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観光観光

2016.03.14

[石垣島]極彩色の飾り屋根!
人々の絆を感じさせる唐人墓へ

writer : 光森裕樹

島に遊びに来られた方に「唐人墓(とうじんばか)」に行きましょう、と提案すると「お墓を見るの?」と誰もが不思議な顔に。

確かにお墓ではあるのですが、島では珍しい極彩色の飾り屋根をじっくりと見ることができます。

川平方面に行く途中にある便利な場所ですので、立ち寄ってみましょう!

観音崎灯台が目印!市街地から車で15分の近場

唐人墓へは、島の市街中心部から車で15分ほどで行くことができます。周辺にはいくつかのリゾートホテルがあるため、宿泊先から徒歩で行ける方も多いかもしれませんね。
灯台
市街地からは、海際の道を観音崎灯台方面に進みます。灯台が大きな目印となるので迷うことはないでしょう。
階段
道路を挟んだ向かいの小高い場所にお墓があります。
六角堂
階段を上がって右手にある六角堂の向こうに、色彩鮮やかな建造物が見えてきました。
獅子像の先の唐人墓
2体の獅子像の先に建つのが唐人墓です。中国の廟(びょう)を思わせる細やかな造りに、本当にお墓なの?と驚かされます。

このお墓には、19世紀中ごろの中国福建省出身の128人の魂が祀られていますが、そもそも、どうしてこの島に中国の方達のお墓があるのでしょうか?

中国人労働者「苦力」と石垣島の歴史

唐人3体の彫刻
1852年、苦力(クーリー)と呼ばれる中国人労働者およそ400名が、厦門(アモイ)からカリフォルニアに送られる際、船中での非人道的な扱いに対して蜂起しました。船は進路を変えて台湾に向かうも、石垣島の崎枝沖で座礁してしまい、多くの人々が島に上陸しました。

苦力を追って米英の兵船が三度にわたって来島する中、琉球王府と島民は島へとたどりついた人々に食料を提供するなど、温かく人道的に迎え入れたとされます。
竜の彫刻
追っ手の武装兵による銃撃や疫病のために死者が続出し、関係各国の交渉の結果、約180名ほどの人々が琉球王府の護送船で福建省へと返ることができました。

残念ながらその命を異国の地で落とすことになった人々のお墓は、第二次世界大戦後まで、冨崎一体に点在していましたが、多くの人々の支援のもとに一箇所に集められ、1971年にこの唐人墓が建てられたというわけです。

唐人墓が語りかけるもの

お墓とは思えないほど賑やかな飾りの裏には、悲劇的な歴史が隠されていたことがわかります。
三国志がモチーフの彫刻
墓の裏側に回ってみました。飾りは裏側もしっかりと作りこまれています。こちらは、三国志がモチーフのようですね。左から順に、張飛、劉備、孔明、関羽の色鮮やかな飾り像です。
壁面
壁面には、建立にあたって寄付をされた人々や団体名が記録されています。目を凝らして寄付金額を見てみると、単位が「円」ではなく「弗(ドル)」であることがわかりますね。このお墓が建てられた1971年は、沖縄が返還されるちょうど前年でした。
海
唐人墓 遠景
現在は、人々が自由に国境を行き来できるいっぽうで、文化の違いによる気持ちのすれ違いも生じやすい時代といえるのかもしれません。

苦力の蜂起から150年以上たった今でも、事件の悲劇的な側面と人々の思いやりを感じさせる側面の両方が、この石垣島に確かに刻まれていることに、なんだか胸が熱くなります。

ちんすこうに灯台!周辺の観光スポットもお忘れなく

サーター屋
お墓のすぐお隣りのお店では、ちんすこうや黒糖を用いたお菓子類を買うことができます。製糖工場「サーター屋」では、昔ながらの黒糖作りを見学することも。
猫
道路の向こうに建つ、観音崎灯台にも寄ってみましょう。海を見ながら園内を歩くと、道端に猫がのんびりと寝転んでいました。島の海沿いらしい光景です。
灯台
かわいらしい灯台にはすぐにたどり着きます。そこから唐人墓の方角を振り返って見てみるのもいいですね。

スマートポイント

  • 裏手の丘にある「石垣島ミルミル本舗」では、見渡しのよい景色を楽しみつつおいしいジェラートやハンバーガーを楽しむことができます。車で細い農道を行くよりも、大きな道をぐるっと回るほうがたどり着きやすいです。
  • 隣のお土産屋では「塩ちんすこう」があります。沖縄定番のお土産ですが、島中を探してみるといろいろなバリエーションがあることに気づきます。実際に食べ比べてみて、好みの一品を探してみるのも楽しいです。
  • 観音埼灯台は夕陽のスポットとしても有名です。灯台周辺の小道をよく探してみると、波打ち際に降りることもできますよ。

ライターのおすすめ

少し歩くことになりますが「冨崎観音堂」まで足を延ばしてみるのもおすすめです。お正月にはちょっとした出店も並び、多くの方が初詣に訪れます。年末年始に観光に来られた方はぜひ!

光森裕樹

歌人。様々な土地を旅する中で石垣島に惹かれて移住。のんびりとした豊かな時間を感じるための情報をお届けします。

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