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観光観光

2016.12.03

天王山山麓のおしゃれな元別荘
アサヒビール大山崎山荘美術館

writer : 砂野加代子

アサヒビール大山崎山荘美術館
天王山の南麓にあるアサヒビール大山崎山荘美術館は、もとは大正〜昭和の実業家・加賀正太郎氏の別荘だった貴重な建物を創建当初の姿に修復し、建築家・安藤忠雄氏設計の新棟「地中の宝石箱」や「夢の箱」を加えた、美しい美術館です。贅を尽くし細部にまでこだわって造られた山荘の建物(登録有形文化財)も、豊かな自然に恵まれた景色も、収蔵されているコレクションも、素敵すぎる世界観。安藤建築の新棟にはモネの『睡蓮』の連作が常時展示され、ゆっくりとモネの世界を堪能することができます。企画展の開催もあり、遠くからでも何度も訪れたくなる、ファンの多い美術館です。200年以上動き続けているスコットランドの柱時計や、約120年前のオルゴールなども見どころです。
紅葉した本館外観庭園
秋、紅葉に包まれる山荘も美しい。

写真提供:アサヒビール大山崎山荘美術館

別荘気分に浸れる山荘が素敵すぎる

美術館本館の山荘は、証券業など多方面で活躍した実業家で、ニッカウヰスキーの創業時の出資者でもある加賀正太郎氏の別荘として、1912年から20年かけて建設されました。加賀氏自ら設計し、細かい意匠に至るまで贅を尽くして造られた山荘は、重厚で高級感に満ち、見どころ満載です。展示所蔵品の多くは、加賀氏と親交があったアサヒビール初代社長で、民藝運動の支援者だった故山本爲三郎氏のコレクション。河井寬次郎、濱田庄司、バーナード・リーチなど、国内外の工芸の名品が並びます。
本館展示室・旧居間
本館展示室・旧食堂
元居間や食堂だった展示室。暖炉上部に飾られた古代中国の画像石や、壁面の装飾も必見。窓のカットガラスを通して差し込む虹色の光は、なんとも優雅な美しさ。季節や時間、天候によって違った山荘の表情が楽しめます。
窓のカットガラス
階段の踊り場には、ヨーロッパから取り寄せたといわれる特注のステンドグラスが。
本館バスルーム
二階の貴賓室や来客用バスルームもおしゃれです。

地中館「地中の宝箱」でモネに会う

地中館通路
安藤忠雄氏設計の新棟、地中館(地中の宝箱)は円柱形の半地下構造。緑に溶け込むように地中に埋め込まれた展示室へは、コンクリートの壁に囲まれた階段を下りていきます。階段の外には、山荘時代からあるというモネを連想させる睡蓮の池。もともとは優雅なボート遊びができるほどの、大きな池だったそうです。
地中館展示室
展示室のなかには、印象派の巨匠クロード・モネの『睡蓮』の連作が常時展示されています。思わずため息がもれるような贅沢な空間です。

睡蓮の池のむこうに山手館「夢の箱」

本館睡蓮池
本館温室通路
2012年には、安藤忠雄氏設計のもうひとつの新館・山手館「夢の箱」が完成しました。そこは睡蓮の花が咲く池のほとりの、かつて蘭が栽培されていた温室があった場所。温室に向かうガラス張りの明るい廊下は、いまは「夢の箱」へとつながっています。
山手館の展示風景
「開館20周年記念うつくしいくらし、あたらしい響き―クロード・モネ」(2016年12月11日まで開催)山手館の展示風景。配置等は企画展によって変わります。

壮大な光景を独り占めできるテラス付き喫茶室

本館喫茶室内観
テラス席
本館二階には、まさに別荘気分を満喫できる喫茶室があります。優雅な気分でくつろげる室内席は、テラスに面した元加賀夫妻の寝室だったスペース。気持ちの良いテラス席からは、木津川、宇治川、桂川の三川が流れる雄大なパノラマを見渡すことができ、最高の開放感です。多くの財界人、政治家、文豪たちも訪れたというテラスに立ち、大山崎の風に吹かれていると、悠久の時の流れやロマンを感じられます。
コーヒーとアサヒビール特製ワインケーキ
コーヒー(450円)とアサヒビール特製ワインケーキ(400円)で一息。ワインをじっくり染み込ませて熟成させたケーキはとても美味。特別展に合わせて登場する、リーガロイヤルホテル特製のオリジナルスイーツも人気です。
大山崎山荘を取り巻く庭園
大山崎山荘を取り巻く約5500坪の庭園も、四季折々の風情が楽しめ、筆舌に尽くし難い素敵さ。春は桜、秋は紅葉がとてもきれいです。

スマートポイント

  • 企画展も定期的に開催されているので要チェック。ミュージアムショップも充実。思い出に買いたくなるようなグッズがそろっています。
  • 本館二階には最高の眺めを楽しめるテラス席もある喫茶室が。コーヒーや紅茶はもちろん、アサヒビールも楽しめます。企画展開催中は、イメージに合わせた期間限定ケーキセットも登場。見逃せません。
  • JR山崎駅、阪急大山崎駅から徒歩約10分。気持ち良く歩ける距離です。阪急大山崎駅〜JR山崎駅〜アサヒビール大山崎山荘美術館間で無料送迎バスの運行(ご高齢の方優先)もあり。運行状況はHPで要チェック。

ライターのおすすめ

非日常感を感じられる極上空間なのに、元生活空間だった山荘はあたたかみがあって親しみやすいのが不思議です。美しい自然と、美術館の作品が同時に楽しめるので、季節ごとに何度でも訪れたくなります。

砂野加代子

エディター&ライター。学生時代から生活の中心はほぼ京都。近頃つくづく「大人の京都は楽しいなぁ〜」と思う。

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