* menu
閉じる

観光観光

2015.05.20

ガイド本には載っていない
知られざる幻の?丘

writer : 小川研

沖縄といえば、恩納村など主に西海岸リゾートのイメージが強いですが、“裏側”とも言われる、東海岸には行かれたことはありますか?工業地帯が多い反面、ホテルや観光施設も少なく、ガイドブックに載っている物件数は明らかに少ない現実があります。北部に行くとその傾向はさらに強まります。今や(意図せず)全国的にも有名となってしまった、名護市辺野古岬のキャンプ・シュワブなど、在沖米軍基地が集中しているのも東海岸や北部であり、そこには目に見えない“東西問題”(≒“南北問題”でもある)が横たわっているのも、今日、沖縄の実情です。
東海岸の景色

うすぐらい獣道の先に、突如…

難しい前置きはさておき、その様な、あまり人が足を運ばない東海岸北部にこそ、実はガイドブックには絶対に載っていない秘境的スポットがあったりします。中でも、知る人ぞ知る幻の?高台、通称「ジュゴンの見える丘」をご紹介しましょう。

那覇方面から沖縄自動車道・宜野座ICを降り、国道331号、東海岸沿いの道路を北上すること40分。名護市嘉陽(かよう)の集落を越え、2kmほど行った右手、これといった目印もない脇道を入り、適当なところにクルマを停め、後はひたすら徒歩…。何の目印もない獣道を突き進みます。
ジュゴンの見える丘
うすぐらい山道を進むことおよそ20分…。“大丈夫なの?”という不安に包まれつつも、徐ろに増してくるお天道様の光…、と思うや否や、唐突に開ける、ダ イ ナ ミ ッ ク な、オーシャンビューッ!
天道の光
「眩しい!」そう感じずにはいられない、暗→明への急激なドラマティックな展開! 数秒前とは打って変わったシチュエーション…。眼前に広がる目くるめく迫力と圧倒的な美しさに、心はただただチムドンドン(沖縄の言葉で“ドキドキ”)。
丘からの風景
と、大げさなリアクションを一通り済ませたら、落ち着いて目を凝らしてみましょう。そこは海岸沿いの崖上30〜40m。左手(北部)には「バン崎」、右手には「ギミ崎」と、それぞれよばれる岬が飛び出し、景観に起伏をもたらしています。大小の岩礁が顔を出す手前側の海はリーフに囲まれた浅瀬で、沖縄らしいエメラルドグリーンの輝きを放っています。片や、アウトリーフには雄壮な太平洋が深遠な藍色を、遥か水平線の彼方にまで広げています。穏やかな白波を境に構成される、蒼と翠からなる天然のグラデーション…。もう言葉はいらないでしょう。
岬風景
詳しいアクセスは、ネットなどをご参照のほど(なんせ正式な“観光地”ではないため…)。いずれにせよ、訪れる際は、山道につき夏でもロングのスリーブ&パンツは必須です。帽子&サングラスもあった方がベターでしょう。もちろん、足元はサンダルやヒールはNG、スニーカーがベストです。特に、(往路は)左手は遮るものがない断崖絶壁というシチュエーションも少なからずありますので、必ず2人以上で、細心の注意をお払いくださいね。あくまでも自己責任ということをお忘れなく。
断崖

美しい海を汚さないで、壊さないで

ところで、お気づきの方もいるかもしれませんが、「ジュゴンの見える丘」とは、沖縄出身の歌手Coccoの曲にもなっています。歌詞には、“これ以上美しい海を汚さないで、壊さないで”といったメッセージも読み取れます。以前、この場所に、国の天然記念物・絶滅危惧種でもある南西諸島のジュゴンを観察する施設もあったというように、実際に「ジュゴンの見える丘」だったとのこと。しかし今日、ご存知の通り、ここより少し南方の大浦湾・辺野古岬で、喧しく波を立てる“人間達”の影響もあってか、今ではほとんど姿を現すことはなくなりました…。これが、一体どういう意味なのか…。風のリズムと潮騒に耳を傾けつつ、そんな想いに耽ってみてはいかがでしょうか。
辺野古岬

小川研

世界を歩きまくって醸成されたオンリーワンのフィルターを媒介し、沖縄情報を立体的に熱(苦し)く伝える。

スポット詳細

沖縄観光モデルコース

記事検索

ツアー検索

0