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グルメグルメ

2016.05.03

90年以上愛され続ける
洋食店「明治軒」のオムライス

writer : 田口真由美

「明治軒」のオムライス
明治・大正時代に西洋の食文化に触れた人々が、日本でもその味を作りたいと試行錯誤し生まれた、日本独自の料理・洋食。なかでも子どもから大人まで幅広い人に愛されているオムライスは、大阪で誕生したとも言われている庶民の味です。昭和元年創業の「明治軒」は、そんなオムライスの名店に数えられるお店。洋食の創世記に誕生した味を今も守り続け、初めて食べた人にも懐かしさを感じさせる、不思議な魅力を持っています。

心斎橋の繁華街の中に残る老舗

大丸心斎橋店など心斎橋の中心地にほど近い、難波からも徒歩10分ほどの場所にある1925年創業の洋食店「明治軒」。移り変わりの激しい心斎橋の街中にあって、オムライスや牛カツ、ポークチャップなど、昔ながらの味を守り続けているお店です。飲食店やブティックが立ち並び、周囲の景色は時代と共に移り変わる中、変わらない人気を集めています。
明治軒外観
明治軒店内

ここでしか食べられないオムライス

こちらの名物はなんといっても、オムライス。最上級のラードを使い高温でふわっと焼き上げた玉子は、丁寧に磨かれた鉄のフライパンが味の決め手。50年以上鍋を振り続けるシェフの動作は無駄がなく、いとも簡単に仕上げていくので、難しい料理に見えないところがすごいところ。火加減、道具の使い方など長年の技が光ります。
オムライスを作るシェフ
玉子を熱したフライパンの上に流し込んだら、菜箸でささっと混ぜて、ライスを乗せて…とあっという間に出来上がっていきます。
熱したフライパンに流し込まれた卵
中のライスを良く見ると、なんと具が見当たりません。実はこのライス、牛や玉葱の旨味が凝縮したペーストを入れて炒めているので、旨味たっぷりですが具は見えないのです。醬油なども隠し味に入ったソースも入れて炒めた、ふくよかな旨味が詰まった不思議なライス。しばらくするとまた食べたくなってしまう、クセになる味です。
具は見えないライス

串カツとのセットが明治軒の定番スタイル

お客さんのリクエストがあったことから、「明治軒」のオムライスは串カツやエビフライなどと、いろいろなものとのセットが楽しめるようになっています。なかでも人気は串カツとのセット。写真は串3本セットで980円です。
明治軒は串カツも唯一無二なスタイル。関西でお馴染みの串カツのスタイルとはちょっと違って、牛ヒレ肉を薄く叩いたものに衣を付けて揚げ、特製ソースにくぐらせてあり、スナック感覚でサクサク食べられてしまいます。
串カツとのセット

洋食の創世記の味を守る数少ない名店

ほかにもカレーやハヤシライス、ハンバーグなどさまざまな洋食メニューを取り揃える「明治軒」。豚ヒレ肉や玉ネギ、ピーマンを鉄串に刺して揚げた「銀串」(1150円)は、初代が創作したお店のオリジナルメニューなんだとか。サクサクの「銀串」の横には丁寧に飾切りされた野菜。付け合せにも手を抜かないところに老舗の心意気を感じます。
銀串
お店のロゴも2代目が50年以上前に自ら考案したという、とってもかわいいもの。お皿やペーパーにあしらわれていて、懐かしさを漂わせます。
オムライスのアップ
丁寧に手作りされた、洋食店のこだわりを感じる品々。心斎橋のショッピングの途中など、疲れた時に心をほっとさせてくれる味をぜひ体験してみてください。

スマートポイント

  • 明治軒という店名は、初代が和歌山にあった明治軒というお店で修業を積み、その店の味を受け継いだことから名づけられたそうです。
  • オムライスにかかっているソースはケチャップではなく明治軒特製のグラスソース。ケチャップにウスターソースなどを加えた上品な味わいのソースです。
  • 大阪・堀江公園近くに明治軒唯一の姉妹店も。明治軒の味を受け継ぐオムライスなどが楽しめます。

ライターのおすすめ

玉ネギの甘味とブラウンソースの旨味が詰まったハヤシライスもおすすめ。もちろん串セットで。

田口真由美

愛知県出身。美味しい食べ物、歴史ある土地や建物、熟成したものが大好きなフリーライター。

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