* menu
閉じる

グルメグルメ

2016.09.10

おいしくなければ意味がない
自家酵母にこだわる内田製パン

writer : 福田展也

クロワッサン
自家焙煎したスぺシャルティコーヒーを飲ませてくれるコーヒー屋と並んで沖縄に増えてきたのが、こだわりのパン屋だ。沖縄本島南部の八重瀬町にある内田製パンもそのひとつ。
オーナーの内田彩(うちだ・さやか)さん
どのパンにも共通しているこだわりは「普通のおいしさ」なのだそう。のどかな田園風景が広がる八重瀬町という土地柄もあり、近所のおじいさんや、子どもなど、お客さんの層もかなり幅広い。だから食べやすくて、酸っぱすぎない生地にこだわっているのだという。
普通のおいしさにこだわったパン
「高い小麦を使ったり、具材に高価なものを使えば、おいしいパンはできますが、普通の材料を使っていかにおいしいと思ってもらえるパンを作るかを目指しているんです」とオーナーの内田彩(うちだ・さやか)さん。

おいしさの秘密は生地にあり!

販売されているパン
ベーグルとプレッツェル以外のパンに使っているのはレーズンから起こした自家製酵母。小麦粉は外国産のフランスパン用小麦粉とライ麦粉、それに北海道産の全粒粉だという。フランスパン用小麦粉は数種類をパンの種類に応じて自家ブレンドしているそうだ。
バゲット
内田さんのイチオシのひとつバゲットは、こんがりした香ばしさとしっかりした歯ごたえともに小麦の風味が伝わってくる。3種類のベリーが入ったベーグルは、グルテンの配合が最も高い最強力粉を使っているだけあって、生地の密度が高くモチモチ感がたまらない。
メロンパン
サクサク感を出すために上の部分は薄力粉でこねた生地、適度な食べごたえ感を出すために下半分は準強力粉でこねた生地。メロンパンはそれらをドッキングさせて焼き上げる。バターの風味が豊かで、どことなく、おばあちゃんが焼いてくれた感じがする印象深いメロンパンはぜひお試しあれ!

昭和が薫る懐かしい店内

ねじまき式の柱時計
昭和が薫る懐かしい店内
お店には、ねじまき式の柱時計や温度計、骨董品の裁縫箱などがディスプレイされ、柱には古材が使われているなど、昭和の香りがする懐かしさに溢れている。「北へ南へと車を使って移動できないお年寄りが多いから、本格的なパン屋があったらうれしいはず」というものがお店を八重瀬町に構えた理由のひとつだという。きっとおじいちゃんやおばあちゃんとの思い出があるに違いないと、そのあたりをたずねてみた。
内田さんとスタッフの皆さん
「昔ながらの生活をしていた祖父母と一緒に暮らしていたんです。自家用に畑もやっていたし、お米も自給していたんですよ。子どものころに食べてたおやつもお母さんやおばあちゃんの手作りでした。だから古いものが前から好きだったんです」

返ってきた答えは、内田さんが焼くパンや、お店の雰囲気から伝わってくる懐かしさと優しさを裏付けるものだった。
焼き立てのパン
優しさはそれだけにとどまらない。スーパーやコンビニで売られているパンと違って、自家製酵母の手作りのパンは時間がたつと硬くなる。こだわったパンに馴染みがなかった人にも、いい状態で食べてもらいたいと考えたのが「パンの保存方法と焼き直しの仕方、おいしく食べる方法」という手書きのリーフレット。これがあれば、焼きたてのおいしさに近い状態でいつでもおいしいパンを食べられるというわけだ。

地元に根差した「ちょっとこだわった」パン屋

やさいのチョリソー
「中学生のころからパン職人になりたくて、高校を出て製パンの専門学校に通ったにもかかわらず一度は諦めていた」という夢に、もう一度チャレンジしたのは沖縄に移住して10年近くたってからのことだったという内田さん。「食べておいしくなければ意味がない」という強い思いを胸に、今日も明日も変わらずパンを焼き続けていくのだろう。
ハード系のパン
今後の目標は「パン本来のおいしさを味わえる」ハード系のパンを増やすこと。オープン当初はバケットもカンパーニュもひとつずつしか焼かなかったのにそれでも売れ残る日があったというが、オープンして約2年の内田さんの努力が実って着実にァンが増えているのだという。
内田製パン店舗入り口
こだわり抜いたパン屋さんももちろん魅力的だけど、地元に根差した「ちょっとこだわった」パン屋が、沖縄の緩さにはぴったりなのかもしれない。

スマートポイント

  • ハード系のパンや食パンなどの定番アイテムは品切れする可能性があります。
  • パンが焼き上がった時には「○◯が焼き上がりましたー!」と知らせてくれるだけでなく、「焼きたて〜」フラッグで知らせてくれます。
  • 「パンの保存方法と焼き直しの仕方、おいしく食べる方法」という手書きのリーフレットは必ずもらいましょう。

ライターのおすすめ

内田製パンから国道331方面に進むと、糸満から南城市にかけて自然海岸が広がっています。お気に入りのパンを買ったらぜひ海へ。

福田展也

目下の趣味はサーフィン・沖縄伝統空手・養蜂。心で触れて身体で書けるようになることが10年後の目標。

スポット詳細

沖縄観光モデルコース

記事検索

ツアー検索

2+