大阪観光のハイライトの一つといえば道頓堀。その道頓堀にあり、ひと際賑わっているのが、「くいだおれ太郎」がビル前でお出迎えしてくれる中座くいだおれビル。大阪みやげ、食、お笑い……と、大阪の魅力をたっぷりと詰め込んだ中座くいだおれビルは、かつて上方芸能を支えた道頓堀の五つの劇場の一つ「中座」のDNAをしっかりと感じさせてくれる。
観光
2016.02.05
くいだおれ太郎がお出迎え!
道頓堀、中座くいだおれビル
writer : 松岡理絵
道頓堀の人気者、くいだおれ太郎に出会えるビル
中座くいだおれビルの正面で、訪れる人を陽気に迎えてくれるのが、大阪・道頓堀のシンボル的存在「くいだおれ太郎」。
赤と白のしましま模様の服とピエロ帽、黒ぶちの丸メガネを身につけ、なんとも言えない表情で太鼓を叩く姿に思わず頬が緩む。
現在はこの中座くいだおれビル前に立つが、そのデビューは約65年も前の1949(昭和24)年。
道頓堀の飲食店「大阪名物くいだおれ」の看板人形として登場し、
2008(平成20)年の閉店までずっと店先に立ち続けてきた。
そして、09年の中座くいだおれビルのオープンに合わせて、再び道頓堀に復活した。
くいだおれ太郎グッズほか、大阪みやげ満載
中座くいだおれビルは、地下1階から地上6階まで計7フロアからなり、飲食からエンタメまで多彩な21店舗がラインナップ。
道頓堀通りに面した1階フロアには、ユニークな大阪みやげをはじめ4000点以上の商品が並ぶ「なにわ名物いちびり庵 道頓堀店」がある。
店内の一角を占めるのは日本唯一のくいだおれ太郎オフィシャルショップ「太郎本舗」。
お菓子から雑貨までバラエティ豊かな品揃えは、見ているだけで楽しく
なる。
また、大阪で作られた本物志向の商品を集めた「Osaka Made Collection」コーナーには、ワインやソース、文房具ほか、大阪の底力を感じられる銘品が並ぶ。
道頓堀名物のグリコの看板をモチーフにしたグリコグッズや楽しい雑貨、各種おみやげが揃う「リトル大阪(ぐりこ・や)道頓堀店」の店内も観光客で賑わう。
道頓堀店限定のアイテムもあり、楽しいおみやげ探しができそうだ。
なにわ名物の粉もん、お笑いライブが見られる劇場も
大阪グルメといえば「粉もん」だが、中座くいだおれビルにも、たこ焼やお好み焼きが食べられるお店がスタンバイ。
この他にも、焼き鳥や串かつなど、大阪グルメが多彩に揃う。
また、一つひとつ手作りで焼き上げられるテイクアウトの「くいだおれ太郎の人形焼」(5個300円)も人気。
さらに、大阪といえば外せないのが「お笑い」文化だろう。
地下には2つのホールをもつ「道頓堀 ZAZA」があり、1コイン(500円)で見られるお笑いライブも開催されている。
大阪の食、みやげ、笑いを一度に堪能できる中座くいだおれビル。
くいだおれ太郎と写真を撮ったあとは、ぜひ館内をぶらりと歩いてみよう。
スマートポイント
- 休日は、くいだおれ太郎の前は写真撮影の順番待ちで混雑しがち。比較的空いている平日の午前中がおすすめ。
- 大阪市営地下鉄・バス、私鉄が乗り放題になる「大阪周遊パス」の提示で、「いちびり庵」での買い物が10%オフに(1000円以上購入時)。
- 中座くいだおれビルの約20メートル西側には旧「大阪名物くいだおれ」ビルがあり、その屋根には今も「くいだおれ太郎」の立体看板が残る。
ライターのおすすめ
時代を超えて愛される「くいだおれ太郎」の姿に心和んだあとは、「いちびり庵」内の「太郎本舗」で多種多様な太郎グッズを眺めるのが楽しい。現代の大阪商人のユーモアと創作力が満載です。
松岡理絵
大阪府出身。ライター。大学卒業後、編集制作会社勤務を経てフリーランスに。
スポット詳細
スポット名 | 中座くいだおれビル |
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住所 | 大阪府大阪市中央区道頓堀1丁目7-21 |
電話番号 | 店舗により異なる |
料金 | 店舗により異なる |
営業時間 | 店舗により異なる |
定休日 | 店舗により異なる |
駐車場 | なし |
備考 | HP : http://nakaza-cuidaore.com/ HPで各店舗の詳細が確認できる |