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観光観光

2016.06.16

坂本龍馬遭難の地、京都
ゆかりの史跡を求めて歩こう

writer : 塚本隆司

幕末の英雄、坂本龍馬。京都には龍馬ゆかりの史跡が多く残っている。祇園をはじめ木屋町・河原町界わいもその一つ。そして、この世を去った最後の場所でもあるのだ。

円山公園の龍馬像から四条大橋を渡り木屋町通・龍馬通を抜け、河原町通にある遭難の地までのおよそ2.5キロ。幕末から明治への扉を開くため駆け巡った龍馬ゆかりの地を紹介しよう。
竜馬と慎太郎像

円山公園へ龍馬と慎太郎に会いに行く

坂本龍馬ほど全国各地に銅像が建つ人も少ないだろう。京都祇園・円山公園の「坂本龍馬・中岡慎太郎両先生銅像」は、数ある龍馬像の中でも代表的なものといえる。
大きな銅像
新しい日本の姿を追い求めながら、河原町の近江屋で刺客に襲われた2人。遠くを眺めている立ち姿の龍馬と、片膝を立て座っている中岡慎太郎。お互いの視点を補い合っている姿だという。

龍馬も食べた? 祇園田楽豆腐

円山公園から八坂神社境内を通り、正門にあたる南楼門を出たところに「二軒茶屋中村楼」がある。
中村桜
参道の両脇に2軒の腰掛け茶屋があったことから二軒茶屋と呼ばれ、そのうちの1軒が今も営業を続けている「二軒茶屋中村楼」だ。室町期から500年近く続く老舗で、江戸末期(当時の屋号は中村屋)の書物にも、京都を代表する料理茶屋として名が記されている。
料理茶屋
明治以降も料亭として営業するかたわら、江戸初期からの名物「祇園豆腐田楽」を店先で販売している。
豆腐に串を刺し、たっぷりと木の芽味噌をのせ、炭火で香ばしく焼き上げた一品だ。きっと龍馬らも食べたことだろう。
豆腐田楽
龍馬暗殺現場に中村屋の印がついた下駄(げた)が残されている。持ち主は、いまだわかっていない。新しい下駄を買えない下級武士などが持ち帰ることがあったようだ。

龍馬が暮らした木屋町

鴨川に架かる四条大橋を渡ると京都でも指折りの繁華街が広がる。京都と伏見をつなぐ運河(高瀬川)沿いに材木を扱う商家が立ち並んでいたことから木屋町と呼ばれた。幕末ゆかりの石碑が多く歴史ファンにとっては、定番の人気スポットである。
幕末ゆかりの石碑
龍馬ゆかりの場所でいえば、土佐藩邸跡がある。西側に鎮座する岬(土佐稲荷)神社は、藩邸内に鎮守社として祀られていたが先斗町や木屋町の産土神でもあったため、一般人が参拝できるよう藩邸内を通り抜けられるようになっていた。
土佐藩邸跡
土佐藩邸跡からさらに北、三条通の一本手前の通りを「龍馬通」という。龍馬や海援隊隊士に自宅の一室を提供していた材木商が今も当時の佇まいのまま家業を営んでいるのだ。龍馬が使っていた2階の部屋はギャラリー(有料)として、龍馬関連資料が展示されている。
竜馬通

見上げた先に、龍馬遭難の部屋

龍馬通を西へ抜け河原町通を南へと向かうと、かっぱ寿司「京(みやこ)のとんぼ店」がある。土佐藩出入りの醤油商「近江屋」があった場所だ。通行人が多い通りの一角に「坂本龍馬・中岡慎太郎遭難之地」の石碑と献花台がある。
近江屋跡地
大政奉還が行われたわずか1カ月後の1867年11月15日、龍馬33歳の誕生日の夜だった。
普段は東の土蔵の2階に隠れ住んでいた龍馬。何かあった際には、となりの寺に逃げるルートまで用意していたが、事件当夜は風邪をひき、暖かい母屋の2階に移り中岡慎太郎と語り合っていた。絶命した部屋は、ちょうど通行人の頭上あたりということになる。

龍馬ゆかりのスポットだけじゃない

龍馬ゆかりのスポットを紹介したが、木屋町・河原町周辺には多くの石碑が立ち並ぶ。京都市役所近くに行けば、復元された高瀬舟や長州藩邸跡をはじめ、武市瑞山や桂小五郎・幾末の寓居跡、佐久間象山遭難之地などがある。
竜馬ゆかりの地
竜馬像
道幅や川幅、建物など当時とは異なるが、多くの飲食店が立ち並びにぎやかな様子は今も昔もかわらない京都木屋町・河原町界わい。当時に思いを巡らせながら歩いてみよう。

スマートポイント

  • 八坂神社や円山公園は今も昔も京都を代表する場所。境内でも出店の雰囲気を楽しむことができるが、二軒茶屋での一休みもおすすめ。蔵を改装した店内で食事をすることもできる。
  • 木屋町・河原町周辺は「少し歩けば駒札がある」といってもいいくらい史跡の宝庫。幕末ゆかりのものだけではなく、三条河原の中州で処刑された豊臣秀次一族を祀った瑞巌寺や織田信長ゆかりの本能寺などもある。
  • 京都の街歩きは予備知識がなくても楽しいが、肝心なところを見逃したとあっては後悔が残るかも。ある程度調べてルートを確認しておくことがおすすめ。狭い範囲に色々あるが、行ったり来たりしないように。

ライターのおすすめ

歴史好きにとってこれほど楽しめて、ほとんどお金がかからない京都の街歩きは超おすすめ。ふらりと立ち寄りたくなる魅力的なお店もあり、あっという間に一日が過ぎてしまいますよ。

塚本隆司

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