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グルメグルメ

2016.01.27

[宮古島]昔から変わらない味
丸吉食堂スタイルは優しさの証

writer : 砂川葉子

宮古島の丸吉食堂(まるよししょくどう)の名物は、
今ではなかなか見なくなった具が隠れた宮古そばと
食後に手渡されるアイスケーキ。
丸吉食堂
50年以上の昔から変わらぬ丸吉食堂スタイル。
おいしいだけじゃない、心まで温かくなるような
丸吉食堂スタイルの元祖宮古そばを
どうぞ召し上がれ。

丸吉食堂で食べる元祖宮古そばの味

これが、丸吉食堂の元祖みやこそば。
元祖みやこそば
あれ?具がない。忘れちゃってる?なんて心配は無用です。
麺を下からすくい上げるように一回転さすと、
なんと、どんぶり椀の底から、かまぼことお肉が出てきました。
かまぼことお肉
本来の宮古そばは、具が上にのっておらず、椀の底に隠れているのです。
昔ながらのスタイルで宮古そばを出す食堂は少なくなりつつなる中、
丸吉食堂ではこのスタイルにこだわりつづけています。
丸吉食堂のお肉は三枚肉ではなく、Bロース肉の煮つけ。スープに浸っていたせいか、蒲鉾やお肉がよりジューシーに感じます。
そして、ほのかに香るニンニクの風味。
ここのスープを一口飲むと、その味に病みつきになってしまいます。
食後に「はい、どうぞ~。」と差し出されたのは、
黒糖味のアイスキャンディー。
黒糖味のアイスキャンディー
棒が割りばし、しかも斜めに刺さっていて、
何とも味のあるレトロ感漂うアイスキャンディー。
これも創業当初から変わらない、丸吉食堂の目物なのです。

丸吉食堂の謎、アイスキャンディーが食後に出るのはなぜ?

丸吉食堂は、1961年(昭和36年)創業。
現在2代目となる砂川昌三さんが先代の味を受け継いでいます。
なぜ食後にアイスキャンディーが出るのでしょうか?
昌三さんは、「おばあに聞いてごらん」と言うのでたずねてみました。
創業者の藤子さんは、2代目にお店を譲った後も、
元気に商店を切り盛りしていました。
砂川商店
丸吉食堂のそもそもの始まりはこのアイスキャンディー。
アイスキャンディーを車に載せて行商し、行った先々で鐘を鳴らすと、そこいら中から子ども達が集まってきたそうです。
時を同じくして創業した目の前の製糖工場には、
冬になるとサトウキビの収穫が始まり
目の前の製糖工場は労働者でいっぱいでした。
当時は、社員食堂もなく労働者からの要望に応える形で
そば屋も始めることになりました。
今は、アイスキャンディーの製造は親せきが行っているそうですが、
食後にアイスキャンディーを手渡すのは、
創業当時から変わらぬ丸吉食堂の光景なのです。

丸吉食堂の謎、元祖宮古そばの具が隠れているのはなぜ?

元祖宮古そばの具が隠されている理由は
例えば、具がのせられないくらい貧しいと思わせて、
年貢の取り立てから逃れたなど、諸説あるが真偽は定かではありません。
そこで、丸吉食堂の創業者の藤子さんにも聞いてみました。
藤子さん
「私流の考えだけどね。昔はどこの家庭も子だくさんでね」と藤子さん。
そばの上にのっている具を見て、子ども達があっちが大きい、自分のは小さい、と兄弟喧嘩が始まりがち。
そこで具を隠すことで要らぬ喧嘩を避け、みんなで仲良く暮らせるようにした工夫ではないかと、藤子さんは教えてくれました。
ニンニク風味のスープは、
「ニンニクは体にいいと聞いたからさ、いいものならね、
少しでもって思ってね」
激しい肉体労働の製糖工場の労働者は百姓のことを思って
忍ばせたといいます。
店内
すべての謎の答えには、ささやかな優しさがありました。
これが、丸吉食堂スタイル。
おいしいだけじゃない、心まであったかくなるような丸吉食堂です。

スマートポイント

  • 丸吉食堂一番人気のソーキそば。トロトロに煮込まれたソーキは絶品です。
  • 割りばしがささった棒アイス、アイスキャンディーを宮古島では、なぜか「アイスケーキ」といいます。島内のスーパーなどにあるので、ぜひチェックしてみてください!
  • 丸吉食堂には、思い出ノートがあります。旅の記念に、ひと言メッセージを残してはいかがでしょうか?

ライターのおすすめ

旧店舗、先代時代から丸吉食堂のファンです。今回は、先代の藤子さんに久々に再会できたのがうれしく、思い出話に花が咲きました。変わらぬおいしさににいつも安心します。

砂川葉子

岐阜県出身、宮古島諸島のどこかの小さな島に在住。農業と民宿業、島興し業と並行してライター業にも携わる。

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