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お土産お土産

2016.07.04

古民家を改装した「いろは」は
心躍る和雑貨がいっぱい

writer : 金子 美里

和雑貨いろは
ベイエリアの一角に静かに建つ和洋折衷の古民家。「いろは」と書かれた軽やかな麻の暖簾をくぐると、なかには目移りするほどたくさんの和雑貨がずらりと並びます。手ぬぐいや、ざる、和紙の便せんなどから、食器や鉄瓶まで、どれも懐かしくて温かく、心和むものばかり。
和雑貨
レトロかわいい置物
眺めているだけでも楽しくて、時間を忘れてしまうほど。明治時代に建造された風情あふれる建物にぴったりの、レトロかわいい品々に、乙女心が刺激されること間違いなしです。

函館特有の和洋折衷住宅が、風情たっぷりの店舗に!

函館湾に沿って広がるベイエリアは、金森赤レンガ倉庫をはじめ、歴史的な建物が多く残って、落ち着きのある街並みを楽しめる場所。その景色に溶け込むように建つのが、雑貨店の「いろは」です。
外観
店舗に利用しているのは、海産物問屋だったという1908(明治41)年建造の古民家。1階は格子の窓が印象的な和風、一方2階は、白い板張りの壁に緑の窓枠が映える洋風の様式で建てられています。外国文化に触れる機会の多かったベイエリアでは、昔からこの和洋折衷の建物が一般的で、いろはの店舗も、海辺の街の雰囲気にぴったりとマッチしています。
和洋折衷の建物
店の脇に立つ赤いコンクリート塀は、延焼を防ぐ防火壁。何度も大火に襲われた、函館の歴史を静かに伝えています。

お店に入る前に、まずは一度立ち止まって、時代を感じさせる建物をじっくり味わってみてくださいね。
入口

思わず手に手にとりたくなる和雑貨に胸がキュン

ゆっくり建物を眺めて楽しんだら、いよいよ暖簾をくぐって、渋くてかわいらしい、和雑貨の世界に足を踏み入れてみましょう。
和洋風な品物
店内に入って、まず圧倒されるのは、扱う品物の多さ。風呂敷や、食器、和紙のポチ袋に、大きな壺やお香に石けん、お人形まで。1階スペースが、埋め尽くされるほどたくさんの商品が並んでいます。
ハンカチ
食器
日々に寄り添い、暮らしを豊かにする日本らしい品を届けたいと、オーナー自らが厳選する商品は、どれも親しみやすい、温かな雰囲気のものばかり。そのかわいらしさに目を奪われて、気づけばあっという間に時間がたってしまいます。じっくり眺めて、あなたにぴったりの一点を選んでくださいね。

暮らしに寄り添う道具は、美しくてキュート!

食器類
店で中心的に扱うのは、日本の伝統的な器や台所用品。箸置きのような小物はもちろん、鍋や鉄瓶など幅広い品ぞろえです。食事にまつわる道具は、毎日の暮らしのなかでも、もっとも身近なもの。その形は、多くの人の工夫と知恵によって時間をかけて磨かれ、無駄のない美しさを感じさせます。
日本の伝統的な品
ざる
丁寧に編まれた「ざる」(300円~2,000円程度)は、丸や四角、平たいものや深いもの、取っ手が付いたものなど、サイズも形状も編み方もさまざまなものがそろっています。どんなことに使おうと想像しながら選ぶのも楽しいですね。
イカ焼き用の網
お店のイチオシは、函館らしいイカ焼き用の網。スルメをはさんで炙るのに便利ですよ。台所に立つのが楽しくなりそうな、キュートな道具の数々に、心も踊ります。

作家の思いが宿る作品にふれてほっこり

日用品のほかに、作家が一点ずつ手作りする作品も扱います。地元で活動する佐藤国男さんの版画もその一つ。
宮沢賢治作品をテーマにした版画
『セロ弾きのゴーシュ』や『注文の多い料理店』など、宮沢賢治の物語をテーマにした版画は、やさしい色合いで、素朴な温かさを感じさせる画風。絵を収める手彫りの額縁が、作品の世界観をより深く伝えてくれます。版画だけでなく、手彫りの掛け時計や、佐藤さんが原画を担当する絵本も。

ほかに、2015年に日本陶芸展で文部科学大臣賞に輝いた、函館出身の陶芸家・七尾佳洋さんの陶器を常時扱うなど、丹精込めて作品の数々にもふれられます。

商品
建物にも、扱う商品にも魅力いっぱいの「いろは」。この雰囲気を気に入り、毎年のように訪れる道外からのお客さんも少なくありません。一度足を踏み入れれば、きっとあなたも、この世界のトリコになりますよ。

スマートポイント

  • 店舗は築100年を超える古民家。和洋折衷の建築様式も独特です。内部の造りもじっくり見られるので、歴史的建造物が好きな人にはたまりません。
  • 食器や和紙の小物、布製品に籠類などありとあらゆる和雑貨がそろっています。大切な人のお土産や、自分へのプレゼントを選ぶのにもぴったりです。
  • 金森赤レンガ倉庫は目と鼻の先。元町など観光スポットや、市電の電停にも近くてアクセス抜群。

ライターのおすすめ

函館を訪れるたび、必ず立ち寄ってしまう魅力的な店です。多彩な商品を眺めているだけで、贅沢な気持ちになれます。気づくと数時間経っていることもあるので、時間に余裕を持っての来店をオススメします。

金子 美里

フリーランスライター。地元情報誌の編集として勤めたのち独立。現在は観光情報誌や旅行雑誌などに執筆。

INFORMATION最新情報は、各施設の公式ウェブサイト等でご確認ください。

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