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2016.02.08

[久米島]こだわりの純黒糖
おじぃの顔が目印のおやつ村

writer : 糸数麻美

昔ながらの釜炊きで、じっくりと丁寧に炊き上げた本物の純黒糖は、ひと口食べると驚くほど濃厚で、優しい甘さが広がっていきます。島では、お茶請けとしてそのままの黒糖を食べる家庭も多く、子どもから大人まで幅広い層で親しまれている沖縄のソールスイーツ。
本物の純黒糖
おやつ村は、久米島産100%のさとうきびから出来た純黒糖を製造・販売しています。
島に住んでいると「ここの黒糖を食べたら、他の黒糖は食べられないさー」というフレーズをよく耳にします。そんな、おいしい黒糖を求め、今回おやつ村から少し離れた黒糖工房にもおじゃましてきました。

おじぃ自慢の純黒糖

「黒糖は、その土地の畑によっても味が変わってくるんだよ」
白い煙が立ち込める中、じっと釜を見つめ、黙々と作業をしているこの方が、儀間光明さん。
光明さん
ここで、10年以上黒糖を作り続けています。
「単純な作業だけど、手間暇をかけてじっくりと炊いていくからおいしいんだよ」と光明さん。
黒糖作りは、まずは土壌や品質などにこだわり選び抜いた畑で、光明さんとおやつ村スタッフの二人で、さとうきびを刈るところから始まります。

液体から個体に変わる黒糖の作業工程

トラックに山積みになったさとうきび
このトラックに山積みになったさとうきびは、すべて搾り終えたものです。約500㎏のさとうきびから、60㎏ほどの黒糖が作られます。
きび刈りの翌日、早朝5時30分から約6時間かけて、昔ながらの薪を使いじっくりとこの搾り汁を釜で炊いていきます。
薪を使う釜
さーたー湯を煮詰めている様子
さーたー湯(さとうきびの搾り汁)を煮詰めている間も、気を抜くことができません。天候によって毎回火加減も変わってくるので、焦げないように何度も何度もかき混ぜながら、舌で確認をしていきます。
釜をかき混ぜている光明さん
ドロッと糸のように垂れるさーたー湯
このようにドロッと糸のように垂れるまで煮詰めたら、今度はまた別の釜へと移動させます。
空気を入れる様にしながら、一気にかき混ぜ、また舌で確かめていきます。この作業を少しやらせてもらいましたが、かなり重労働な作業でした。万が一、失敗をしてしまったら、きび刈りからの作業工程が、すべて無駄になってしまいます。熟練の経験と舌だけが頼り。緊張感が続きます。光明さんがうなずくと、今度は調理台に広げ冷まし、固まるのを待ちます。カットをするとまるでチョコレートのようです。
固まったさーたー湯
調理台に移す作業の傍ら、こんな作業も行っていました。釜の内側に糖蜜をつけて固めていきます。
これが、鍋ふち黒糖と粉黒糖。
鍋ふち黒糖
鍋ふち黒糖は、とっても香ばしく、取れる量も限られているので、販売してもすぐに完売してしまうそうです。
工房でのカット作業の後は、またこれをおやつ村でひと晩置いて、更に小さくカットしていきます。
おいしい黒糖にこだわった職人達の想いも一緒に、やっと袋に詰められ、店頭へと並んでいきます。

じぃーまの黒ざーたー

久米島は昔、どの家にも屋号がありました。じぃーまとは、「儀間(ぎま)」の屋号だそうです。黒ざーたーは、黒砂糖。儀間のおじぃが作った黒糖というネーミングは、島人にとっても身近で馴染みがあります。カルシウムや鉄分も多く含まれている純黒糖は、久米島旅行のお土産に観光客にも好まれています。
じぃーまの黒ざーたー
お土産といえば、沖縄久米島印シリーズの中に3袋ずつ小分けされ
上品なパッケージに包まれた贈答用の純黒糖(780円・税込)も販売されています。
贈答用の純黒糖

レアなサータアンダーギー

沖縄に来たら一度は食べてもらいたいおやつといえば、サータアンダーギー(砂糖天ぷら)。
おやつ村の自家製商品「じぃーまのサータアンダーギー」は、揚げているのに、油っぽくなくて、サクサクとした食感が魅力的な黒糖味。何度もリピートしたくなるおいしさです。実は、島内でも唯一おやつ村でしか購入することができないという知る人ぞ知る銘菓子なんですよ。お店に行った際は、こちらも要チェックです。
じぃーまのサータアンダーギー

ひんやりスイーツの登場

光明さんを陰でそっと支え続けているのが、おやつ村の看板嫁・儀間一美さんこと、かずみネーネ。力仕事の黒糖作りを一緒に手伝い、おやつ村での店舗販売もこなしている働き者の頼れるお嫁さんです。
おやつ村に立ち寄った人は、かずみネーネの明るく気さくな接客に足を止めてしまうことでしょう。そんなかずみネーネのイラストが描かれたお菓子が今年の2月からおやつ村と久米島空港内の売店で販売するそうです。
その名も「鬼嫁まんじゅう」(1480円・税込)
鬼嫁まんじゅう
「鬼嫁でいいんですか?」思わず聞いてしまいましたが、「いいのよー」とさらりと答えるかずみネーネ。義理のお父さんとお嫁さん、素敵な家族の絆が見え隠れしているこの鬼嫁まんじゅう。肝心の中身は、じぃーまの糖蜜を使い、100%米油で揚げ、更にそれを冷凍した黒糖まんじゅうです。
アイス黒糖まんじゅう
食べ方は、キンキンに冷えたアイス黒糖まんじゅうを少し自然解凍してから召し上がってください。新感覚の冷たい黒糖まんじゅうは、きっと食べたら病みつきになりますよ。

スマートポイント

  • 1月~4月にかけて、おやつ村の工房での黒糖見学も可能です。見学日は、不定期のため要予約。日程など詳しいことは、おやつ村のブログで確認を。
  • 黒糖が固まる前の段階にできる貴重な糖蜜は、希少価値も高く、かき氷や沖縄ぜんざい・お料理などにも使える上質な甘味料として人気があります。おやつ村も今年、じぃーまの黒ざーたーの糖蜜シロップとして販売が予定されています。
  • じぃーまの黒ざーたーの糖蜜がたっぷりとかかった沖縄ぜんざいが、唯一島内の飲食店「スリーピース」で味わうことができます。

ライターのおすすめ

黒糖ってどうやって食べるの?と素朴な疑問を持つ方も多いと思いますが、そのまま食べていいんです。コーヒーやお茶を更においしく引き立ててくれますよ。暑さの厳しい夏は、昔から熱中症予防にミネラル豊富な黒糖とお塩を取るそうです。島人のように、ぜひ気軽に黒糖を食べてみて下さい。

糸数麻美

東京出身。元旅行代理店カウンター勤務。島で唯一のベビーシッターが、魅力いっぱいの久米島をご案内します。

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