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観光観光

2016.07.19

一見さんでも大丈夫!
舞妓さんに会える
京都北野の上七軒歌舞練場

writer : 塚本隆司

京都に行ったなら、ぜひとも会いたい舞妓(まいこ)さん。観光客が体験をする観光舞妓を見かけることがあっても、なかなか本物の舞妓さんに出会える機会は少ないもの。
運よく街中で見かけたとしても、お客さんのもとへと向かう仕事中のため、声かけや写真撮影は迷惑になる。遠目に見るのが精いっぱいだ。
そんな舞妓さんや芸妓(げいこ)さんに観光客でも出会える場所がある。時には、舞妓さんとお話ししながらお酒が飲めるイベントも。京都北野・上七軒歌舞練場を紹介しよう。
舞妓さん

写真提供:上七軒歌舞会

最も歴史ある花街・上七軒

京都には、五花街(ごかがい)と呼ばれる花街がある。上七軒・祇園甲部・先斗町・祇園東・宮川町だ。中でも、最も歴史が古いのが京都北野にある上七軒。
室町時代の文安元(1444)年、一部が焼失した北野天満宮社殿を造営した際、残った資材を使い東門前に七軒の茶屋を建て、参詣の休憩所としたのが始まりという。

天正15(1587)年には、豊臣秀吉が北野天満宮で開いた大茶会(北野大茶の湯)で秀吉の休憩所となり、名物の御手洗(みたらし)団子を献上したところ喜ばれ、みたらし団子を商う特権が与えられたとか。その際に山城国一円で法会茶屋株を国から与えられ、これがお茶屋の始まりになったというから、その歴史の古さに驚かされる。
五花街

一見でも舞妓さんに会える場所、上七軒歌舞練場

北野天満宮の東に上七軒歌舞練場がある。芸妓さんや舞妓さん(芸舞妓さん)が、日頃の稽古の成果を発表する場所だ。創建は明治時代にさかのぼり、増改築を繰り返し昭和初期に現在の建物になっている。2009年には、国と京都市より「歴史的風致建造物」に指定された。
上七軒歌舞練場

写真提供:上七軒歌舞会

上七軒歌舞練場内観

写真提供:上七軒歌舞会

京都で芸舞妓さんに会える場所となるとお茶屋さんだが、「一見さんお断り」と、初めての知らない客を受け入れてくれない店が多いのも事実。観光客としては、連れて行ってくれる知り合いでもいない限り難しい。
一見さんの観光客でも、芸舞妓さんに出会える行事が開かれているのが「上七軒歌舞練場」でもあるのだ。

芸舞妓さんのおもてなしで飲めるビアガーデン

夏のお楽しみはビアガーデン。歌舞練場の庭園や池に面した欄干席、サロン、中の間が開放されて開かれる。期間中、毎日6人の芸舞妓さんがもてなしてくれるのだ。浴衣姿の芸舞妓さんと気軽に会話やお酒を楽しめる数少ない機会でもある。
ビアガーデン

写真提供:上七軒歌舞会

「はじめてでも大丈夫かな?」と心配する必要はない。芸舞妓さんも、普段のお座敷とは異なる環境を楽しみにしているので、気軽に話しかけて欲しいとのこと。なじみ客が多いようだが、外国人を含め観光客の姿も増えているそうだ。
欄干席

写真提供:上七軒歌舞会

気になる料金は、基本セット(ビール一杯と付きだし)2000円。追加のビールや日本酒など一杯1000円と少々高めだが、比べものにならない雰囲気がある。人気のイベントだけに予約した方がいいだろう。
ビアガーデン入り口
2016年は、7月1日から9月5日まで(休業日は8月14日から16日)。17時30分から22時まで。

秋には寿会

毎年10月の上旬に5日間行われるのが寿会。芸舞妓さんが日頃の成果を発表する「温習会」として開かれる。この日のために、日々厳しい稽古を積んでいるという。
寿会

写真提供:上七軒歌舞会

内容は、上方唄や長唄など伝統ある古典ものの名曲や踊りが中心となる。観光客にとっては、日本が誇る本格的な芸事を目の当たりにできる機会。ぜひとも京都のみやびを感じてもらいたい。
古典ものの踊り

写真提供:上七軒歌舞会

2016年は、10月8日から12日に開かれる。

京都に春を告げる、北野おどり

春に行われるのが「北野をどり」。1952(昭和27)年に北野天満宮千五十年大萬燈祭を記念して、演じられたのが始まり。以来、京都北野の春の風物詩として、地域の人に親しまれている舞踊公演だ。
北野をどり

写真提供:上七軒歌舞会

春らしい華やかさや着物の素晴らしさなど、京都らしさが漂う春を体験できる機会だ。フィナーレには芸舞妓さんが総出で踊る「上七軒夜曲」が定番となっていて見応えがある。

上七軒の「北野をどり」が終わると、祇園の「都をどり」、宮川町の「京おどり」、先斗町の「鴨川をどり」と、京都の春を彩る行事として定着している。

行事は他にもある。公式ホームページをチェックしてから京都北野へ訪れよう。いつもとは違う、ワンランク上の京都観光を楽しめるはずだ。

スマートポイント

  • 京都駅から離れていることもあり、観光客の姿であふれかえるようなことは少ない。落ち着いた京都の風情を感じられるのも上七軒の魅力だ。
  • 芸舞妓さんの着物なども注目だ。夏のビアガーデンの浴衣姿も涼しげな上に、帯やかんざしにも夏らしさが見える。美しさだけに気を取られているともったいない。
  • 上七軒歌舞練場にある喫茶「茶ろん」では、食事やお茶ができる。ただし、ビアガーデンや寿会・北野おどり期間中は休業。定休日は木曜。

ライターのおすすめ

いつかは、お茶屋でお目にかかりたい芸舞妓さん。とはいえ、夢のような話だと思っていたら、小遣いの範囲でお話しをしながらお酒を楽しむ機会や芸事を見られるのはうれしい話。観光スポットとしてオススメです。

塚本隆司

ご覧頂きありがとうございます。
「行きたい」気持ちが「行こう」に変わった瞬間が今ならうれしいです。

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