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観光観光

2016.06.19

函館の建築探訪には必見!
歴史を感じる元町教会群

writer : 石田 美恵

函館西部地区、函館山のふもとに広がる元町には、歴史ある教会がいくつも建っています。この付近は1859(安政6)年に函館が開港して以降、ロシア、イギリス、フランス、アメリカなど外国の領事館が集まり、現在も異国情緒あふれるエリアです。
元町教会
歴史的な建築物が好きな人はもちろん、味わい深い坂道と教会の風景は、写真撮影にも絶好のポイント。朝方や夕暮れ、さらにライトアップされる夜と、それぞれの時間帯で魅力的な景色が楽しめます。

函館のシンボル、ハリストス正教会

函館山を背に建つのは、1859(安政6)年にできた日本初のロシア正教聖堂、「函館ハリストス正教会」。現在の建物は、1916(大正5)年に再建された二代目です。
函館ハリストス正教会
ガンガン寺
しっくいの白壁と青緑の屋根が荘厳な外観で、どこから見ても絵になります。週末になると美しい鐘の音が響き渡り、市民からは「ガンガン寺」の愛称で親しまれています。
屋根のクーポラ
屋根の上には玉ネギのようなクーポラ(小さなドーム)が飛び出ていますが、これはロシア式聖堂の特徴で、ロウソクの炎をかたどっているそう。
ニコライ像
庭の一角には、この教会を拠点にロシア正教を布教した宣教師ニコライ像が。函館のまちを静かに見守っているようですね。
聖堂のドア
聖堂内は神聖な祈りの場所なので、撮影は禁止ですが、だれでも見学ができます(拝観献金料200円)。高いドーム型の天井に、窓からほのかな光が差し込み、キリストや聖人たちの美しい絵画(イコン)が迎えてくれます。

大きな十字架が印象的、函館聖ヨハネ教会

ハリストス正教会から「チャチャ登り」という急な坂道をはさんですぐお隣には、「函館聖ヨハネ教会」があります。「チャチャ」はアイヌ語で「おじいさん」の意味で、坂があまりにも急なため、みんな腰を曲げて登ることから名づけられました。
聖ヨハネ教会
車がやっと一台通れるほどの石畳。がんばって上まで登ると、函館のまちなみと、遠くに函館港も見渡せます。
函館の街並み
聖ヨハネ教会正面
聖ヨハネ教会は、1874(明治6)年にイギリス人司祭によってはじめられ、現在の建物は1979年に建てられたもの。茶色い屋根は上から見ると十字架になっていて、函館山のロープウェイに乗って見るとよくわかります。白い壁の四面にも大きな十字架があり、迫力満点。4月末から11月3日の午前10時から午後3時までは、内部を見学することもできます。
牧師館
教会の隣にある赤い屋根の牧師館は、2006年にできた新しい建物ですが、歴史的なまち並みにマッチし、「函館市都市景観賞」を受賞しました。

とんがり屋根に風見鶏、荘厳な元町カトリック教会

「チャチャ登り」の坂は少し下ると道幅が広くなり、「大三坂(だいさんざか)」という名前になります。マンホールのフタまで石畳模様!
チャチャ登りの坂
マンホールの蓋
この坂に面して建つのが、「カトリック元町教会」です。1877(明治10)年に創建し、現在の建物は1924(大正13)年に建てられました。
カトリック元町教会
荘厳なゴシック建築が特徴で、中央の大鐘楼(しょうろう)は高さ33mもあり、てっぺんに風見鶏がついています。
大鐘楼
扉と風見鳥
重厚な扉の両脇には聖人が二人、その下に可愛いフクロウの像が二つあり、観光客にも人気です。

聖堂内は、日曜の午前中と礼拝時以外、午前10時から午後4時まで見学ができます。薄い水色の高いアーチの天井に、銀の星がキラキラと輝き、ローマ法王から贈られた豪華な祭壇、ステンドグラスなどがあり、見応えたっぷり。ぜひゆっくり時間をかけて訪れたい場所です。

夜空に浮かび上がる、幻想的な景色もぜひ

元町教会群は、一年を通して日没から午後10時ころまで、外観をライトアップしています。夜空に浮かび上がるエキゾチックな景色は、昼とはひと味違った幻想的な美しさ。
教会のライトアップ
見上げた教会
イルミネーションした教会

提供提供:函館市観光部

クリスマス時期は、ツリーのイルミネーションなども加わり、うっすら雪化粧した教会群はさらにロマンチックです。防寒対策を万全にして、冬も夜の散歩にでかけましょう!

スマートポイント

  • 味わい深い坂道に、歴史ある教会群とまちなみ、港、函館山、どこを切り取っても絵になる美しさで、撮影ポイントがたくさんあります。
  • 教会内部はカメラやビデオ撮影禁止ですが、静かな気持ちでゆっくり見学すると、心がおだやかになり、思い出にもしっかり残るはず。
  • 毎年12月〜3月、元町の代表的な坂が約5万個のイルミネーションで飾られる「はこだてイルミネーション」の時期は、夜景がさらに魅力的。散策するときは、ロードヒーティングされている八幡坂が歩きやすいです。

ライターのおすすめ

教会の建物は細かい部分をよく見ると、いろいろな発見ができます。それぞれの教会によってデザインもまったく違うので、じっくり観察してみると楽しさ倍増です!

石田 美恵

札幌出身。料理本編集者として東京の出版社に勤めたのち札幌にUターン。海藻と羊肉、鮭、お寿司が好きです。

INFORMATION最新情報は、各施設の公式ウェブサイト等でご確認ください。

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