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お土産お土産

2019.10.15

自家栽培ブドウと家族の絆
空知の丘の山﨑ワイナリー

writer : 石渡裕美

青い空の下、遠くに連なる山々の麓を目指すかのように広がるブドウ畑…。家族5人で力を合わせブドウ栽培からワイン醸造、販売まですべてを行う山﨑ワイナリーの周りには、そんな景色が広がっています。「農家」としては日本ではじめてワインの醸造免許を取得したことでも注目を集め、発売即完売品も少なくない品質の高さで知られる美しいワイナリーです。
品質の高さで知られる美しい山﨑ワイナリー

見渡す限りのブドウ畑。「山﨑のブドウだけ」のワイン造り

札幌から車で約1時間、道央道三笠ICから15分ほど、達布(たっぷ)と呼ばれる地区の小高い丘の上に立つのが山﨑ワイナリーです。気持ちのよい風が吹き抜けるこの丘の周囲に広がるのは広大なブドウ畑。かつては麦の丘だった場所が、美しいブドウの丘に変わりつつあります
広大なブドウ畑
ワイナリーを営むのは山﨑家の父、母、長男、長女、次男の5人。現在は約11ヘクタールの畑で、ピノノワールやバッカス、ケルナー、ツヴァイゲルトレーベなど11品種を栽培し、年間約36,000ボトルのワインを製造しています。
ブドウの木
次男の太地さんの担当は主にブドウ栽培。「山﨑のワインは山﨑のブドウで造るというのが私たちの信念。自家農園のブドウしか使いません。空知の美しい自然、寒暖差が大きな気候に育まれたワインには、針葉樹の森のように凛とした緊張感と繊細さがあります。ここでしか造れない、ここだからこそ造れるものだと思いますよ」と、爽やかな笑顔を見せます。
次男の太地さん

貴重な限定品も手に入る、週末限定のワインショップ

ワイナリーの庭や建物はヨーロッパの絵本のような美しさ! 「せっかく訪れてくださった方に、この場所を好きになってもらいたいから」という山﨑さん一家の真心を感じます。周囲に広がるのびのびとした自然とのコントラストにも心が癒されますね。
ワインショップ
醸造所内の見学はできませんが、土・日、祝日限定で、ワインショップもオープンしますよ。店に並ぶワインの種類は時期によって2~10種類と大きく異なりますが、ほかの場所では手に入らない貴重な限定品が手に入ることも! 試飲ができるものもあるので、お店の方に相談してみましょう。
店内に並ぶ様々なワイン
ワインのラベルをよーく見て! 可憐で繊細な花びらのように描かれているのは、山﨑家5人の指紋なんです。力を合わせてワイン造りに取り組む一家の物語を伝えてくれるようで…。味わい深いですね。
可愛い花びらが描かれたワインのラベル
木のぬくもりが感じられる内装
駐車場側の畑は立ち入り禁止ですが、ショップ下(庭園内)の畑は見学OK。ワイン用ブドウの木々が立ち並ぶなかの散策で、心豊かな時間を過ごせます。
ブドウ畑

農家としてあるべき姿を探すなかではじめたワイナリー

そもそも山﨑家はこの地で四代にわたって農業を営む家柄で、1901(明治34)年に太地さんのひいお祖父さんが富山県から入植したのがスタートです。米や小麦を作っていたお父さんが「生産・製造・販売を一貫して手がけ、食べてくださっている方ともつながれる形での農業をしたい」と思ったことなどから転業を決めたんだそう。
ワイン樽
1998年にフランス原産赤ブドウ品種・ピノノワールの栽培をはじめ、ワイナリーとしての起業は2002年。大学で醸造学を学び、フランスでも1シーズン醸造を経験したお兄さんがワイン醸造を担当します。山﨑さんたちが道を切り開いてきた姿は、大泉洋さん主演で2014年に公開された映画「ぶどうのなみだ」の構想のヒントにもなったんですって。
壁に飾られたワインボトル

世界的にも高い評価を受けた、空知の風薫るピノノワール

家族力を合わせての地道な努力が実り、世界中のピノノワールを競う「ピノ・ノワール・セレブレーションジャパン2013」では、日本代表にも選出されたというから驚きですよね。一家がどれだけ誠実にワイン造りに取り組んできたかがうかがい知れます。現在、入手可能なピノノワールは主に2015年産(3,240円)ですが、硬さと角のないやさしさを持った果実味や深く美しいルビー色が秀逸。まさに冬には1.8メートルを超える積雪の下で、じっと春を待つ達布の土で育ったブドウであることを感じさせる、忘れがたい味わいです。
深く美しいルビー色のワイン
春の淡い緑から初夏の色濃く深い緑とアカシアの花、夏の力強い入道雲、秋の枯れ枝がカサカサと立てる音…。いつ訪れても自然の素晴らしさを五感で感じさせてくれる丘の上のワイナリー。訪れる度にワインをより大好きにさせてくれますよ!
自然を五感で感じられる山崎ワイナリー

※こちらは、公開日が2017年10月12日の記事となります。更新日は、ページ上部にてご確認いただけます。

スマートポイント

  • ワインは2年の熟成を経て店頭へ。ショップに並ぶアイテムは年間通算約20種類で、種類豊富にそろう狙い時はGWやお盆前後です。
  • 「ぶどうのなみだ」のロケ地となったのは宝水ワイナリーで、ここから車で25分ほど。JR岩見沢駅や駅前のそらち炭鉱の記憶マネジメントセンターもロケ地となりました。山﨑・宝水両ワイナリーは、かつて大人気を博したテレビ番組「水曜どうでしょう」のロケ地でもあるんですよ!
  • ワインは8割が直販。ワイナリー以外でワインが入手できる場所としては、三笠市内の酒販店、倉持酒店(岩見沢駅前)、丸井今井札幌本店(札幌)、ワインショップ藤井(札幌)など。ホームページからの購入もできます。

ライターのおすすめ

ワイナリーからは、晴れた日には砂川市街やピンネシリ岳、さらには暑寒別岳、札幌ドームまでを眺めることができます。また、札幌駅直結のJRタワー展望台T38北側からは、山﨑ワイナリーの屋根が見えるので探してみましょう。

石渡裕美

東京下町から札幌に移住して早20年。北海道LOVE、特に日高・十勝・函館が大好きです。

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