四季を通して鳴く鈴虫
![本堂](https://www.smartmagazine.jp/kansai/wp-content/uploads/2017/07/img_3-3.jpg)
山門を入ると本堂、さらに境内を進むと、約6000匹の鈴虫が飼育されている書院があります。秋に鳴く鈴虫の音色を聞いて開眼した先々代の住職が、寺を訪れる人がいつでも鈴虫の音色を聞けるようにと研究を重ね、今日のように一年中鳴き続けるようになったそうです。
![約6000匹の鈴虫が飼育されている書院](https://www.smartmagazine.jp/kansai/wp-content/uploads/2017/07/img_4-3.jpg)
約6000匹の鈴虫の音色は清らかで、心が和みます。
鈴虫説法で自分の心と向き合う
![住職の「鈴虫説法」](https://www.smartmagazine.jp/kansai/wp-content/uploads/2017/07/img_5-3.jpg)
鈴虫が鳴く座敷で聞く、住職の「鈴虫説法」が人気です。禅の教えである「茶礼」に基づき、お茶とお茶菓子も用意されていて、ほっとくつろぐことができます。堅苦しい雰囲気はありません。禅の教えや日々の心の持ち方などについて、たびたび笑いが起こるわかりやすくて楽しい説法は、あたたかくて心に響きます。
![たびたび笑いが起こる楽しい説法](https://www.smartmagazine.jp/kansai/wp-content/uploads/2017/07/img_6-3.jpg)
ひとつだけ願いをかなえてくださるお地蔵さま
![幸福地蔵菩薩](https://www.smartmagazine.jp/kansai/wp-content/uploads/2017/07/img_7-3.jpg)
説法を聞き、境内の美しい庭園を散策したら、山門横に立っておられる「幸福地蔵菩薩」にお参りしましょう。どんな願いも、ひとつだけかなえてくださるお地蔵さまは、おだやかな優しいお顔です。
![日本で唯一わらじを履くお地蔵様](https://www.smartmagazine.jp/kansai/wp-content/uploads/2017/07/img_8-3.jpg)
(写真提供:鈴虫寺)
鈴虫寺の幸福地蔵菩薩は、日本で唯一、わらじをはいておられることでも有名です。それはお地蔵さま自ら、歩いてお参りした人のところまで、願いをかなえに来てくださるから。わざわざ救いの手を差し伸べに来てくださるところが、すごいですよね。
![お参りする人達](https://www.smartmagazine.jp/kansai/wp-content/uploads/2017/07/img_9-3.jpg)
(写真提供:鈴虫寺)
願いごとはひとつだけ。お願いをする前に、必ず住所と名前を心の中で言うことも忘れてはいけません。
「幸福御守」で幸福を招く
![幸福御守](https://www.smartmagazine.jp/kansai/wp-content/uploads/2017/07/img_10-3.jpg)
(写真提供:鈴虫寺)
幸福を招く「幸福御守」(300円)。中に幸福地蔵菩薩のお姿が入っていて、お地蔵さまがいつもそばで守ってくださるお守りです。幸福地蔵にお参りする時には、お守りを両手にはさんで願い事をします。家族や友達の分もお土産にしたくなりますね。
![竹林や楓などに囲まれた境内](https://www.smartmagazine.jp/kansai/wp-content/uploads/2017/07/img_11-3.jpg)
![一望できる京都市内](https://www.smartmagazine.jp/kansai/wp-content/uploads/2017/07/img_12-3.jpg)
(写真提供:鈴虫寺)
松尾山麓の自然を感じられる竹林や楓などに囲まれた境内からは、京都市内を一望することができます。帰り道には、自分にとって大切なものが見えたような、さわやかな気持ちになれそうです。