下町に佇む串揚げの名店
根津・はん亭で絶品の味を堪能

登録有形文化財に指定される日本家屋

不忍通りを一本脇道に入ると現れる、総けやき造りの木造建築。明治時代に建てられた3階建ての日本家屋が、今でも現役で存在するんです。あの関東大震災にも耐えたその姿は風格すら感じます。登録有形文化財にも指定されるこの建物。まずはこの外観をしっかり堪能してください。

外の掛看板もお見逃しなく。こちらはオーナーの手描きで、季節によって変わります。
とっても味わい深いデザインですよ。

1階のおすすめは蔵のお座敷

暖簾をくぐると、左手にはテーブル席がずらり。ひとり旅でもしっぽり飲める丸テーブルもあります。そんな1階でおすすめは、蔵のお座敷。高い天井から照らされる光、蔵を支えるように周りを囲む木のぬくもりが、よりいっそう雰囲気を高めてくれます。

風情を楽しむなら、2階と3階のお座敷

ファミリーやお友だち同士の旅行なら、やっぱり2階と3階がおすすめ。ミシミシと音を立てて上がる階段は雰囲気たっぷりです。窓際のお座敷からは、スカイツリーを眺めることもできますよ。2階には椅子席もあるので、椅子に座って食べたいという方も安心です。個室や半個室も用意されているので、人数やお好みによって予約の際に伝えてください。

愛され続ける根津のグルメ。串揚げはおまかせで

はん亭の串揚げは、常時40種近くをご用意。そのどれもが創意工夫されていて、老舗のこだわりを感じさせます。まずは、串揚げが2～3本と生野菜、お通し1品が運ばれますが、基本的に串揚げの種類はおまかせ。先に苦手な食材だけを伝えれば、定番の人気メニューから季節ものまで、厳選された串揚げを用意してくれます。6本の串揚げと2品目のお通しまでが「一の膳」です。

左から、定番の「えびのしそまき」、甘露煮風に炊き上げた季節ものの「栗」、そして大人気の「谷中生姜の肉まき」。生野菜は、左の肉入り味噌をつけて召し上がってください。

この日のお通しは、左の「トマトのムース」と「スモークサーモンと鮭の手鞠はんぺん」。
どちらも調理人の技が光る一品です。

一の膳で終わるのはもったいない。旬の食材をたっぷり堪能して！

「一の膳」でストップするのもいいけど、まだまだいけるなら「二の膳」、「三の膳」を楽しみましょう。ここでは、すでに食べた串をリクエストすることもできます。ちなみに最後は「六の膳」（全36本）ですが、ほどよいところでオーダーしたいのがご飯もの。「お茶漬けとお漬けもの」、「ごはん、赤だしの味噌汁、お漬けもの」（各600円／税別）があって、どちらもシメにぴったりですよ。冷たいデザートが欲しくなったら、アイスクリームかシャーベット（各500円／税別）を選べます。匠の技で活かされる旬の食材たち。根津でグルメを楽しむなら、はん亭の串揚げがおすすめです！

右上から時計回りに、「沢蟹」、「舞茸の煮凝り風」、「烏賊（イカ）のウニソース」、「牛肉」、「茄子の肉詰め」、「三つ葉のキス巻き」。※種類は季節によって異なります。