京都水族館の目の前にあるのは、青々とした緑が広がる梅小路公園。世界遺産の東寺の五重塔をのぞむこともできます。JR京都駅にも近く、新幹線がすーっと走るのも見えます。こんな立地の水族館、ほかにないですよね。
2012年にできた、山紫水明の都・京都の水族館は、人工海水を使った水族館。鴨川など京都の川や自然も大きなテーマです。バラエティに富んだ9つのゾーンで、さまざまな水辺のいきものと出会えます。人気のイルカパフォーマンスやワークショップなど、体験型プログラムもいっぱいです。
観光
2015.12.27
海や川のいきものに出会える
山紫水明の都の京都水族館
writer : 砂野加代子
京都水族館の顔!オオサンショウウオがうようよお出迎え!
「京の川ゾーン」で出迎えてくれるのは、京都の鴨川にも生息する、生きた化石・世界最大級の両生類と言われるオオサンショウウオ。折り重なるようにたくさんのオオサンショウウオがかたまっている様子は、ちょっとギョッとする光景です。
夜行性のため、昼間はあまり動きませんが、時々小さな手足をひらひら動かして、息を吸いに水面にあがってくる様子が見られます。点のような小さな目がかわいいです。
水族館の「かいじゅう」は愛嬌たっぷり
「かいじゅうゾーン」にいるのは、ミナミアメリカオットセイと、ゴマフアザラシ。岩場でお昼寝する姿も、水中をひゅんひゅん泳ぐ姿も見ていて飽きません。
チューブ状の水槽に浮かび上がって来るゴマフアザラシも、
愛嬌たっぷりです。
うまくエサの時間に行き合わせると、飼育スタッフがエサをあげたり、体温を測ったりする様子を見ることができます。質問があったら、気軽にスタッフに聞いてみましょう。
ケープペンギンはとっても人間的?
陸上ではヨチヨチ歩きのケープペンギンも、水の中に入ると飛ぶような早さで泳ぎます。そのギャップに注目です。取材時の秋は、ちょうどペンギンの恋の季節。毎年赤ちゃんの誕生を待つのも楽しみです。
ペンギンは一夫一妻制で、家族がとても仲良し。性格もいろいろで、人間模様ならぬペンギン模様がおもしろいそう。モテモテ男子もいるそうです。じっくり観察してみたいですね。
大水槽の光のカーテンを体験してみて
エイやウミガメも泳ぐ約500tの水量を誇る「大水槽」。一階で海底にいる気分を味わったり、二階から見下ろしたり、いろいろな角度から楽しめます。
大水槽に自然光が差し込んで、きれいな光のカーテンが出現することもあります。
ふわふわ幻想的なクラゲたちや、色とりどりの熱帯魚も、京都水族館の人気者。「海洋ゾーン」もはずせません。
京都水族館のイルカパフォーマンスはひと味違う!
お待ちかねイルカパフォーマンスは、広々とした梅小路公園、東寺の五重塔、古都京都の街並を借景にしたスタジアムで。紅葉の季節には、公園の木々が色づくのを感じることもできます。
イルカパフォーマンス「イルカLIVEきいて音(ネ)」は、観客も参加型の楽しいプログラム。ペンギンも特別ゲストとして登場します。土・日曜は混雑するので早めに席を確保するのがベター。
さまざまな光を駆使したナイトパフォーマンスの開催もあります。日程はHPで要チェック。ロマンチックな夜の水族館は、デートにぴったりです。
スマートポイント
- 市バス1日乗車券、地下鉄1dayフリーチケットなど提示で、入場料金10%引き。出口で手の甲にスタンプを押してもらえば、当日中の再入場OK。途中で食事に出たり、公園で遊ぶこともできる。
- 館内のカメラ・ビデオ撮影OK。フラッシュはNG。水族館のTwitterやFacebookには、飼育スタッフからの情報など旬のネタがたくさん。チェックしておくと、見どころがよくわかる。
- 授乳室は館内に3ヵ所。オムツ交換台は8ヵ所。総合案内で、ベビーカーを預かってもらうこともできる。もちろん館内のベビーカー移動OK。
ライターのおすすめ
ミュージアムショップで、ひときわ目をひくのはオオサンショウウオグッズ。ぬいぐるみも愛嬌たっぷり。館内に3ヵ所あるカフェにも、九条ネギのてっぱいチキンバーガー、すいぞくパンなど人気メニューが多い。
砂野加代子
エディター&ライター。学生時代から生活の中心はほぼ京都。近頃つくづく「大人の京都は楽しいなぁ〜」と思う。
INFORMATION
スポット名 | 京都水族館 |
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住所 | 京都府京都市下京区観喜寺町35-1(梅小路公園内) |
電話番号 | 075-354-3130 |
料金 | 大人2,050円、大学・高校生1,550円、小中学生1,000円、3歳以上600円 |
営業時間 | 10時00分~18時00分(2017年2月3日~2月12日は10時00分~20時00分、11日は除く) |
定休日 | 年中無休(施設点検や気象状況により臨時休館あり) |
駐車場 | なし |
備考 | HP : http://www.kyoto-aquarium.com/ |