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おみやげおみやげ

2015.03.22

沖縄おばぁの愛のカタチ、
「しーぶん」をもらおう。

writer : 阿久津彩子

うちなーぐちで「しーぶん」という、
あまり聞き慣れない言葉があります。
漢字にすると「試分」、本土でいう「おまけ」。

ちょっとしたお買い物などをした際に、
気持ちの品をくれたり、ちょっと量をおまけしてくれたりと、
沖縄では「しーぶん」をくれるお店がたくさんあります。
商店街

平和通りを散策し、おばぁのお店を訪ねる

「しーぶん」でたくさんお世話になっているのは、
いつも行くおばぁのお店。
那覇の平和通りを5分ほどまっすぐ進んで…
シーサー
大作りなシーサーの背後に隠れる、昔ながらのマチヤグヮー(小売店)
「丸西商店」は、沖縄の健康食材や化粧品を扱うお店です。
(きび酢推しの看板は前のオーナー作。板を増設して現在の形に至る)
丸西商店の看板
お店のあるじは、温和で物腰やわらかな西銘初子さん。
沖縄おばぁ
笑顔がステキな初子さんですが、顔出しはNG。
年齢も非公開と現役アイドルばりのシャイさが可愛いおばぁです。
商品1
初子おばぁのお店には沖縄素材の化粧品や黒糖、
健康食品やお酢にシークワァーサー果汁など、
さまざまな商品が並んでいます。
商品2
色々なお土産品店で働いた経験を経て、
平成12年より「丸西商店」に勤務。
平成16年に当時のオーナーの高齢化に伴いお店を引き継いだそうで、
以来お昼頃から夕方まで、ほとんど毎日この場所で営業を続けています。
化粧品

何度も顔を見せに来てくれる。
お客さんとの出会いが何より楽しい

目立たないものの、初子おばぁの人柄に惹かれて観光客をはじめ、
地元の方々にも愛されるお店。
パンフレット
年に何度も訪れるリピーターの観光客も多く、
県外の珍しいおみやげをわざわざ持って来てくれたりもするそうです。

嬉しそうに見せてくれたのは、群馬から毎年旅行に来るご家族の
小さなお嬢さんからプレゼントされた入浴剤。
もったいなくて今も使えていないのだとか。
おばあとの会話光景1
お客さんと初子おばぁの心温まる話を聞きながら、私もお買い物タイム。
選んだのはかなりパワフルになれそうなハブエキス入りの
栄養ドリンク2本と美肌対策のクチャパック。しめて1,000円なり。
商品を選択中

初子おばぁの「しーぶん」は、
黒糖や沖縄の塩が入った飴玉

「ハブドリンクは意外においしいよー」などと話しながら商品を買い物袋にしまい、その後何気ない手つきでバラバラッと飴玉の「しーぶん」を入れてくれる初子おばぁ。
その手に優しさと温かさがにじんでいます。
しーぶん
「『しーぶん、入れておきます』と言わないのが暗黙のルール。
ほんのすこしのありがとうの気持ちだからね」と、話す初子おばぁ。

高倉健は背中で語り、沖縄おばぁはしーぶんで語るのだ…。
おばあとの会話光景2
しーぶんは「試分」ではなくて、
ひょっとすると「幸せの分け前」の略なのかもしれません。

買い物を通して、おばぁの愛に触れるほんのひととき。
こういうのが思い出に残る、一番のおみやげだったりするんですよね!

※「丸西商店」をのぞいても店主不在の場合、ちょっと周りを見渡してみてください。近所のお店のおばぁと話に花が咲き、来客に気付かない可能性が高いです(笑)。
そのときは近所の店主さんに「初子おばぁはいますか」と、勇気を出してきいてみてくださいね。

阿久津彩子

得意ジャンルは食・人・体当たり。沖縄の旬を味わえるおいしいお店から本当は秘密にしたい穴場スポットまで幅広くご紹介します。

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