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2016.03.16

[久米島]自家焙煎コーヒー豆
世界とつながるマキノコーヒー

writer : 糸数麻美

「おいしいコーヒー豆を販売している人がいるらしい」と、ここ数年、島人の間で話題になっているのが「マキノコーヒー」。口コミで広がり、ジワジワと認知度も上がってきていますが、店舗がないため、詳細不明なことも多々あるという噂。
そこで今回は、久米島で唯一自家焙煎豆の販売をしているという、ちょっと秘密めいた「マキノコーヒー」を取材してきました。
焙煎豆

焙煎小屋にて潜入取材

さとうきび畑が広がる集落の外れに、ひっそりと佇む焙煎小屋。風に乗って、香ばしい香りが漂ってきました。この小屋で、マキノコーヒーは作られているようです。
今回、めったに見られない焙煎風景を特別に見せてもらうことにしました。

「コーヒーの生豆って、見たことはありますか?これは、マンデリン。もともとは、こんな黄緑がかった色をしているんです。」
焙煎士の牧野秀樹さんが、たっぷりと袋に入った生豆を見せてくれました。
コーヒーの生豆
「まずは、この焙煎器を温めていきます」
コンパクトな焙煎器のハンドルを軽快にグルグルと回していく牧野さん。
焙煎器
では、ここから、マキノコーヒーができるまでの一部始終をご覧ください。

温まってきたら、生豆を入れます。
焙煎器に生豆を入れる様子
次は、中の生豆の水分を抜く作業。ハンドルの回転数は、入っている生豆の量や季節でも異なるそう。沖縄でも寒い冬はあるので、この季節は焙煎の時間も長くなるようです。
何度も耳を傾け、生豆が弾けている音を聞き分けながら、色や香りも確認していきます。
耳を傾ける牧野さん
色や香りも確認する牧野さん
一部分だけが焦げないように、常にハンドルを回し続けます。緊張感のある五感を使った焙煎作業に、思わず私も前のめりになっていました。
「バックしていてくださいね。今度はこっちに移動しますよ。」
でき上がった熱々のコーヒー豆を一気にざるの中へ。今度は、扇風機で冷やし、煙を飛ばしていきます。
ざるの中へ移される熱々のコーヒー豆
均一に焼けていない豆などは、一つひとつ手作業で、ハンドピック(取り除く作業)をしていきます。
ハンドピック
焙煎したコーヒー豆
とても手間暇のかかる作業ですが、1回の焙煎で、200~400gしかできないので、1日に3kgも焼くことがあるそうです。

これぞマキノコーヒー

「にがくて、深くて、甘みがある。子どものころに飲んだコーヒーの味が忘れられなくて、今の味づくりの基本になっています」と牧野さん。
実は、24歳までコーヒーがあまり好きではなかったそう。「朝昼晩1日3本の缶コーヒーを飲む職場だったんですが、ある日コーヒーショップで飲んだコーヒーがめちゃくちゃおいしくて感動したんです。その日を境に、いろいろなコーヒーと出合って、いつの間にか、周りの人にもおいしいコーヒーを飲ませたくなって、じゃあ、焙煎から自分の手でやろう。と思ったのがきっかけで、今に至ります」

「マキノコーヒーのオリジナルブレンドは、コロンビアやタンザニアなど厳選した生豆をそれぞれ焙煎して、最後に混ぜ合わせていきます。いわば、いろんな国のいろんな文化が合わさって、自分だけの新しい国ができ上がっていくんです。一杯のコーヒーから、世界とつながることができる。奥が深くてとてもおもしろい作業なんですよ」

この地で、自分にしか作れないコーヒーを作っていきたい。そんな強い想いで、2014年大阪から、久米島に移住した牧野さん。現在は、コーヒー農園も営んでいるそう。
「いずれは、自分で栽培したコーヒー豆を焙煎したいです。お客さんと会話をしながら、飲む人に合わせたコーヒーを届けたい」
爽やかな笑顔でそう語る牧野さん。
爽やかな笑顔で語る牧野さん
今日もマキノコーヒーの創る、新しい世界が生み出されています。

蕎麦とコーヒーがコラボレーション

兵庫県出石町にあるお蕎麦屋さん「官兵衛(かんべえ)」とコラボレーションしたという「蕎麦コーヒー」。試行錯誤を繰り返しながら、長い年月をかけ、蕎麦屋の亭主と一緒に完成させたという斬新な和風コーヒーが誕生しました。こちらは、冬季のみの限定販売で、マキノコーヒーのネットショップや官兵衛さんのお店で飲めるそうですよ。

より新鮮なマキノコーヒーの入手方法

久米島で、マキノコーヒーを販売しているお店は、現在2店舗のみ。焙煎後2日以内に店頭に並ぶ、出来立てホヤホヤのコーヒー豆が手に入ります。取扱店は、麦心さん(毎週水・土曜日13時30分から16時30分までオープン)とCercleさん(月・火・金・土曜日15時~18時オープン。4月下旬よりドリップバック発売)。どちらも、おいしい焼きたてのパンや焼き菓子を販売している人気のお店ですので、ぜひのぞいてみてください。
店頭に並ぶコーヒー豆

スマートポイント

  • マキノコーヒーは、注文を受けてから少量ずつ焙煎し、鮮度抜群の状態で販売しています。ネット販売の場合も同様の作業なので、お届けまでに若干時間がかかる場合もあるそうです。
  • 現在は、販売のみのマキノコーヒーですが、今年リゾートホテル内のラウンジや久米島空港内にオープンするカフェで、その場所でしか飲めないオリジナルコーヒーを提供していく予定。最新情報はブログで発信していくそうなので、お見逃しなく。
  • 一緒にマキノコーヒーを支えている牧野さんのお弟子さんが考案した初めてのオリジナルブレンド「No.5久米島」が、近日発売予定だそうです。

ライターのおすすめ

コーヒーが大好きな人も苦手な人も、一度は飲んでもらいたいマキノコーヒー。妊婦さんや授乳中の方にオススメなカフェインレスのコーヒーもありますよ。今年中には、島内で飲むこともできるようなので、のんびりと島カフェ時間も楽しめそうです。

糸数麻美

東京出身。元旅行代理店カウンター勤務。島で唯一のベビーシッターが、魅力いっぱいの久米島をご案内します。

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