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グルメグルメ

2015.12.27

大阪まむしを味わうなら
鰻屋の老舗「本家柴藤」

writer : 松田記子


大阪の人が言う「大阪まむし」とは、いわゆる鰻丼のこと。ご飯とご飯の間に鰻を挟んで蒸した調理法「間蒸し」からそう呼ばれるようになったという。由来は諸説あるが、それはさておき、大阪まむしの名店がここ「本家柴藤」だ。享保19年頃、徳川八代将軍吉宗に川魚を献上したのがはじまりで、現在15代目という老舗。お重の蓋を取れば、香ばしい香りが広がり、一面に鰻が登場。タレのしみたご飯と共にひと口食べれば、その下からさらに鰻が姿を現す、その至福感はたまらない。梅田から地下鉄で一駅、ビジネス街の中心地、北浜にある本家柴藤は、近隣のビジネスマンがとっておきのランチに、夜の接待にと足を運ぶ人気店だ。

鰻そのものをシンプルに味わう白焼


白焼(大3,400円)はふっくらと焼き上がった鰻を、特製ダシ醤油とわさび、大根おろしでいただく。本家柴藤では産地を定めず、その日市場に上がったものの中で国内産の最高ランクの鰻を仕入れる。鰻は季節や産地によって味や身の付き方が違うのはもちろん、炭も天気によって燃え具合が違う。そのため焼き方は経験とセンスがものを言う。繊細な職人技で焼かれた鰻そのものの味を楽しみたいなら、まずはこの一品。

専門店の八幡巻は上品な逸品


湯がいたゴボウを鰻で巻き、炭火でじっくりと焼き上げた名物の八幡巻(5巻入り2,100円)。まむしと同じ特製のタレが、ふんわりやわらかい鰻の身にしみこみ、ゴボウの香りと軽い歯応えがバランスよく合う。日本酒や焼酎と合わせていただきたい。

3段階の味を楽しむ、老舗のおひつまむし


一番人気は大阪まむしだが、柴藤流おひつまむし(4,280円)も見逃せない。まずはそのままで食べて、次にわさびや葱など薬味と一緒に、そして最後はダシをかけてお茶漬け風にと、3段階楽しめるのがうれしい。まむしのタレは醤油、酒、みりん、そして隠し味に鹿児島県産の生ザラメが少々入る。時には現地まで足を運んで味を確かめ、厳選して集めた調味料からできた特製ダレ。そのタレがたっぷり染みこんだご飯に、上品な大阪風のダシをかけた時の味の変化に驚く。ランチに食べるとおなかいっぱいで眠くなるかも…と思いながらもグルメな地元のOLさんたちが選ぶ味だ。

シーンで使い分ける、安心感のある落ち着いた空間

お店
店内
ビジネス街にある本家柴藤は、まるごとビル一棟がその店だ。客席は2階から5階まであり、2・3階がテーブルフロア、4階は畳席、5階が個室になっていて、シーンによって使い分けができる。味はもちろん、接客を担当する女将や従業員の気配りが光る居心地のいい店だ。ランチ、ディナー共に売り切れることも多いので、遠方から訪れるなら予約は必須。またカードは使えないので注意を。
床間

スマートポイント

  • 創業300年、鰻を選ぶ目利きも、丁寧に炭火で焼く技術も、伝統のなせる技。本家柴藤の鰻は、大阪の人にとって特別な味だ。
  • テーブル席、座敷、座敷の椅子席があって、年配の人もゆっくり鰻を堪能することができる。売り切れると残念なので、なるべく予約を。
  • カードは使えないので、お財布に現金を忘れずに。

ライターのおすすめ

タレは創業以来変わらないレシピで、鰻は国産の最高ランク、一匹一匹丁寧に手焼きする職人技が信頼できる。本家柴藤の鰻は、特別な日や自分へのご褒美にぴったり。冬期メニューのうなぎなべも機会があれば試したい。

スポット詳細

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