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観光観光

2015.12.27

梅田から近い大阪市中央公会堂
周辺も見どころいっぱい

writer : 松田きこ


大阪・キタの中心地、梅田から歩いて15分ほど。堂島川と土佐堀川に挟まれた中州が中之島。重厚な建築物が並ぶなかで、ひときわ美しいフォルムが1918(大正7)年に建てられた大阪市中央公会堂だ。周辺にある日本銀行や大阪市役所の建物の力強さに比べて、その優美さは際立っている。大阪の株式仲買商、岩本栄之助氏の寄付で建てられた市民のための公会堂で、100年以上、音楽会や講演会に利用され、多くの著名人も訪れている。2002(平成14)年、大規模な復元改修を経て美しくよみがえり、公会堂建築物として西日本で初めて、国の重要文化財の指定を受ける。展示室や自由見学エリアは博物館のように知と伝統にふれることができ、17ある集会室や会議室は一般市民がイベントや会合などに使う親しみやすい施設だ。

かつての貴賓室は、まるで豪華な美術館のよう



ガイドツアーのコースに入っている特別室。元々貴賓室だっただけあって、すみずみまで豪華な設えがほどこされている。天井には日本の神話「天地開闢(てんちかいびゃく)」、壁画はスサノオノミコト、仁徳天皇などが洋画家・松岡壽によって描かれており、修復復元によってよみがえった鮮やかな色がとても美しい。

細部まで創建当時のものを再現したカーテンは、法隆寺宝物の国宝の図柄をデザインした豪華なもの。

大阪市の市章「みおつくし」をデザインの一部に取り入れたステンドグラスの大きな窓。窓の外には、周辺の水辺の緑が美しく見える。

博物館のように復元保存された館内は見どころいっぱい!


廊下にある作り付けの椅子は、創建当時大集会室の2階席で実際に使われていたもので、椅子の裏に帽子がかけられるようになっている。大正モダニズムの時代、大阪を闊歩していたダンディーな男性に帽子は必須のものだったと想像するとわくわくしてくる。

経年による色の変化がわかるように、復元改修の際に一部をそのまま保存。

何気ない窓の桟(さん)や手すりの意匠もレトロでおしゃれ。階段の手すりは、手にふれる部分は温かみのある木製で、それ以外は鉄で美しいフォルムを描いている。館内で映画やドラマの撮影が行われることもあり、実際に使われている施設の生き生きとした雰囲気が画面から伝わってくる。

自由に見学できる展示室で歴史の重みを感じる


見学自由な展示室には、創建から現在までの史料が展示されており、開業当時パーティで使われていた銀の食器は今でも鈍い輝きを放ち、史料によって周辺地域の近代建築のこともわかる。奥には市民のための公会堂を作るという夢のために多額の寄付をし、大阪市中央公会堂の完成を見ずに帰らぬ人となった岩本栄之助氏の胸像があり、大阪が経済の中心として大大阪(だいおおさか)と呼ばれた時代の息吹が伝わってくるようだ。

周辺はバラ園や美術館がある憩いの場


公会堂SHOPでは、大阪市中央公会堂オリジナルのクリアファイルやスイーツなどがあって、来館の記念に求める人が多い。

年間を通して夜間のライトアップがあり、周辺にはバラ園、レストラン、東洋陶磁美術館があり、土佐堀川に面した水辺の憩いの公園になっている。各鉄道の駅、梅田・北浜・淀屋橋から徒歩で行けるのでとっても便利。

スマートポイント

  • 木曜に開催されるガイドツアーでは特別室などを案内してもらえ、公会堂の歴史を知ることができる。10:00~10:30(受付9:45~)/11:00~11:30(受付10:45~)/参加費500円(お土産付)
  • 通年行われている夜間のライトアップで、夜の闇に浮かぶ幻想的な建物の美しさを堪能できる。毎年12月23日に開催されるワンコインでコンサートと館内見学など、クリスマス前のロマンチックなひと時を楽しめるイベントもある。
  • 公会堂の玄関は営業時間内はいつでも開いているので、散策の途中で立ち寄る人や館内のベンチで休憩する人など、市民の憩いのスポットになっている。

ライターのおすすめ

大阪が誇る近代建築の一つで、国の重要文化財でありながら市民が気軽に利用できる貸室施設として親しまれている。集会室をはじめ、館内の装飾は豪華で、古き良き時代の職人さんの手仕事を間近に知ることができる。

松田きこ

おいしいものを食べるのも作るのも大好き、お酒はもっと好き。取材の旅先で酒蔵や温泉を訪ねるのが趣味です。

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