEDや電灯の灯るイルミネーションもいいですが、ムードあるガス灯は必見。ガスビル食堂の帰りに、三休橋筋のガス灯の街並みに立ち寄ってみるのをオススメします。

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けいたろう

大阪在住のフードアナリスト。足を使って関西中の美味しい食べ物情報を探し出し配信します。お楽しみに!

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