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グルメグルメ

2017.05.19

轉害坊の焙りたてコーヒーは
身体にやさしい幸せなおいしさ

writer : 砂野加代子

お洒落な店内
奈良の市街、転害門から北に進んだ今在家の交差点近くに、築90年の町家をリノベーションした、カフェ&ギャラリー「轉害坊(てんがいぼう)」があります。江戸時代から続く漢方薬局だった雰囲気を大切に残しつつ、洗練されたおしゃれな空間が広がる店内は、居心地がよくてゆったりと時間を過ごす人が多いそう。焙煎したての新鮮なコーヒーが飲めることでも知られ、希望すれば自分で生豆から焙煎を体験することもできます。
外観

大切に育てられている空間を楽しむ

和モダンな空間
店内に入ると、そこは和モダンな空間。アンティークピアノが置かれ、ジャズコンサートなどが行われることも。奥には昔ながらの畳の和室も広がっています。その向こうには坪庭があり、緑も見える抜け感のある空間がすてきです。
昔ながらの和室
春には、代々伝わる江戸時代の雛人形、明治時代の五月人形なども飾られます。歴史のある空間を大切に育てていきたいという店主のこだわりが、随所に感じられます。

江戸時代から続く歴史と思いに包まれて

歴史ある道具
1700年代から続く漢方薬局だった建物は、店主大澤十糸さんのご実家。家の片付けをしていた時に出てきた、江戸時代から漢方の処方を続けてきた記録や、店で使われていた貴重な道具類を見て、「長年続いた歴史と思いを大切につなげたい」という気持ちがあふれてきたとおっしゃいます。そして「心と身体に良い暮らし」にこだわるカフェができあがり、しつらいに取り入れられた古い道具たちは、時を超えて今も訪れる人を見守り続けています。
百味箪笥
漢方の薬が入っていた百味箪笥。小引き出しには、薬の名前が書かれています。
屋号の入った木箱
屋号の入った古い木箱は、バッグや上着を入れる荷物入れに。
字をデザインした標章
漢方薬商創業者・永屋吉右衛門氏が使っていた「吉」の字をデザインした標章や、家紋入りの古いちょうちんの紙箱。笑顔のようにも見える「吉」の字は、現在はカフェのロゴとして使用しています。

焙煎したてのコーヒーのおいしさを知る

煎りたてのコーヒー
カフェの一番のこだわりは、江戸時代に薬草唐茶として伝わった高品質で新鮮な焙りたてのコーヒーです。毎日開店前に焙煎したばかりの豆のみを使用。焙りたてコーヒーは、鮮度も香りもおいしさも格別です。コーヒー好きはもちろん、コーヒーが苦手な人にも飲みやすいと好評です。
家庭用焙煎機「いりたて名人」
煎った豆
家庭用焙煎機「いりたて名人」で焙煎体験。立ち込めるコーヒーの香り、ぱちぱちと豆がはぜる音、だんだん黒くなっていく生豆・・・、五感を通してコーヒーのおいしさが感じられます。家庭用焙煎機や生豆は購入も可能。自宅で自分好みのコーヒーを焙煎する方法も教えてもらえます。
焙りたてコーヒー
芳醇な香り・まろやか飲み心地の焙りたてコーヒー550円。
※生豆(100g・コーヒー約20杯分)の焙煎体験は1080円。焙煎したコーヒー豆は持ち帰れます。
手作りスイーツ
その時々に出会える手作りスイーツ(マイヤーレモンのNYチーズケーキ500円)もぜひ一緒に。

笑顔がこぼれるコンフィチュール

コンフィチュールを使ったメニュー
アップルジンジャーやビタミンカラーのマイヤーレモンシロップなど、confiture cotocotoの絶品コンフィチュールを使ったメニューも人気です。季節の果物や野菜を、素材に合わせた方法で炊き込んだコンフィチュールは、口に入れた瞬間思わず幸せな気分になれてしまうような味。目にも美しいスペシャルな1瓶は、お土産に買いたくなりそうです。
コンフィチュール
(せとかとマンゴーのコンフィチュール、ビタミンカラーのマイヤーレモンシロップ各2000円)
癒しの空間
コンフィチュールのほかにも、昔ながらの考えのもとに作られた薬湯、和ろうそくやキャンドルなど、この空間に引き寄せられるように集まった、店主お気に入りの雑貨も並びます。食べものも雑貨も本物志向。300年にわたり漢方薬局として人々の健康を支えてきた轉害坊は、ワークショップやコンサートなども行うカフェとなり、集まる人々の心を癒し続けています。

スマートポイント

  • 営業は金〜日曜の午後のみなので、訪れる際は注意して。
  • 営業日の午前中にはおいしいコーヒーのたて方を学べる「コーヒー焙煎教室」(予約制)も開催。1日体験コース2600円、基礎・上級コースあり。1人でも参加可。日時等は応相談。気軽に問い合わせを。
  • 店内には、江戸時代から続く漢方薬局で使われてきた興味深い道具類などが、そこかしこに。じっくり見てみるのも楽しい。

ライターのおすすめ

焙煎体験は楽しくておすすめ。焙煎したての豆をぽりぽり食べるのも感動でした。コーヒーの本当の賞味期限は焙煎後、豆で7日、粉で3日、たてて30分だそう。思わず家庭焙煎機が欲しくなります。

砂野加代子

エディター&ライター。学生時代から生活の中心はほぼ京都。近頃つくづく「大人の京都は楽しいなぁ〜」と思う。

INFORMATION最新情報は、各施設の公式ウェブサイト等でご確認ください。

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