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観光観光

2016.02.04

[宮古島]畑の下の地下空間
仲原鍾乳洞で出会う神秘体験

writer : 砂川葉子

宮古島にある仲原鍾乳洞(ナカバリショウニュウドウ)は、サトウキビ畑の下にある琉球石灰岩の洞窟です。
10万年前に天井が崩落してできたドリーネ型で大変珍しい景観の鍾乳洞は、光が差し込み緑が溢れ、とても心地いい空間。地上からは想像もつかない世界が広る鍾乳洞ともいわれていますが、畑の真ん中にポツリとある管理棟からは地下空間のイメージがわかず、思わず引き返してしまうお客様も多いと洞主の上里さんはいいます。
アプローチ
仲原鍾乳洞は、導かれる者のみがここにたどり着くとも聞く、不思議な鍾乳洞です。

サトウキビ畑の真ん中、怪し過ぎる入り口をくぐれば…

本当にここにあるの?とまったく持って不安な気持ちにさせられる仲原鍾乳洞入口。サトウキビ畑のど真ん中。ちょっと寂れた雰囲気。オレンジ色のプレハブが草木に見え隠れしている。
はっきりいわせてもらえば、怪しい。怪し過ぎる。
看板
見え隠れするプレハブ
洞主の上里勝彦さんは、「こんな怪しい感じだから、途中で引き返す人も多いさあ」と豪快に笑っていいます。「そういう人はそういう人で、はじかれているんだと思います。だけど今、この場所が気になるのなら導かれているのかもしれませんね」と急にまじめな顔になりました。何とも思わせぶりな言葉に、ここはパワースポットなのかと聞いてみると、う~ん、どうなんでしょうねえ、そういう人もいますよ。と、また豪快に笑いました。まあ、行けばわかるんじゃないんですかね?
赤い階段
そんな言葉に先導されながら、これまたちよっと怪しい赤い階段を下りていくと、意外過ぎる光景が待っていました。

光あふれる仲原鍾乳洞の緑のエントランス

高さ15mの断崖
たどり着いた空間は、すこーんと天井が抜けていました。ぽっかりと青いお空がのぞき、
柔らかな日差しが降り注ぎ、密集して茂る緑に光が燦燦と木洩れています。
密集して茂る緑
高さ15mの断崖がぐるりと囲みこみ、野生化したポトスがつるを伸ばし、上からはガジュマルの枝がしだれています。何とも不思議な光景を見惚ける私に、洞主さんが意味深な言葉を投げかけました。
エントランス
「透かしたり、かざしたりすれば、見えてくるものがあるんですよ」ドリーネ型のエントランスにも、この奥に続く256mの洞内にも、洞主さんのいう通りにすると見えてくるものがあるのです。

仲原鍾乳洞で透かしたりかざしたりして見えてるモノ

仲原鍾乳洞のこのグリーンエントランスの奥、ここから先は撮影禁止です。
撮影禁止
中には「ンマリアブ」と呼ばれる昔から地元の方々に拝まれてきた場所があります。特に子宝に恵まれるといわれ、60組以上の方がお礼参りにいらしているそうです。また、ンマリ=生まれるという意味から、物事が良い方向に進むという意味もあり、結婚や商談の成功をここで願いに来る方も多いそうです。竜のように見えるつらら石、七福神のような形、子どもを抱っこしている女性のように見える石筍(せきじゅん)。自然の造形、鍾乳洞は様々な形を見せ、私達に不思議とメッセージを発しているように感じます。

仲原鍾乳洞からのメッセージ

鍾乳洞からグリーンエントランスに出た途端、ものすごい量の淡いがさーっと降り注がれていて、包まれているような感触に出会いました。
鍾乳洞からグリーンエントランスに出た瞬間
洞内の同じ道を通って同じ場所に帰ってきただけなのに、行きと帰りで見えたものが違う感覚だったからでしょうか?
まるで違う場所に出てきたかと錯覚するくらい、光も風も緑もまったく違って見えるのはなぜでしょうか。「この道を産道に例える人もいますよ」と洞主さん。それは仲原鍾乳洞に入って、生まれ直した?生まれ変わった?ってこと?パワースポットとは?私には語れませんが、ここでの時間は特別なものでした。ごごごごご~っ、地鳴りのように響く風の音に、はっとして見上げると、白い雲がゆったりと流れていきました。
琉球石灰岩
琉球石灰岩は宮古島の大地に降り注いだ雨水を含み、いまもなおゆっくりと少しずつ10万年前から変わらぬ時間軸の中でサトウキビ畑の下に広がる地下空間は成長し、未来へのメッセージを綴っているのです。

スマートポイント

  • 洞主の上里さんは多忙な方なので仲原鍾乳洞を訪問するなら、事前にお電話をして予約をするのが確実です。
  • 仲原鍾乳洞では、泡盛の保管もしてくれます。3年間ココで寝かすとおいしい古酒になります。
  • 私はとてもお天気が良い日の訪問でしたが、雨の日もまた良いそうです。雨がクワズイモの葉にパラパラと受ける音が素敵といってました。

ライターのおすすめ

仲原鍾乳洞がパワースポットかどうかは、私にはわかりませんが、上里さんは、調和を考えさせられる場所といっていました。私には、外と内が繋がる場所にも感じましたし、龍の住処のようにも感じました。

砂川葉子

岐阜県出身、宮古島諸島のどこかの小さな島に在住。農業と民宿業、島興し業と並行してライター業にも携わる。

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