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特集特集

2015.03.20

好きになりかけて30年。
どんどん好きになってゆく

writer : 寺嶋雅志

沖縄をはじめて訪れたのは、かれこれ30年も前のことです。
当時勤めていた会社の社員旅行でした。
その前から沖縄にはあこがれみたいなものはあったので、
社員旅行が沖縄に決まった時は、心の中でガッツポーズでした。

その社員旅行ではじめて沖縄にやって来た時、
ふっと「帰って来た」という感覚になりました。
なんなんでしょう。
ほっとするとか、安心するとか、とはちょっと違うのです。
「帰って来た」としか言いようのない感覚でした。
この話を人にすると、前世の記憶がどうとか、
生まれ変わりがどうとか、聞きますが、
そんな難しい事はよくわかりません。
それから何度となく沖縄を訪れる度に、
行くのではなく、帰るという気持ちになります。
沖縄病と言われ、何度も沖縄に通う人もいますが、
私の場合ホームシックにかかった感じに近いような気がします。
沖縄に触れると、魂が喜ぶような感じを味わうのです。

それでいて、ある時期、沖縄に拒絶感を感じた事もあります。
いつものように、行きたい(帰りたい)気持ちは湧くけれど、
今は来るな!と、弾き飛ばされる感じです。
数年続きました。
好きすぎると相手を見れなくなる、会うと異常に緊張してしまう。
振り向いてほしいのに、振り向いてくれないもどかしさ。
そんな恋心のような感じに近かったかもしれません。

なのに、好きな理由を聞かれても返答に困ってしまいます。
沖縄が好きか?と聞かれると、好きと答えます。
沖縄のどこが好きか?と聞かれると、答えに困ってしまうのです。
もちろん、青い海、青い空は無条件に最高です。
しかし、マリンスポーツもしないのになぜ沖縄に行くのか?
と、よく聞かれて、返答に困ります。

しかし、好きには理由があってしかるべき。
そして、沖縄の魅力を多くの人に伝えたい。
最近そう考えるようになりました。
「どこが魅力なのか、なぜ魅力なのか。それらを明らかにすることは、
そのまま沖縄という文化圏の本質を具体的に伝えること。」
と、昔なにかで読んだことがあります。
読んだ当時はピンときませんでしたが、
今ならその通りだなとうなずけます。

沖縄というのは、奥に行けば行くほど知らない景色が見えてくる
という多様性があり、表側の沖縄はまぶしすぎて闇が見れないのです。
目を凝らして見ようとするのだけど、見てはいけないかのように、
また、まぶしくて目がくらんでしまうのです。
そんな多重性もあり、
本質的な沖縄にはなかなかたどり着けないのかもしれません。
それほど沖縄は深いと感じます。
そんな深い沖縄の魅力を一言では到底伝えられないのです。

あえて言うなら、日本であって日本でないところ。
アメリカのメディアが沖縄報道をする時、
必ず「オキナワンズ」と表記するらしいです。
決して「ジャパニーズ」とは書かない。
アメリカのメディアは日本と沖縄を区別して考える。
そんな考え方と意味は違いますが、やはり異文化を感じます。

本土とは異なる歴史を歩んできた沖縄。
その特有な多様性文化、風土、自然、そこに暮らす人達。
そして、沖縄の風が、匂いが、音が、
目映い光が、影が、声が、心が、力が、流れが、
そのすべてを好きになりかけて30年。
まだまだこれから、
本質的な沖縄を好きになってゆく途中段階のような気がします。

ひとつだけ、小さな好きを補足しますと、
ジャニスを聴きながら58号線を北上するのが好きです。

これからも、
沖縄という宇宙に包まれながら漂い続けていくのだと思います。

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