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グルメグルメ

2015.12.27

歴史ある近代建築ビルで
「五感」のケーキとモーニング

writer : 松田きこ


1022(大正11)年建築。1997(平成9)年、登録有形文化財に指定された北浜の新井ビル。ここに本店を構えるのは洋菓子ブランド「五感 GOKAN」だ。コンシェルジュのエスコートで玄関を入ると甘いお菓子の香りが迎えてくれる。1階のショップのショーケースにはケーキや焼き菓子が並び、奥の赤いオーブンからあたたかい熱気が伝わってくる。

高い吹き抜けの空間は、このビルが銀行や証券会社だった時代を思いおこさせ、上質な雰囲気をかもし出している。かつて執務室だった2階の個室は食事と喫茶ができるサロンとして使われている。建築当初から変わらない階段を上がって見下ろす館内は圧巻。旅先でゆっくり食べる朝ごはんにおすすめなのが、ここ五感のモーニングメニューだ。

極上ふわとろフレンチトーストで優雅なモーニングを


9時半からオープンしている2階のサロンは、クラシカルな調度品に囲まれて、作りたてのスイーツや軽食を味わえる。
モーニングフレンチトースト(648円)は、毎朝店で焼きあげるパンを一晩じっくりプリン種に漬け込み、中はふわとろの食感になるように、外はこんがりと焼く。添えられたはちみつバターやメープルシロップも自家製だ。ガレットセット(1,188円)や季節の野菜キッシュとパンのセット(1,026円)などの軽食メニューもあり、共に14時半までオーダーできる。クラシック音楽が流れる中、朝の静かな時間を過ごすもよし、おしゃべりを楽しむもよし、旅先での上質な時間を提供してくれる。

棟方志功のデザインをエッチングで施したガラスがある個室。他にも様々なタイプの部屋がある。

ティータイムにはケーキを選びたい


カフェ利用するなら、やっぱり食べたいのが五感のオリジナルケーキだ。旬のフルーツを使った生菓子、国産の素材で作る焼き菓子など、パティシエのセンスが光るスイーツがたくさん。トレイに乗せられたケーキの中から好みのものを選んで味わおう。

米粉を使ったお菓子をお土産に



サロンで過ごしたあとはショップでお土産が選べるのが便利だ。日持ちのする焼き菓子、焼きたてのパンに思わず目移りする。「日本の心をうたいあげる洋菓子をつくりたい」というポリシーで国産素材にこだわり、特に米粉を使った商品に力を入れている。

お土産で人気の品を2つ紹介しよう。まずは五感の定番商品である、ええもん(1個173円、抹茶ええもん194円)。米粉と国産の小麦粉を合わせ、国内産の大粒の丹波黒を入れたマドレーヌだ。しっとりした食感のマドレーヌ生地と、ごろりと出てくる黒豆の甘みがたまらない。

そして、穂の一(1個102円、果々緒108円)。最中の生地にコシヒカリを使ったクッキー生地を流し込んで焼く。さっくり軽い仕上がりで、お米の形をした見た目も愛らしい。

大大阪時代の息吹を感じる近代建築、新井ビル


地下鉄東梅田駅からひと駅、北浜周辺は、明治時代以降、金融街として発展した。大阪証券取引所ビルをはじめとして、多くの銀行や金融関連の企業が建てられた。新井ビルもその例に漏れず、銀行の支店として建てられた近代建築だ。営業室として使われた1階の吹き抜け空間はショップに、回廊にそって個室が並ぶ2階はサロンとなり、当時の名残を存分に感じさせるインテリアになっている。

五感の創業者でありパティシエでもある浅田美明氏が、このビルの歴史と建築美に惚れ込み、できるだけ建築当時の雰囲気を再現すべく五感の本館としてオープンさせた。お菓子の味と共に、空間の味わいを存分に堪能しよう。

スマートポイント

  • 五感の2階にあるサロンは、大正ロマン漂う上質な雰囲気。朝ならフレンチトーストのセット、ブランチならガレットがおすすめ。朝食なしのホテルに泊まって、ここでゆっくり朝ごはんをとるのもいいだろう。
  • 焼きたてが店頭に並ぶとすぐに売れていくパンは近場の手土産に。遠くの人へのお土産は日持ちがする焼き菓子がぴったり。種類が豊富なので選ぶのも楽しい。
  • 河合浩蔵氏(1856~1934)の設計による新井ビルは、古典的な様式にモダンなデザインを加えた美しい近代建築として知られている。日本の素材を大切にした五感の上品なお菓子と共に建物の魅力にもふれたい。

ライターのおすすめ

素材を選び、味を大切にし、見た目もネーミングも独創的なお菓子を生み出している五感。その上質な世界観を具現化しているのが北浜本館だ。サロンの雰囲気と共に、できたてのお菓子をここで味わいたい。

松田きこ

おいしいものを食べるのも作るのも大好き、お酒はもっと好き。取材の旅先で酒蔵や温泉を訪ねるのが趣味です。

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