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2016.03.04

大浦湾海底に広がる桃源郷!
冬のダイビング穴場ポイント

writer : Misa Alta

沖縄の冬の名物は日本一早い桜まつりやプロ野球キャンプなどがありますが、実はダイビングをするにも良い季節です。名護市の東海岸に位置する大浦湾は、沖縄本島によって北風が遮られ海のコンディションが良く、透明度が高くなる11月から3月の間の冬場にダイビングシーズンを迎えます。そこは起伏に富む地形と多様な生物が生息する、知る人ぞ知る、冬のダイビング穴場ポイントです。

大浦湾を愛する、DiveShop桜海(おうみ)の岩本さん

「Dive Shop 桜海」は那覇市にあるダイビングショップです。オーナーでインストラクターの岩本俊紀(としき)さんは、沖縄移住16年目の和歌山県出身の穏やかな方です。
インストラクターの岩本俊紀さん
那覇市内のホテルに滞在していれば、ホテルまで直接送迎してもらえます。南部滞在の場合は那覇市内の港で、中部や北部に滞在している場合は名護市許田の道の駅や現地集合などになります。桜海のサービスでうれしいのは、11月から3月までの間は1名からでも予約ができること。機材の貸し出しも行っているので、水着とタオルと着替えだけで、気軽にダイビングに行くこともできます。また、少人数制なので久しぶりにダイビングをする人でも安心です。岩本さんは沖縄各地のポイントでダイビングを行っていますが、その中でも大浦湾は「サンゴの種類が豊富で健全で規模が大きく、沖縄本島屈指のサンゴポイントです」といいます。

沖縄本島で巨大なアオサンゴ群集に出合える海!

大浦湾ではボートダイビングが主流で、港から各ポイントまでは15分以内で到着します。この日最初のダイビングのポイント「チリビシ」ではエントリーすると、いきなり大きな、通称「宮殿サンゴ」が現れます。
宮殿サンゴ

撮影:岩本俊紀

無数の樹が生い茂った丘のようにも見える宮殿サンゴを後にして少し進むと、2007年9月に発見された大きなアオサンゴの群集が姿を現します。
アオサンゴの群集
アオサンゴで有名なのは石垣島の白保と大浦湾です。規模は白保のアオサンゴ群集の方が大きいそうですが、大浦湾のアオサンゴ群集も長さ50m、幅30m、高さ12mと、かなりの大きさです。日本自然保護協会発行のパンフレットによると、アオサンゴは波あたりの加減や濁り具合がちょっとしたきっかけで崩れてしまいそうな微妙なバランスで保たれている場所に生息する、とのことです。
圧巻の大浦湾のアオサンゴ群集

撮影:岩本俊紀

少し離れてみるとパイプオルガンのようにも見える、圧巻の大浦湾のアオサンゴ群集は一つの遺伝的タイプでできているそうです。

一面に広がるお花畑のような「コーラルリーフ」

1本目のダイビングが終了して休憩の後、この日の2本目は「コーラルリーフ」というポイントです。
コーラルリーフ

撮影:岩本俊紀

文字通りサンゴ礁のポイントで、緑や紫のさまざまな種類のサンゴがお花畑のように広がります。そして、その上やサンゴの間を色とりどりの魚が泳ぎまわります。リーフ横を下の方へ向かって行くと、トンネルが現れます。ゆっくりとトンネルへ入ると、上に重なるサンゴの隙間から光が漏れ、サンゴの下を悠々と泳ぐ魚を見上げる幻想的な光景を堪能できます。もっと先へ進むと、「エビ穴」へ続きます。岩本さんが指さす方向を見ると、触覚が50cmほどある大きなカノコイセエビが、そして後ろを振り返ると、少し小ぶりのエビが二匹、岩のくぼみの中でじっとしています。
カノコイセエビ

撮影:岩本俊紀

ハマクマノミが舞い踊る「クマノミ城」

大浦湾にある数あるポイントの中のひとつに、一つの塊状ハマサンゴの周りを百匹あまりのクマノミが乱舞する、通称「クマノミ城」があります。
クマノミ城

撮影:岩本俊紀

桜海のウェブサイトに動画も掲載されているのですが、すごい数のクマノミが泳ぎ回っています。何と大浦湾では、沖縄に生息する6種類のクマノミ類すべてが観察されているそうです。その他にも、サンゴの王様といわれるパラオハマサンゴのあるポイント「ハマサンゴ博物館」、別名「アンコールワット」や、太陽の砂や健康なサンゴ礁でしか見られないテングカワハギ、自分で藻を栽培するファーマーズフィッシュなど、紹介しきれない多種多様な生き物が大浦湾には生息しています。
アンコールワット

アンコールワット / 撮影:岩本俊紀

チリビシのフカアナハマサンゴ

チリビシのフカアナハマサンゴ / 撮影:岩本俊紀

生物多様性に富む海の中の桃源郷

環境省によって、日本の重要湿地500のNo.453にも選定されている大浦湾は、名護市東海岸にある辺野古崎沖にある長島・平島からカヌチャリゾートホテルの東側の安部崎沖にある、安部オール島までの間の海域を指します。決して広大とはいえないその湾内には、三つの川が流れ込み、本島内では慶佐次に次ぐ規模のマングローブの林や、起伏に富んだ地形があります。
起伏に富んだ地形
海底は干瀬(ひし)と呼ばれる水深数メートルのサンゴ礁の浅瀬から、水深50メートルに及ぶ深場まであるとの事です。そして、辺野古崎周辺には、人魚のモデルといわれる絶滅危惧種のジュゴンの餌場である海草藻場も広がっています。想像してみてください。アオサンゴの林や、コーラルリーフの花畑の上を色とりどりの魚が蝶のように舞い、宮殿や城、小高い山や深い谷のある景色。
コーラルリーフの花畑
クマノミたち

撮影:岩本俊紀

かなたの草原ではジュゴンがのんびり草を食んでいます。ここはまさに海底に広がる桃源郷です!

スマートポイント

  • 桜海でダイビングの予約をすれば、もれなく大浦湾に生息する生き物やサンゴの分布マップも記載されている、沖縄リーフチェック研究会発行の「大浦湾」の23ページ綴りのパンフレットがもらえます。
  • 冬季限定で、マニアックなウミウシ(小さいカラフルなナマコのようなやつです)のストラップがもらえます。こちらはなくなり次第終了。
  • ダイビングの前に「瀬嵩(せたけ)の丘」に登って、大浦湾の全景を眺めることができます。

ライターのおすすめ

ダイビングチーム すなっくスナフキン編集の『大浦湾の生きものたち 琉球弧・生物多様性の重要地点、沖縄島大浦湾』はきれいな写真や子どもにもわかり易い解説、コラム付きのおすすめの1冊です。

Misa Alta

沖縄には、ここにしかない興味深いモノや場所がたくさんあります。多くの人に沖縄の持ついろいろな顔を知ってもらえたらいいなと思います。

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