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2016.12.19

秋は無料で観戦できる
迫力満点、沖縄闘牛!

writer : 松村葉子

ウシオーラセー

写真提供:うるま市

「ヒーヤイ!ヒーヤイ!」かけ声が響き渡る。
黒い塊が鋭いつのをぶつけ合い
目を見開き地鳴りを響かす。
これは沖縄が誇る伝統競技「ウシオーラセー」。
それが無料で観戦できる、秋だけのお得情報をご紹介。

特別お得な「祭り闘牛」

祭り闘牛
うるま市は沖縄県内で闘牛が一番盛んな地域。10月中日、うるま市石川多目的ドームにて「第11回うるま祭り闘牛大会」が開かれ、3,000人近くが観戦に訪れた。県内には14の闘牛場があり、年間を通して50試合近くが開催されます。入場料は2,500~3,000円。それがこの時期だけは無料で観戦できるとあって、足を運ばせやすいチャンスとなっている。
うるま市の他に、週をまたいで読谷村や今帰仁村でも「祭り闘牛」は開催される。
すり鉢状のドーム
すり鉢状のドームは2階席まであり、直径18mの対戦場は鉄製の柵にぐるりと囲まれている。牛の出入り口は1カ所。登場するやいなや対戦相手に突進していく牛もいれば、相手の周りをぐるぐると回り、降参のようすを見せる牛もいる。
祭り闘牛の客層は多様。対戦表と鉛筆を手に、通な雰囲気を漂わせる男性から、外国人や親子連れ、女子グループとさまざまだ。

目を離せない瞬間の連続

試合の様子

写真提供:うるま市

試合は数秒で決着がつくこともあれば、30分近い持久戦に持ち込む場合もある。
牛1頭に勢子(せこ・闘牛士)が一人つき、交代要員として待機する勢子が柵の周りに座り込む。「ヒーヤイ!」「ヒーヤイ!」と聞こえる独特の、ヤグイと呼ばれるかけ声で牛を叱咤、鼓舞する。
激戦の様子
勢いのついた牛

写真提供:うるま市

激戦のあまり、観客席近くまで牛の巨体が乗り上げてヒヤリとするが、付近の観客はのけぞりながらも冷静な様子。また勢いのついた牛が勢子を追いかけ回す場面もあり、緊張感で対戦場から目が離せない。

この日一番注目が集まった試合は、中量級王座への挑戦に惨敗し、再起戦に挑んだ「金太郎」と徳之島からやってきた「闘技・黒豹」の対戦。
一瞬の出来事だった。「金太郎」が一気に攻め荒技で圧倒、32秒という短期決着に会場が沸いた。

闘牛はエンターテインメント

若手牛同士が激突し鮮血を見せる試合も。ともに徳之島からやってきた「雷神鯱」と「大志パンダ☆さくら」。攻勢を見せていた「雷神鯱」の隙をとらえて強烈な押し込みをかけ、10分強の激戦の後にパンダが勝利した。
勝利を納めたパンダ
勝利を納めたパンダの背に子どもが乗り、ノボリを掲げ、ドラや太鼓が鳴り響くカチャーシーのお祭り騒ぎ。牛の成長にかかわってきた人間達が、勝利の喜びを全身で表現している姿に思わず胸が熱くなる。
闘牛戦士ワイドー
試合の合間に、ご当地ヒーロー「闘牛戦士ワイドー」が登場しテーマソングを熱唱。
お酒や軽食を楽しめる屋台
会場の周辺にはお酒や軽食を楽しめる屋台が出店。牛の名前が印刷されデザインされたオリジナルTシャツなど、伝統闘牛ファンにはたまらないレアグッズも販売されていた。
試合終了後帰る人々
試合が終わりを告げるや否や、混雑を避けるため、勝手知ったる観客が一気に溢れ出てきた。当日は臨時駐車場が周辺に用意されるので(歩くことにはなるが)、飲酒をしなければ車で来ても不便はない。

沖縄伝統闘牛の奥深さ

闘牛

写真提供:うるま市

こんな表情の牛を見たことがなかった。
穏やかに草を食んでいる動物だと思っていた。

静かな瞳と光沢ある胴体を携えた、その存在感といったら!
牛は奥深い。
闘技好きでなくても、沖縄伝統闘牛の深みに魅了されることだろう。

うるま市の提供するHPから、闘牛ハンドブック「闘牛の楽しみ方」がダウンロードできる。角の形から分類される牛の種類、繰り出される技の種類、特性の違いによる闘いの見所など、闘牛初心者にもわかりやすく紹介されている。
また、うるま市観光協会の提供する「闘牛とのふれあい体験プラン」では、牛主の仕事場をのぞき、牛舎で穏やかな牛達と生で触れ合うことができる。(3歳から参加可)。
沖縄旅行にはぜひ、闘牛をプランに加えてみてはいかが?

スマートポイント

  • 祭り闘牛は観客数が多いので臨時駐車場がいくつか準備されています。10分ほど歩きますが、交通スタッフが多く、誘導を丁寧にしてくれました。
  • 席はまばらに空いていて、出入りもあるので、少人数で行くならぜひグイグイと前の方の席を陣取り、迫力を満喫しましょう。
  • 初心者なら、事前にうるま市のHPから闘牛情報を収集して、ルールや観戦ポイントを知っておくと、楽しみ倍増。

ライターのおすすめ

観客の層、キャラクター、関連グッズのセンス。家族ぐるみで闘牛とともに生きる人々の姿。そして牛の奥深さ。すべてが濃い、新世界です。

松村葉子

15年住んでいますが、沖縄はいつも深く濃ゆ〜く目の前に…。背伸びせず、面白いと思ったものを、ご紹介していきます。

INFORMATION最新情報は、各施設の公式ウェブサイト等でご確認ください。

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