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グルメグルメ

2016.05.14

空と風とコーヒーを味わう
那覇の隠れ庭、ひばり屋

writer : 長嶺陽子

※移転しました

沖縄・那覇の市街地のまん中で「知る人ぞ知る」、野外で屋台のカフェとして12年間歩み続けている、ひばり屋。その、ひばり屋が、約9年間を過ごしたパラダイス通りの路地から移転して、この春、ゆいレール美栄橋駅のすぐ近く、駐車場と民家の奥にある小さな庭で、再オープンを果たした。新しい場所でも、街の喧騒から一歩離れて、光と風といっしょにコーヒーを味わえる、不思議に落ち着く空間はこれまで通り。那覇の小さな隠れ庭、探して、見つけて、訪ねてみて。
カフェ ひばり屋

風を感じる屋台のコーヒー屋さん

「沖縄はなんといっても風が気持ちいいから、外でできる屋台をやりたい、と思ったんです。そこで出すものとして、コーヒーが思い浮かびました」
そう話してくれたのは珈琲屋台・ひばり屋店主の辻佐知子さん。
千葉県出身の辻さんが、沖縄に移住してコーヒー屋台を始めたのは2004年のこと。以来12年間、2度の移転を経ながら、沖縄の空の下で、毎日毎日、辻さんは丁寧にコーヒーを淹れている。
珈琲屋台・ひばり屋店主の辻佐知子さん
ひばり屋のメニューは、深煎りアイス珈琲(350円)、ハンドドリップ珈琲(400円)、「やさしい味」と「苦みしっかり」から選べるカフェオレ(430円)、「初恋」や「そよ風」という名前が付いた、杏仁やフルーツのほんのりした甘さを味わえるカフェオレシリーズ(480円)など。沖縄の暑い日にはぴったりのサイダーやジュース類もある。
ひばり屋のこだわりメニュー

2016年春、新しい「庭」へと移転

去年、ひばり屋は、地元の人はもちろん観光客も口コミで多く訪れていたパラダイス通りの路地にあった場所から、立退きのため移転することになった。古い建物を取り壊してマンションやホテルを建設する、再開発の波が押し寄せている那覇で、緑に囲まれた奇跡のような小さな空き地を維持するのはなかなか難しい。自分がイメージするコーヒー屋台にふさわしい、新しい場所が見つけられるかどうか、辻さんは「不安」や「絶望」とずっと闘っていたそう。
でも、縁と出会いに引き寄せられて、また、那覇の街の中で辻さんは新しい「庭」を見つけた。
辻さんが見つけた那覇の街中の庭
「新しい場所でオープンしてからも、以前からのお客さまが探していらしてくださって『前と同じ雰囲気だね』って笑顔になってくれるのがとてもうれしいです」と辻さん。桑の木をはじめとした庭の植物たちも少しずつ日に日に育って、ひばり屋には気持ちいい風が吹き抜けている。
「まだ、植物があまり育ってなくて、日差しをさえぎるものが少ないので、私もお客さんも日焼けしちゃうんですけどね」と辻さんは笑う。
気持ちいい風が吹き抜けるひばり屋

空の下で思い思いの時間を過ごす

ひばり屋の客席は、木製の一人がけのイスがいくつかと、ベンチ、テーブルのある席がひとつ。ちんまりとしたカフェなので、何組かのお客さんが訪れるとすぐにいっぱいになってしまう。それでも、みんなコーヒー片手に思い思いにゆったりとした時間を過ごしている。近くの大型書店で買った本を読みふける人、おしゃべりに花を咲かせる人、ぼんやりうとうと居眠りする人……。
ゆったりとした時間を過ごせるカフェ
手づくりの板塀に囲まれたこの空間で、不思議なほど時間がゆるやかに流れるのは、ここが空とつながる場所だから、なのかもしれない。ひばり屋はコーヒーといっしょに、沖縄の空を見上げて風を感じる「時間」をくれるカフェなのだ。
沖縄の空を見上げて風を感じるカフェ
ふと見上げると、空にぽっかりと、美栄橋駅に停車したゆいレールの車両が浮かんでいた。
美栄橋駅に停車したゆいレールの車両
「うちは『スマイル0円』じゃないんだけどねー」なんていいながら、この日も、満面の笑顔で温かいカフェオレを淹れてくれた辻さん。
満面の笑顔で温かいカフェオレを淹れてくれた辻さん
辻さんの笑顔に会いに、丁寧に淹れたコーヒーを味わいに、沖縄の空と風を感じる「時間」を過ごしに、ひばり屋はきっと今日も足を運びたくなる場所だ。
また足を運びたくなる場所

スマートポイント

  • 美栄橋駅からすぐ近く。場所がわからない時は駅のホームから沖映通り側を見降ろすと民家の屋根の間に小さな屋台が見えます。
  • 野外のため悪天候の場合はお休みなので、天気が不安定な時は事前に問い合わせを。
  • お店でのイベント企画や、沖縄県内外のイベントに出店することもあるので、ブログでチェックを。

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長嶺陽子

東京の出版社を経て沖縄へ移住し10年。那覇市久茂地にて夫とともに泡盛居酒屋「カラカラとちぶぐゎ~」を営む。

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