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グルメグルメ

2016.11.22

[久米島] kukulu conet
行列のできるカレーパン

writer : 糸数麻美

南の島のパン工房 kukulu conetは、久米島のガイドマップには載っていない、行列のできるパン屋さん。というのも、実は、自店を持たず、1カ月に1度、久米島直売市だけで、パンの販売を行っているからなんです。久米島滞在期間に、タイミングの合う人しか立ち寄れない、特別なパン屋さんを紹介しましょう。

独学で磨いたパンセンス

kukulu conetのパン製造と販売を行っているのは、三重県出身の瀬戸麻那美さん。
瀬戸麻那美さん
もともとは、リゾートバイトで、沖縄本島に住む予定だった麻那美さん。仕事の関係で久米島を訪れ、ここから人生が大きく変わり始めました。
お客さんとして通っていた島のレゲイバー「スパイラルマーケット」。そこのオーナーの森島さんと出合い、ピーンときた麻那美さんは、いつしかお店を手伝うようになっていたそうです。幼少時代、児童養護施設で育ち、小学生のころから包丁を握り料理をしていた麻那美さん。森島さんにその料理の腕を買われ、「久米島直売市で提供している、久米島珈琲に合うカレーパンを作ってみないか?」と提案されたそうです。
久米島珈琲
「カレーパンは、一度も作ったことがなかったんですけど」と、笑う麻那美さん。「初めは、見よう見まねで作りました。友人達のアドバイスを聞き、自分なりにアレンジしながら、コツコツと独学で、珈琲に最も合うカレーパンの味を探し続けました。久米島直売市で、最初に出したのが限定20個。これがすぐに完売して、とてもうれしかった。それから、50、70個と回を増すごとに増え、今では150個以上作っています」

島内にパン屋さんはいくつかありますが、毎日焼きたてのパンを購入できるお店は、実はコンビニエンスストアしかない久米島。
月に一度の揚げたてホカホカのカレーパンは、島民にとって、ごちそうです!
今回、久米島直売市の前に、麻那美さんがパン製造を行っているスパイラルマーケットのキッチンに、少しだけおじゃまさせてもらいました。

愛情を注ぐパン作り

久米島直売市が開催されるのは、毎月第3日曜日。ですが、カレーパンは、久米島直売市の1週間前から、作り始めているそうです。ベースとなるカレーは、大きな鍋の中に、約2kgの野菜を細かくカットし、水分が飛ぶまで、焦がさないように、じっくりと炒め、煮込んでいくそうです。最初のころは、野菜を切る作業だけで腱鞘炎になってしまったそう。機械に頼ることなく、手捏ねでパン生地を扱っている麻那美さんの手は、どこまでも優しい。
パン生地とカレー
生地でカレーを包んでいる様子
揚げる前のカレーパン
フワフワのカレーパンの生地がここまでできたら、冷凍して、久米島直売市の当日に揚げるそうです。
「見て見て~!すごいふっくら発酵しているでしょー!」と、愛しい眼差しでパン生地を見つめていた麻那美さん。
パン生地を見つめていた麻那美さん
「白砂糖や乳製品などは使わず、なるべく体に優しい素材や島のものを使っています。今、島のお友達が小麦を栽培しているので、今後は、小麦粉も久米島産の完全オーガニックパンを作ってみたいです! 事情があって、子どものころは、養護施設で過ごしたけれど、寂しかった記憶はありません。社会に出てからも、困らないように育ててくれたこと、とても感謝しています。今こうして、パンを作っているのも、幼少時代に、そこで過ごした私がいたから。食べてくれる人にも、ありがとうの気持ちを込め、カレーパンを作っています」と、麻那美さん。沖縄の方言「くくる」を組み合わせ造語の「kukulu conet」。心を込めて作っているのが、じわじわと伝わってきました。

揚げたてを求めて

では、10月に開催された久米島直売市をのぞいてみましょう。
目玉商品となっているkukulu conetのカレーパンを求め、発売開始時間前から、待ちわびるお客さんの姿も見られました。

人気のカレーパンは、2種類。ピリッと辛い島らっきょ入りカレーパンと、マイルドな辛さの野菜カレーパンがあります。
kukulu conetのカレーパン
カレーパンを買う子供たちと麻那美さん
島の恵みアーサパン
こちらは、久米島のアーサとくめじまマース(塩)を使用した磯の香が食欲をそそる・島の恵みアーサパン。久米島直売市には、イートインスペースもあるので、その場で食べられるのも魅力的。「おいしいさぁ~」と、パンのおかわりを求め、また並んでいる人もいましたよ。

生産者の顔が見える久米島直売市

続々と新商品も登場している久米島直売市は、まるで宝探しのようでおもしろい。
coffee cookie
kukulu conet が手がけた久米島coffee cookieもそのひとつ。おやつ村の黒糖と久米島珈琲がコラボレーションしたオーガニッククッキーは、1個ずつ珈琲豆の形まで細かく再現しています。小麦粉の量より、珈琲を焙煎した粉の量のほうが多いそう。黒糖の甘みもあり、「食べる珈琲」として楽しめます。
みそぼうろや肉巻きおにぎり
アグリットの新製品、ホワイトチョコレートと自家製味噌をコーティングした量り売りのみそぼうろや肉巻きおにぎりも、「一度食べてハマった!」と絶賛する島人の声が聞こえてきました。
SMÅKAKAのアンナさん
島内外のメディアからも多く取り上げられている、人気のSMÅKAKAのアンナさんも参加しています。
ゴーヤの天ぷらを揚げている様子
大洋丸の天然太もずく
その場で揚げるゴーヤの天ぷらや、大洋丸の天然太もずくなど、久米島らしいお土産が、お手ごろ価格で手に入るとあって、最近は、どんどん観光客の利用も多くなっているそうです。
生産者の思いがダイレクトに伝わる久米島直売市。第3日曜日に久米島に滞在している人は、ぜひ足を運んでみてください。

スマートポイント

  • kukulu conetの焼きたてパン販売は、12時からです。なくなり次第終了。
  • 今後は、スパイラルマーケットやおやつ村でも、kukulu conetのパンを提供できるよう準備中だそうです。
  • これから寒い時期に向け、グラタンが入ったポットパンなどの冬メニューも考案中だそう。

ライターのおすすめ

久米島では珍しくお目当てのカレーパンを求め、長い行列ができるパン屋さん。揚げたてホカホカのカレーパンが並ぶ、12時過ぎが一番オススメの時間帯です。

糸数麻美

東京出身。元旅行代理店カウンター勤務。島で唯一のベビーシッターが、魅力いっぱいの久米島をご案内します。

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