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観光観光

2017.03.07

知る人ぞ知る?知床最大の湖
羅臼湖は奥ゆかしい魅力満載

writer : 阪田 裕子

“秘境”という言葉がふさわしい羅臼(らうす)湖は、北海道の道東に位置する知床半島最大の湖。ひっそりと、しかし雄大に存在します。知床半島の付け根を南北に縦断する知床峠が開通している時期のみ行くことができる、知る人ぞ知る超レアな場所。入口に駐車場ないし……長靴必須だし……なんて言っているのはいまだけですよ! 不便だからこそ行きたくなる? 冒険心がくすぐられること間違いなしの秘境が知床にはあるのです。
羅臼湖
標高は680~760m、大小四つの湖沼を巡り、最奥に鎮座するのが羅臼湖です。羅臼湖入口から羅臼湖まで往復約6km(約3時間)のトレッキングルートは、7月上旬まで雪渓が残る個所もありながら、日本一開花が遅く訪れると言われる桜を愛でることができる貴重な場所。足元に静かに現れる高山植物や彩り鮮やかな紅葉など、歩いた人だけ味わえる贅沢を満喫しに出かけましょう!
草花

行き方の下調べとヒグマ知識の準備はOK?

知床半島の西、斜里(しゃり)町ウトロ方面からアクセスするなら、女満別(めまんべつ)空港から、東側の羅臼温泉側からアクセスするなら、根室中標津(ねむろなかしべつ)空港からが便利。羅臼湖へは、ウトロと羅臼を結ぶ国道344号線、通称「知床峠」から羅臼側へ約2km下がり、羅臼湖入口へ。6月中旬~10月中旬なら、知床峠に車を停めてこの時期のみ運行するバス(阿寒バス・斜里バス)を利用するのがおススメ。
羅臼湖入口
知床はヒグマの生息地。彼らに出合わないために気をつけるべきことがあります。声を出す・手を叩くなどして自分の存在を知らせること。万が一、出会っしまった時は、落ち着いて後ずさりしながらその場をゆっくり離れましょう。鼻のいい彼らを誘引しないよう、臭いの強い食べ物・飲み物を持参するのも厳禁です。

積雪が多く残る時期は道迷いの危険も高く、地図とコンパスが必須。安全かつ色々な解説付きで楽しみたい方は、現地ガイドツアーに申し込むのもおススメ。

手軽に行けるハイライト! 三の沼

羅臼湖入口入ってすぐ。現れるぬかるみで、まずは羅臼湖歩道のワイルドさを体感! 歩道のすぐそばにある(あるかもしれない)希少な植物を傷つけないよう、泥遊びをする子供の気持ちと、大人のマナーで歩道真ん中を歩きましょう。
二の沼
二の沼を抜け、約1.1km(約30分)で現れるのが「三の沼」。羅臼湖の紹介でよく登場するのがここの写真です。風のない日の水面には、遠くに望む羅臼岳や青空までもが映り込み、まるで絵画のよう。簡易的な展望台も設置されているので、上から下から気に入ったアングルを探してみましょう。
三の沼
水辺の植物
6月~8月には湿地・水辺を好むミズバショウやワタスゲがお出迎え。9月下旬~10月上旬には紅葉が周りを彩ります。
紅葉
以前は見ることのできた一の沼は、歩道の付け替えにより現在は行けない幻の沼となりました。

繊細な植物、動物、命の営み

羅臼湖トレッキングルートは本州中部の標高2,000m~2,500mに相当する植生が見られる場所。亜高山~高山帯に生育するダケカンバやハイマツは、冬に降り積もる雪の重みで地を這うように伸び、クネクネとうねりながら広がる不思議な光景を見せてくれます。
木
厳しい環境に適合しながら育つ彼らの生命力は、新緑の季節には特にキラキラと輝き、秋の紅葉ではしっとりと色付く姿を見せてくれます!

雪解けを待ち望み、短い春~秋に次々を顔を出し色を変える高山植物は、目を凝らさないと通り過ぎてしまう愛らしい色と佇まいで、キュンキュンしっぱなし。カメラで接写しまくり確定です。
高山植物
シマリス
エゾアカガエルやシマリスも突然飛び出してくるかもしれません。静寂のなかで響き渡るアオジのさえずりに足を止め耳を澄ましていると、自分の存在が自然の一部に溶け込んだような錯覚を覚えます。

羅臼湖と望遥台の展望はカメラに収まりきらない感動!

四の沼
五の沼
トレッキングルート最奥に鎮座するのが羅臼湖。湖面積0.43㎢、最大水深4m、周囲約3.7kmもの堰止湖(せきとめこ)で、羅臼岳山頂からも見ることができる大きさ! 積雪のある時期はスノーシューでどこでも歩くことができますが、雪解け後は設置された展望スペースからのみ許される絶景。どう頑張ってもカメラに収まらないサイズに驚きです。
展望スペース
体力が残っていたらぜひ立ち寄りたいのが、目梨望遥台。羅臼湖入口から二の沼の間にこっそり現れる横道は、わずかにピンクテープがくくりつけてあるだけの目印なので行き過ぎないように注意しましょう。ここだけは山登り感のある少し急な登りですが、息を切らして頑張る価値のある絶景が待ち受けています!
頂上からの景色
山頂に残る雪
遠く国後島の山並みや羅臼岳、360°の大パノラマは感動必至です。頂上の足場は非常に狭いのでパノラマ撮影時はご注意を!

スマートポイント

  • トレッキング必須アイテムの長靴は、羅臼側は羅臼ビジターセンター、ウトロ側は知床自然センターにてレンタル可能。ヒグマ撃退のクマスプレーの貸出も行っています。ヒグマ出没情報もここで入手しましょう!
  • 6月上旬~10月上旬のみ知床峠を走る路線バス(阿寒バス・斜里バス)は現在、一日で四本のみですので、必ず時刻表をチェックしましょう。羅臼湖入口まで歩く場合は、知床峠から片道約40分です。
  • 市街地と羅臼湖付近の天候は全く違います。まずは知床峠まで上がってから天候判断をするのがベスト。真夏でも長袖・長ズボン・雨具・長靴は必須です。

ライターのおすすめ

6月の残雪期には雪渓で尻滑りが可能!ルートを見失いやすい時期なので、ガイドツアーに参加して楽しむのがおススメです。

阪田 裕子

暑過ぎる関西に嫌気がさし、大自然と涼しさを求めて北海道に移住。今まではバックパッカーとして重い荷物を背負って旅をしていましたが、今は手に入れた車(道民必須アイテム)で車中泊をしながら旅をするのが目標です。

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