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観光観光

2017.08.16

京都・洛西エリアの静かな山里
大原野を散策

writer : 松田きこ

大原野
京都市の西端にあたる西京区、洛西ニュータウンを抜けると静かな里山の風景が広がる。町なかから近い、のどかなエリアとして、近年注目されている大原野だ。
高台からの眺め
段々畑や住宅を通り抜けた高台からは京都市内が一望できる。

紫式部が愛した大原野神社

大原野神社
大原野神社は、784(延暦3)年、長岡京遷都の際に藤原氏の氏神である奈良春日大社から分祀された由緒ある神社で、平安京遷都ののちも国家鎮護の社として朝廷と深い関わりをもっていた。1005(寛弘2)年、中宮彰子が行啓した際には、父である左大臣藤原道長、紫式部らがお供をし、盛大な行列だったと伝えられ、紫式部が記した源氏物語二十九帖「行幸(みゆき)」の巻には、大原野へ向かう冷泉帝の華やかな行列の様子が描かれている。
大原野神社外観
雌雄対の狛鹿

雌雄対の狛鹿

神鹿ゆかりの授与品

神鹿のおみくじ
神鹿のおみくじ(700円)がかわいらしくて、つい占ってしまう。
フジバカマの原種を使った匂い袋のお守り
大原野で見つかったフジバカマの原種を使った匂い袋のお守り。フジバカマは、万葉の昔から日本人に愛された山野草で秋の七草にも数えられるが、自然の中でその数は激減している。大原野・灰方地区で、1998年に原種が発見されてから地域住民が保存と育成に力を入れている。

大原野神社の境内で一服できる「春日乃茶屋」

春日乃茶屋
境内の鯉沢の池のほとりにある「春日乃茶屋」では、四季折々の料理が味わえる。春は地元の筍を使った若竹煮(時価)や筍ご飯セット(1,300円)がおすすめ。きつねうどん(800円)やにしんそば(900円)などの軽食メニュー、よもぎだんご(200円)やお抹茶セット(650円)などの甘味もあり、座敷でゆっくりとくつろげる。
座敷
【春日乃茶屋】075-332-2281/9時~日暮れ/不定休

手づくりのお土産なら「こばやし」

こばやし
大原野神社の駐車場の前にある「こばやし」では、春に摘んだヨモギを入れた草餅(3個420円)や、おやき(1個140円)を販売。お母さんが丁寧に作ったやさしい味が人気だ。
春に摘んだヨモギを入れた草餅
つぶ餡がたっぷり入った草餅。皮に練り込んだヨモギは地元で手摘みされたもの。
佃煮や味噌などの保存食
佃煮や味噌などの保存食も手作りで、地元の人も楽しみに買っていくそう。
【こばやし】075-331-3102/9時~17時/不定休(1、2、7、8月休み)

陶芸家オーナーのおしゃれなカフェ

nest
広い庭の一軒家に小さな看板を発見。陶芸家、仲上雅子さんの工房であり、カフェでもある「nest」だ。
nest内観
靴を脱いで上がるとナチュラルな雰囲気のおしゃれな空間が心地よい。
仲上さん
オープンキッチンでコーヒーを淹れてくれる仲上さん。使う器はもちろん自作のものだ。
仲上が作成した器に入ったコーヒー
シンプルな器が手になじむ。砂糖は希少なキビ糖で、コーヒーに入れずにお茶うけ代わりに食べてもおいしい。
さり気なく飾られた仲上さんの器
店内には仲上さんの器がさり気なく飾られていて、そのかわいらしさに心がときめく。
【nest】090-5361-5359/西京区大原野灰方172-2/4名以上で完全予約制、ランチ1名5000円、ディナー1名8000円から

スマートポイント

  • 大原野神社の近くには、美しい庭の正法寺、花の寺として知られる勝持寺、少し足を延ばせば善峯寺があり、ハイキングをしながらゆっくり見て回るのも楽しい。
  • 阪急洛西口駅前のレンタサイクルで電動自転車がレンタルできる。気候が良い時季は、坂道を軽々と走って大原野に向かうのも心地よい。
  • 洛西ニュータウンには、天然温泉「竹の郷温泉」や商業施設「ラクセーヌ」があり、マルシェなどのイベントも多いので、帰りに寄ってみよう。

ライターのおすすめ

山々と段々畑、日本の原風景のような景色が残る大原野。春は桜、秋は遅咲きのヒマワリやフジバカマなど、季節の花が美しい。山々が赤や黄色に染まる晩秋は、物悲しくも美しい里山。流れる時間を静かに感じたい町。

松田きこ

おいしいものを食べるのも作るのも大好き、お酒はもっと好き。取材の旅先で酒蔵や温泉を訪ねるのが趣味です。

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