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観光観光

2016.11.02

[石垣島]子連れでお手軽な自然体験!
名蔵アンパルでマングローブ干潟散策

writer : 池田麻紀

石垣島の海の楽しみ方といえば、シュノーケリングやダイビングなどが思い浮かびますが、小さい子ども連れだとなかなか難しいし、お財布も気になるところですよね。でもあるんですよ。子どもと一緒に安心して、しかも無料で海遊びできる場所が!

そこは、広大な干潟とマングローブ林からなる「名蔵アンパル」。昔から石垣の地元民に親しまれている場所で、八重山固有の珍しい生き物の宝庫なのです。名蔵アンパルを散策すると次々と出合える珍しい生き物達に、大人も子どもも時間を忘れて夢中になるほど。夏じゃなくても、家族みんなで、ゆっくりのんびりと八重山の自然を楽しめる穴場なのです。
名蔵アンパル

名蔵アンパルとは

名蔵アンパルとは、石垣島西部に位置し、県内最高嶺である於茂登岳の山肌から流れる名蔵川の河口一帯を指します。名蔵アンパルには亜熱帯気候特有の動植物が分布しており、特に貴重な野鳥の飛来地、生息地となっています。干潮時には広大なマングローブ干潟が出現し、そこは昔から魚や海藻、貝などの食料採取の場として盛んに利用され、今もなお石垣市民の憩いの場所、学校の環境学習の場として利用されています。また2005年には水鳥の渡りの重要な中継地・越冬地、特殊鳥類の生息地として、ラムサール条約の指定湿地に登録され、2007年には西表石垣国立公園にも編入。名実ともに世界に誇る亜熱帯マングローブ湿地となりました。今もなお、さまざまな分野での研究が行われている、日本国内でも貴重な場所でもあるのです。
国指定名蔵アンパル鳥獣保護区の案内板
名蔵アンパルに生息する生き物の案内

狙うは干潮時。いざ名蔵アンパルへ。

今回は月に1、2回ほど名蔵アンパルの自然を楽しみながら小中学生を対象に学習している「こどもアンパルくらぶ」の観察会に同行させていただき、取材を決行しました。
まず名蔵アンパルに行く前に、安全に楽しむための準備をしましょう。
① 小さなバケツか飼育ケース(採集した生き物を入れます)
② 小さな網(素早く動く生き物をキャッチします)
③ マリンシューズ、長靴か濡れてもいい靴(岩場を歩くため)
④ 軍手(カニに挟まれないように)
⑤ スコップ(カニの採集時に使用)
⑥ 2ℓのペットボトルに入れた水道水(帰りに手足を洗うため)

だいたいのものはイオンタウン八重山店内にあるダイソーで調達できます。準備ができたら干潮時を狙って名蔵アンパルに行きましょう。市内から県道75号線を海沿いに北上、名蔵大橋を過ぎてすぐに名蔵アンパルの駐車場があります。
県道75号線
大きな看板が目印です。車は10台ほど停められます。走行車に気を付けて道反対側に渡り、ここから名蔵アンパル探検が始まります。人ひとりが通れる道に渡してあるロープを掴み、足元に気を付けながら海に下ります。
名蔵大橋
人ひとりが通れる道

ミナミべニツケガニとガザミの大物を狙え!

干潮時は、小さな子ども連れでも遊ばせやすい、どこまでも続く遠浅の海。この場所で多く捕れるのはミナミベニツケガニで、当日もみんなでたくさん捕りました。中にはガザミを捕った子どももいました。
干潮時
ミナミベニツケガニ
「捕れた!!」あちこちで子ども達の歓声が聞こえます。みんな立派なハンターの目になっています。素早く動くカニ達を、網を持って一心不乱に追いかけます。
カニを捕まえている様子
先生が大きなガザミの死がいを見せてくれました。タラバガニ級の大きさ!「昨日か一昨日に大きな魚にやられたんでしょう」。こんな大きなものも捕れるチャンスがあるってことですね!
ガザミの死がい
途中こんな大きなヤドカリも発見。県外にはないジャングル感がします。
大きなヤドカリ
ある程度、カニ捕りを楽しんだ後は橋の下をくぐって干潟方面に向かいます。
橋の下
橋の下には、前の日から仕かけていた罠にかかった、これまた大きなノコギリガザミ達!
ノコギリガザミ
これは公設市場などで見る高級食材のガザミです。1匹5,000円は下らないのでは。これくらい大きなガザミは罠を仕かけて捕るそうですが、今は乱獲も問題になっているそうです。
ガザミのハサミに挟まれたら、簡単には取れないほどの力だそうなので、軍手を着けて気を付けて捕まえてくださいね。

メインの干潟散策はワクワクが止まらない!

さぁ、橋の下をくぐると、見渡す限りの干潟とマングローブ林。ここからがメインの干潟に住む生き物の観察です。
見渡す限りの干潟とマングローブ林
マングローブ
足元を見ると無数の穴が・・・。これは、ミナミコメツキガニの潜った穴なのです。息を潜めてじっと観察していると・・・、ものすごい数のミナミコメツキガニが出てくるのが見られます!
ミナミコメツキガニ
近くで観察したい、触れてみたいので採集にチャレンジ。持参したスコップで、穴を掘ってみると・・・いました!小さいエイリアンみたいでかわいい!!
ミナミコメツキガニのアップ
ここ名蔵アンパルにはコメツキガニだけで何種類も生息しているそうです。

もう少し進むと、地面に白いハサミがたくさん出現。このエリアはハクセンシオマネキがたくさんいるとのこと。これも逃げ込んだ穴めがけて、スコップで掘ると・・・、いました!
ハクセンシオマネキがたくさんいるエリア
ハクセンシオマネキ
他にも潮だまりには、ツムギハゼやトントンミー(ミナミトビハゼ)などが見られたり、マングローブ林の観察や記念撮影も楽しめ、あっという間に時間が過ぎてしまいます。
ハゼ
さて、そろそろ干潟散策は終わりです。干潟の環境保全のため、観察が終わったら生き物達は戻してあげて、ごみなども忘れずに持ち帰りましょう。
帰りは駐車場下にある入り口から登っていきます。ロープに捕まって、足元に注意しながら登ってくださいね。
駐車場下にある入り口
駐車場に着いたら、持ってきたペットボトルの水で手足をきれいに洗ってくださいね。こどもアンパルくらぶの先生方、参加された皆さん、ご協力ありがとうございました!

時間に縛られず、のんびりと過ごしたい方におすすめの名蔵アンパル

生き物の観察はもちろん、車を停めてちょっと休憩するにも名蔵アンパルはいい場所です。特に夕暮れ時の名蔵大橋の向こうに見える夕日は息をのむ絶景です。日が落ちるまで、空と海の色が美しく移り変わる様をカメラに収めるには絶好の場所ですよ。
名蔵大橋の向こうに見える夕日
名蔵アンパルには季節ごとにさまざまな渡り鳥が飛来します。ラッキーな時は留鳥で、国指定天然記念物の「カンムリワシ」を見かけることもあるとか。
また、周辺にはマングローブ林を周るカヤック体験ツアーもあり、歩いては行けない場所まで散策できるので人気があります。より深く名蔵アンパルを知りたい方はぜひ!

名蔵アンパルは、八重山特有の多種多様な生き物を、見て触れて楽しめる貴重な場所です。観光客もまだあまり来ない穴場なので、時間を気にせずのんびりと楽しめます。ぜひ、石垣島の自然の息づかいを体験しに、名蔵アンパルに遊びに来てみませんか?
マングローブ林で生き物を探す子供たち

スマートポイント

  • 周辺にはトイレや水道、自動販売機もありません。トイレは事前にすませ、手足を洗う水や、飲み物は持参しましょう。
  • 散策に行く前に駐車場にある生き物一覧を示す大きな看板(写真3枚目)を撮っておくと、散策しながら生き物の名前を調べられて楽しめますよ!
  • 名蔵アンパル散策を楽しむなら、干潮時がベスト!干潮時間をチェックして、旅の計画に入れてくださいね。

ライターのおすすめ

旅のタイミングが合えば、月に一、二度ほどある「こどもアンパルくらぶ」に参加すると、生き物の名前や観察や採集のポイントを教えてもらいながら学習できます。スコップなどの道具もレンタル可能。参加する地元の子ども達との触れ合いも楽しいものです。開催予定日程などの情報は「アンパルの自然を守る会事務局facebookページ

池田麻紀

三児の母。アロマ屋さん。島の小さな手作り市「ぬちぐすい市」を主催。

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