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観光観光

2020.02.04

幻のイトウもいる!山の水族館
北の大地の水族館は必見もの

writer : MAYO

道東・オホーツク管内、留辺蘂(るべしべ)町の温泉街・温根湯(おんねゆ)の道の駅に併設している「北の大地の水族館」は2012年7月に、著名なプロデューサーの中村元(はじめ)さん監修のもとリニューアルオープン。かつては「山の水族館」という名で親しまれていました。
水族館の外観
新江ノ島水族館や池袋サンシャイン水族館も手がけた中村プロデューサーのアイデアが凝縮した水族館には、北海道の川や湖に棲む魚をはじめ、地元・温根湯の良質な温泉水で育つ世界の熱帯淡水魚も! 大きいものは体長1.5メートル以上にもなる迫力満点のイトウをはじめ、コンパクトながら見ごたえあり!の水族館です。
イトウ

α波、出まくりの滝つぼ水槽!

女満別空港から車で約1時間半。北の大地の水族館にはいくつかのスペクタクルな水槽があります。その一つが日本初の「滝つぼ水槽」。シャワシャワと泡立つ滝つぼを再現した水槽を見上げると、「キャーっ!」の付くキレイさ! 光に照らされて、キラッキラの魚が踊るように泳いでいます。魚の正体はオショロコマ。日本では北海道だけに棲んでいるサケの仲間でイワナ属の魚です。
オショロコマ
オショロコマは「渓流の宝石」と呼ばれるほど美しい色合いの魚ですが、「滝つぼ水槽」では水の青と細かい泡の白、上から差し込む光の演出効果も抜群で、ファンタスティック! 館長さんオススメのように、しばらくボーッと水槽を見上げて眺めていると、あら不思議。α波が出てきてリラックスできます。ぜひお試しを!

冬の凍った川のなかで魚は何をしているのか!もわかる展示

「滝つぼ水槽」から始まる北海道の魚ゾーン。続いては、屋外の水槽を室内から見られる「四季の水槽」です。こちらも滝つぼ同様、自然を模した水槽で、「川のなかでは、こんなふうに過ごしてるのね!」という魚たちの暮らしぶりが見られる仕掛け。冷たい水のなかで、水流に逆らうように前に進もうとする姿に、こちらも身を乗り出して「ガンバレ〜!」。声をかけたくなっちゃいます。
四季の水槽
ここのキャッチフレーズは「世界初!冬に凍る水槽」。冬になると水槽の表面が凍って、氷の下の魚の様子を観察できるという北海道らしい趣向です。
ヒメマスなど
「四季の水槽」の向かいにはヒメマスやエゾサンショウウオなど、北海道に棲息する小さな生き物の水槽が。「滝つぼ水槽」の入口横にスタッフ作成の解説シートが置かれているので、こちらも利用を。解説を読みながらお魚ウォッチングすれば、知識もレベルアップ。ちょっと物知りになって帰れます!
解説シート

思わず「デカっ!」と声が出る、日本最大級の淡水魚・イトウ

さらに進むと、湾曲した大きな水槽に「スゴっ!」。群れなす巨大魚・イトウに「デカっ!」。思わず連発で声が出てしまう迫力の世界が現れます。泳ぐでもなく同じ方向を向いてジッとしている無表情なイトウの姿は、スゴミさえ感じる王者の風格。朱鞠内(しゅまりない)湖淡水漁業協同組合の協力を得て20匹を飼育しており、大きいものは1.2メートルにもなります。
イトウ2
イトウの大水槽の隣には、ヤマメの遡上が見られる「ジャンプ水槽」も。約20分ごとに水位が下がると、ピョンっと飛びながら小さな川を上ります。ただし、20分待てば必ず飛んでくれるとも限りません。時間のない方、肩透かしはイヤという方には遡上の動画が見られるモニターが用意されているので、そちらを見ましょう。
ヤマメ

ツツんツンツンつっつかれる手のスキンケアはいかが?

お次は、世界の熱帯淡水魚ゾーン。アマゾン〜北アメリカ南部、東南アジア、アフリカの魚が見られます。アマゾンのコーナーでは温根湯の温泉水を利用。熱帯の魚がきれいに早く育つと感じた中村プロデューサーによって「魔法の温泉水」と命名されています。
熱帯淡水魚ゾーン
締めくくりの「ふれあいタッチコーナー」では、手の角質を食べてくれるドクターフィッシュと戯れましょう。水道で手を洗ってからドクターフィッシュの水槽にジャブリ。入れ食い状態でツンツンつっついて食べてくれます。手を引き上げたら、また洗って終了。
ドクターフィッシュ
ドクターフィッシュのおかげで白魚のような手に蘇るかどうかは保証の限りではありませんが、ぜひお試しを。気持ちいいと感じるか……と思うかはアナタ次第です。

※こちらは、公開日が2017年6月16日の記事となります。更新日は、ページ上部にてご確認いただけます。

スマートポイント

  • 留辺蘂町にある温根湯温泉のホテルでは、団体割引と同額の前売チケットを販売しているところもあります。フロントで確認してみましょう。
  • 「滝つぼ水槽」の前は床に座って見学もOK。低い位置から見上げるほど壮観です。
  • 道の駅から橋を渡って向こう岸に渡ると、そこにはキタキツネを放牧する「北きつね牧場」も。約60匹のキツネを間近に見られるチャンスなので、ぜひ立ち寄ってみましょう。

ライターのおすすめ

ドクターフィッシュに角質のお掃除をしてもらいましょう。あまりに食いつきがいいと、女性の場合は気持ち的にちょっと微妙かもしれませんが、そこは「きれいになった!」とポジティブに!

MAYO

札幌生まれの札幌育ち。一時期、京都・東京で過ごす。北海道大好き、沖縄大好き、旅行大好き、キャベツ大好き。

INFORMATION最新情報は、各施設の公式ウェブサイト等でご確認ください。

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