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観光観光

2018.09.04

人力車で巡る浅草の魅力
見逃せない裏浅草グルメも!

writer : 藤村秀樹

イケメン車夫の鈴木芳昭さん
東京の定番観光スポット・浅草。ひと口に浅草と言っても、実はかなり広く奥深いエリアなんです。今回は、浅草で10年以上人力車を引き、今や若手をまとめる役割も担う、ベテラン且つイケメン車夫の鈴木芳昭さんに浅草の魅力をお聞きしました。鈴木さんが働く時代屋さんで楽しめる日本文化体験サービスや、今話題の裏浅草で注目されているグルメも合わせてご紹介します。

自己表現できる仕事だから、今でもホントに楽しい

大学進学を機に上京した鈴木さん。高校までご両親の仕事の関係で、東北各地を転々とされていました。その中で体験したのがお祭りのお神輿担ぎ。その熱気、半纏姿で体を動かす楽しさが忘れられず、スーツ姿のサラリーマンから一転、車夫の世界へ。「やるなら浅草に決めていました。ここは老若男女いろいろな人に触れ合えて、常に刺激のある町です。土地勘はありませんでしたが、一つひとつ知る面白さがありました。車夫は自己表現できる仕事。12年経った今も、日々楽しいですね」と語ります。
体を動かすことが趣味の鈴木さん
現在36歳の鈴木さん。とっても若く見えますが、休日はランニングをしたりスポーツジムで汗を流したり、とにかく体を動かすことが趣味のようです。それが若さを保ち、車夫としての体づくりにも活かされているんですね。ちなみにご結婚されてますが、好きなタイプは女優の菅野美穂さん♪

浅草を100%満喫するには、人力車がおすすめ!

日々、多くの観光客が訪れる浅草。コースはどうやって決めているのだろうか。「お客さまごとにご希望をお聞きします。浅草に初めていらっしゃる方、数十年ぶりにいらっしゃる方、それぞれで行きたい場所は違うはず。しっかりとリサーチして、設定された時間の中でコースを組み立てます」。浅草のみならず、東京スカイツリーまで行ったり、桜の時期なら上野公園、相撲の時期なら両国まで…と、コースはさまざま。「とにかく、お客さまにとって一生の思い出に残る時間にしたい。僕も、かけがえのない瞬間に立ち会えることがとても幸せです」。現在、お住まいも浅草の鈴木さん。公私にわたり浅草を感じる中、歴史や文化に関するガイドはもちろん、日々の実体験に基づくガイドもしてくれるみたい。「ここは以前○○屋さんで…」など、ディープな内容も聞けるかもしれませんよ。アナタが知りたい浅草、リクエストしてくださいね。
人力車の前でポーズ
最後に、今後の夢を聞くとこんな言葉が。「長い将来の目標よりも、まずは一日一日を大切に積み重ねていきたい。いかにして、お客さまにこの浅草で楽しんでもらうかを日々考え、自分を見つめています。この浅草の地でもっと成長していきたいですね。」一つひとつの質問に、自分の言葉でしっかり語ってくれた鈴木さん。現状に満足せず、仕事に真摯に向き合う姿勢から、前向きで誠実な人柄が伺えました。

「変身遊び」でタイムスリップ。ニッポンの文化を体験しよう!

鈴木さんが働く時代屋さんでは、人力車だけでなくさまざまな「日本文化体験」のメニューがあります。中でもおすすめは「変身遊び」。着物はもちろん、軍服や男装の麗人など、普段は着ることができないアイテムが用意されています。明治・大正時代をイメージしたスタジオで本格的なレトロ写真を撮影できるほか、和装ならそのまま人力車で浅草観光や散策ができますよ。インスタ映えすること、間違いなし!(お出かけは雨天・荒天時はなし。夏季は浴衣のみ)
日本文化体験処
変身遊び
明治・大正時代をイメージしたスタジオ
スタジオは歴史を感じるアイテムがいっぱい。「貴婦人に変身してレトロな電話で彼氏とお話中♪」そんなシチュエーションで、鏡越しにパシャリ! なんてことも。 明治・大正時代にタイムスリップした気分を味わえますよ!

スポット名:時代屋
住所:東京都台東区雷門2-3-5(明治館)
電話番号:03-3843-0890
※料金・メニューなど、詳しくはHPをご確認ください。

美味しい! 安い! ボリューム満点! 「もつ焼・稲垣」

浅草を知り尽くす時代屋の鈴木さん。「浅草でおすすめのグルメは?」と聞くと、「浅草エリアではないんですが……」と前置きしつつ、真っ先に出てきたのが「もつ焼・稲垣」。なんでも、仕事終わりに同僚と飲みに行く際には満場一致で「稲垣に行こう!」となることが多いみたい。「美味しくてリーズナブル。串物は特に美味しいですよ!」と勧められて、実際にお店に行ってきました。
もつ焼・稲垣
浅草駅から吾妻橋を渡って徒歩10分。地下鉄だと都営浅草線「本所吾妻橋駅」が最寄りです。
稲垣の店内
昭和32年に創業した「稲垣」。暖簾をくぐると、カウンターにテーブル、小上がり席があり、昔懐かしい定食屋さんのようなとっても落ち着いた雰囲気。社長に時代屋さんのことを聞くと、「よく来てくれますよ!」と、笑顔で答えてくれました。現在、同じ墨田区の押上、江東区の森下にも店舗を展開し、こちらは本店になります。
まずは定番の「もつ煮込み」
まずは定番の「もつ煮込み(300円)」と「生ビール/中ジョッキ(600円)」をオーダー。これが絶品! もつは、少し噛んだだけでほぐれる柔らかさ。程よい塩加減の味噌味にビールが進みますよ。
モツの串焼き
続いて、鈴木さんがおすすめしてくれた串物へ。写真上の「しろ(4本/500円)」は歯ごたえがあって、もつ好きにはたまらない弾力のある食感。左下は「かしら(4本/500円)」。筋肉が発達した部位で硬いイメージがありましたが、一口食べてびっくり! とっても柔らかいんです。大きめのネギとも相性抜群。右下は「たん(4本/500円)」。かなり分厚くて、“肉を食べてる”満足感が味わえますよ。
しろ(4本
そして、もつ焼店なのになぜかハンバーグとグラタン。こちらも実は人気メニューなんです。その名も「稲バーグ(700円)」と「稲グラタン(500円)」。稲バーグは、たっぷりのデミグラスソースでボリューム満点。居酒屋メニューとは思えない大きさに圧倒されました。稲グラタンは老若男女が好きな味。海老とマカロニがたっぷりのクリーミーな味わいは、お肉でお腹いっぱいになっても食べられる美味しさです。
※料金はすべて税込です。

他にも、とにかくメニューが豊富でボリューム満点。車夫の鈴木さんがこよなく愛するワケが分かりました。ちなみに、歌舞伎俳優の故・中村勘三郎さんもよく訪れていたようです。

スポット名:もつ焼 稲垣本店
住所:東京都墨田区東駒形3-25-4
電話番号:03-3623-6389
営業時間:17:00~24:00(フードLO23:00/ドリンクLO23:30)
定休日:不定休

手作りの焼き菓子で心温まるブレイクタイム

最後に、裏浅草と呼ばれる観音裏エリアの人気店をご紹介。浅草寺の裏手には料亭や呉服屋など、歴史ある店が軒を連ねています。今、このエリアで注目されているのが、白壁の日本家屋が目印の「菓子工房ルスルス」。東麻布にある1号店に続いて2号店をこの観音裏に出店したのは、オーナーの実家が浅草にあるため、家族の顔がお互いに見える場所でもお店を持ちたかったからなのだとか。そんなオーナーのやさしい人柄が垣間見えるアットホームな空間で、一つひとつ丁寧に手作りした焼き菓子がいただけます。
菓子工房ルスルスの店内
趣のある玄関をくぐると、素朴で温かみのあるお菓子たちがショーケースにずらり。ケーキやパイ、クッキーなどが一堂に並んで出迎えてくれます。なかでも「シュークリーム(税抜250円)」は、ふんわりサクサクとした食感の生地にクリームをたっぷりサンドした看板商品。女性も食べやすい片手サイズのシュークリームが、濃厚なバニラの風味とともに口の中いっぱいに幸せを運んでくれますよ。
片手サイズのシュークリーム
自慢のシュークリームと焼き菓子を盛り合わせた「シューセット(税抜550円)」のほか、星をかたどったクッキーに夜空を彷彿とさせるブルーの敷き紙を添えた「夜空缶(税抜1500円 ※予約必須)」(写真下)も人気。店内のカフェスペースにてコーヒーや紅茶とともに楽しむことができ、いずれのアイテムもテイクアウト可能。浅草散策の休憩やお土産選びに、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょう?
星をかたどったクッキー
スポット名 菓子工房ルスルス
住所 東京都台東区浅草3-31-7
営業時間 12:00~20:00(カフェL.O.18:00)
定休日 毎週月曜・火曜・水曜

時代屋の鈴木さんは「浅草といえば、世間のイメージは雷門や浅草寺。でも一本脇道に入っても見どころが多い」と言います。実際に歩くと裏浅草はもちろん、他にもガイドブックには載っていないお店が数多く存在します。時代屋で着物や浴衣に着替えて、気ままにお散歩するとアナタだけのお気に入りに出逢えるかもしれませんよ。

スマートポイント

  • 時代屋の日本文化体験は「茶道体験」もオススメ。着物姿で本格的な茶道が気軽に体験できます。
  • 稲垣は刺身をはじめ、築地で仕入れるお魚料理も充実しています。その日のおすすめは店員さんに確認してくださいね。
  • 稲垣の串物は一皿4本が基本ですが、異なるメニューを2本ずつ一皿にもしてくれます。アットホームな雰囲気なので、遠慮なく相談してください。

ライターのおすすめ

時代屋の鈴木さん曰く「人力車の魅力は“一期一会”」。一人ひとりのお客さまを本当に大切にされています。だからこそ、行ってみたいスポットなど希望は遠慮なく伝えてくださいね。きっと、かけがえのない旅の思い出になります。また、浅草は夜もおすすめです。下町の風情を感じるライトアップ、隅田川沿いから眺める東京スカイツリーの夜景は格別です。

藤村秀樹

エンタメ系フリーペーパーを経て、ライターへ。旅・グルメ・エンタメ、そしてお酒をこよなく愛する、中年独身ライターです。

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