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観光観光

2016.10.31

北野天満宮門前の老舗たわらや
太くて長い名物「一本うどん」

writer : 塚本隆司

「学問の神様」として知られる京都・北野天満宮。その門前に、江戸時代から店を構える老舗手打ちうどんの店「たわらや」がある。400年前の町屋のたたずまいを今に残す名店だ。
名物は「たわらやうどん」。驚くほど太くて長い一風変わったうどんで、通称「一本うどん」と呼ばれている。江戸時代から続く名物で、長五郎餅・澤屋の粟餅と並んで、北野の三大名物に数えられる。
修学旅行生や合格祈願の参拝者が好んで訪れる老舗手打ちうどん「たわらや」を紹介しよう。
たわらや

江戸時代から名物と知られた「一本うどん」

たわらやの創業は、江戸時代の享保年間(1716〜1735年)。北野天満宮への参道にあたる御前通(おんまえどおり)に面し、築400年の町屋で今も変わらず、営業を続けている。名物の一本うどんは、創業時から参拝者に人気があったそうだ。
店内
店構えもだが、店内からも400年の歴史が伝わってくる。中央に、今は使われていないが大きな井戸がある。隣のレジ付近には、水だめや流し台があったといい、さらに奥には大きなかまどが並び、うどんを湯がいたり、ダシを作っていたそうだ。煙突がのびていたという高い天井には、立派な梁があり、当時を思い起こさせる。

店内に掛けられている古い写真を見ると、たいそうにぎわっていた様子が伝わってくる。テーブルだけではなく、畳にお盆を置いた状態で食べていたようだ。
店内に掛けられている古い写真

手間暇を惜しまず作り上げる老舗の一杯

名物「たわらやうどん」、通称「一本うどん」は、見ての通り太くて長いうどん。
たわらやうどん
昔は、親指くらいに太い麺を、浅めの皿にとぐろを巻くように盛られていたという。あまりにも食べにくいことから、現在は2本になっている。ツルツルとした表面とモチモチとした食感は、珍しさ以上に印象的だ。
親指くらいに太い麺
大きな釜で60分ほどかけて、根気よくじっくりと湯がくという。湯温を調整するため水を差しつつ、麺がひっつかないように長い竹の菜箸でかき混ぜ続けるのだ。
ダシのうまさにも驚かされる。利尻の昆布にカツオやサバなど数種類の削り節を使った甘みのある天然の特製ダシ。土ショウガを加えるとピリリと味がしまって、一本うどんによく合う。

手間暇をかけた一杯には「太くて長い人生を送れるように」との思いが込められているそうだ。

天神様にちなんだメニューもいろいろ

名物「たわらやうどん」以外にもメニューはいろいろ。定番のきつねうどんや天ぷらうどん、そばもある。
梅にゆかりの北野天満宮にちなんだ「梅の香うどん」は、おすすめの一杯。
梅の香うどん
南紅梅とこんがり焼いた鶏肉が入っている。写真は、梅の香うどんがメーンの「たわらや御膳」。ちりめん山椒がのったご飯と、季節の一品が付いている。

丼物も豊富だ。甘辛く炊いた油揚げを乗せた「きつね丼」、油揚げと青ネギ・かまぼこを卵でとじた姿を衣笠山に例えた「衣笠丼」など、京都特有の丼もある。

甘味メニューもあるので、食事時以外の休憩にも利用できるのはうれしい。受験シーズンには、合格饅頭も売り出される。合格祈願のお土産に喜ばれているそうだ。
合格饅頭

名物うどんは、予約がおすすめ

名物「たわらやうどん」は、大量に作れないことから売り切れになることがあるそうだ。事前に連絡しておけば取り置きしてくれるので、電話予約がおすすめ。特に、12月〜6月頃にかけては、紅葉や受験シーズン・春の修学旅行などで混み合う。早ければ昼過ぎに完売することもあるそうだ。

有名人も多く訪れるようで、サイン色紙が店内に飾られている。
店内に飾られたサイン色紙
場所は、北野天満宮「一の鳥居」前の今出川通りを渡り、南に延びる細い道・御前通に入ってすぐのところだ。一風変わったうどんが食べられる老舗うどん店。印象に残る一杯に出会えるだろう。
老舗うどん店外観

スマートポイント

  • 400年の歴史を感じる店内は、古民家好きにはたまらないだろう。落ち着きある店内で食べる名物うどんは、格別。
  • 名物「たわらやうどん」は、売り切れになることがある。修学旅行の団体で一気になくなることも。事前に連絡して、取り置きしてもらおう。営業時間も短いので要注意。
  • 冬季・夏季で変わるメニューもあるので、一年を通して楽しめる。詳しくは店のホームページで確認しよう。

ライターのおすすめ

うどんはもちろんだが、関西らしいダシのうまさに感激。私は、必ず飲み干してしまいます。築400年の建物もいいダシになっているような、老舗らしいうどん店です。

塚本隆司

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