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グルメグルメ

2019.11.08

ふんわりフワフワゆし豆腐
沖縄の愛情たっぷり定食

writer : Hinata

ゆし豆腐1
真っ白フワフワの「ゆし豆腐」。沖縄のやさしい味は素朴でほっとする。

ゆし豆腐とは四角いかたちの豆腐とちがって、型にいれてかためる作業をしない、柔らかいおぼろ豆腐のこと。

「できたてホカホカはプリンみたいに柔らかくって、一番美味しいよ。 」と、店員でありここの娘の清美さん。

そのお母さんである千枝子さんの実家が2年前まで豆腐屋さんをやっていたということで、千枝子さんがゆし豆腐「やま」を始めて早40年。

お店は家族5人で経営しており、千枝子さんは80歳ながらもバリバリの現役でお店に立っている。そんな「やま」は、メインのゆし豆腐定食をはじめ沖縄料理の定食が色々と食べられる老舗の定食屋さんだ。
ゆし豆腐2
お店の看板は、道から奥まっていて少し見つけにくいが気をつけて探していると黄色い看板と水色の屋根が見えてくる。駐車場にはたまに軽トラックなどが停まっていて、地元人気がうかがえる。

店内に入るとまず右手は、タタミ敷きで座敷机が並んでいてなんだかおばあちゃんのおウチにお邪魔するような安心感が嬉しい。

そして左を向くと、いきなり雰囲気はスナック!?オレンジのライトにカウンター席、正面の飾り棚にならぶ島酒の数々。実は夜9時まで開いているので、お酒もここで飲めるのだ。
ゆし豆腐3
ゆし豆腐4

では、いただきます

ゆし豆腐定食(生)と、(味噌・アーサー)を注文してみる。生って何?と思ったら、味が付いていないそのままのゆし豆腐のことだった。

味が付いていないと言っても、にがりの塩分がほのかにきいているのでまろやかで本来の豆腐の味が楽しめる。一口食べるとじんわりと、美味しさがやってくる。そこに鰹節とネギを入れるとまた一味違った味わいだ。

味噌・アーサーは、ゆし豆腐の味噌汁にアーサー(海藻)が入っていて、コクのある味噌と磯の香りがマッチした沖縄風の汁物といった感じ。
ゆし豆腐5
ゆし豆腐6
本土でアーサーはあまり食す機会がないが、これだけ磯の香りが口いっぱいに広がる海藻を他には知らないと断言できるほど、とにかく海を感じる海藻だ。

そのアーサーとゆし豆腐はとても相性が良く、互いの風味を引き立て合う。

ゆし豆腐(生)定食にはゆし豆腐のお汁、ネギと鰹節、白いご飯、おから、お漬物、そしてオマケにふりかけの小袋が付いて550円とお財布にもやさしい。

その他にも人気なのが、手作りコロッケとトンカツ。常連さんが食事の後に別に注文して持って帰るほどの人気で、電話で「今日はコロッケあるの?」と常連さんによく聞かれるという。

もやし残業?

支払いでレジに立つと、隣のテーブルにもやしの山があった。真っ白いその山は、モヤシと気づいて二度見するほどの量だ 。

何のために?と聞くと「ヒゲを取っている」と言う。えっ、こんなに大量に?何とこの作業で3kgもの量を、2日に一度やっているらしい。

「常連さんが『もやしのヒゲが食べる時に引っかかる』と教えてくれるからやっているよ。仕事中この作業は出来ないから、おうちに持って帰ってやったり、お店閉めてからやったりしているよ。もやし残業だよー。」店員さんは笑いながらサラッと言っていたが、これってすごいことだ。

長く親しみある常連さんを大切にしたい。その思いがしっかりと形に表れていた。
ゆし豆腐7
実はこの取材、最初にお店に依頼した時点で一度、丁寧に断られている。なぜならその理由は「常連さんを大切にしたいから」。

過去にこういった取材でお客さんがどっと押し寄せて、常連さんが来れなくなったことがある。だから今は一切の取材をお断りさせてもらっている、と。そんな中、許可してもらったこの取材…

なので、この記事で少しでもお役に立てることがあるとすれば、もし食べに行くならできるだけ常連さんでいっぱいになるお昼時を外したり、あまり大人数で一度に行かないようにするなどの気遣いがあれば…というようなメッセージをお伝えすることかも。

地元に愛される「ゆし豆腐やま」は沖縄の愛情たっぷりの味。ぜひ一度めんそーれ。

文章 Hinata
写真 Yoshiaki Ida

※こちらは、公開日が2015年5月31日の記事となります。更新日は、ページ上部にてご確認いただけます。

Hinata

神戸出身。西表島の生活を経て沖縄本島へとたどり着く。独自の感性で沖縄の物語を伝える。

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