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季節特集季節特集

2015.10.29

地域に根付いた青年が作る
宜野湾市青年エイサー祭り

writer : 中本岩郎

旧盆を中心に沖縄県内各地で踊られるエイサー。夏場になると旧盆以外でも各地で市町村や地区ごとにエイサー祭りが開催されます。最近は7月から9月中旬まで毎週といっていいほどエイサーのイベントが行われています。色んなエイサー祭りがありますが、今回ご紹介するのは、地域に根付いた青年が手作りで開催しているエイサー祭り、宜野湾市青年エイサー祭りです。

青年が作り上げる魅力

沖縄本島中部に位置する宜野湾市は、那覇と北部をつなぐ中継地点に位置する利便性の高い地域。宜野湾市といえば、揺れ動く普天間飛行場で有名。そんな宜野湾市では毎年旧盆の二週後に青年会が主体となり「宜野湾市青年エイサー祭り」を開催しています。
宜野湾市青年会の旗
エイサーの衣装を身に着ける
イベント会場でのご馳走
祭りを自主運営しているのは市内の青年会13 団体で組織される宜野湾市青年連合会。運営にかかわる資金は、市内を中心に各企業や団体からの協賛で賄われており、その名の通り「青年による手作りのエイサー祭り」なのです。夕方から開会すると次世代を担う子ども会、地域の頼れる先輩方の婦人会から演舞が始まり、そして青年会の登場です。
子供会の演舞
婦人会の演舞
青年会の演舞
祭りの会場は宜野湾市役所向かいにある市民広場。日ごろは駐車場や野球場として利用されていますが、厳密にいうと普天間飛行場の敷地内なので、宜野湾市がアメリカ軍から開放してもらっているということです。フェンス越しに会場を見ると、沖縄におけるアメリカ軍基地の風を感じます。
祭りの会場は市民広場
青年会のエイサー。スタイルは様々。
青年会のエイサー。多彩なエイサー。

多彩なエイサーのスタイル

宜野湾市は戦前からエイサーが行われている地域です。時代とともにエイサーも変化しながら、いろいろなスタイルのエイサーが踊られています。主体となる太鼓の種類もパーランクーと呼ばれる片面張りの小さな太鼓や、中くらいの締太鼓、そして大太鼓などさまざま。踊りや唄や振付の違いを見るだけでもおもしろいです。市外からの友情出演もあり、祭りに華を添えていきます。
片面張りの小さな太鼓で演舞するエイサー
中くらいの締太鼓で演舞
エイサー踊りもさまざま
踊りの合わせ方やバチの叩き方、フェーシ(囃子・かけ声)の違いも地域の味が感じられます。太鼓の位置や回し方、足のステップと体の向きなど、細かい所作から生まれる統一感も魅せどころ。1団体あたり約20分間という限られた時間の中で一つの演舞を作り上げ、日頃の練習の成果が一瞬で試されます。
太鼓の位置や回し方に違いがみえる
足のステップもさまざま
フェーシ(囃子・かけ声)の違いもさまざま

青年達の夏が過ぎていく

2カ月間の練習を積んで旧盆を迎え、そしてエイサー祭りの演舞を終えると宜野湾市における大舞台のエイサーは見納めです。演舞を終えた青年から「終わったなぁ」って声が聞こえてきます。でも、これで終わりではありません。彼らには片付けという大切な仕事が残っているのですから。企画、演舞の順番決め、準備、運営、片付け。これを全て青年会でやっているから、「青年会の手作りのエイサー祭り」なのですね。
フェーシ(囃子・かけ声)の違いに地域性がでる
賑わうエイサー祭り会場
祭りの締めの花火
私自身も約10年間に渡り宜野湾市青年エイサー祭りを見てきましたが、会場全体のレイアウトや演舞の順番決めの方法など、細かくて見えないところで青年会の汗と情熱が詰まっている祭りだと感じています。青年会やエイサーに参加する人数は減り、中には人数が確保できず演舞を諦める団体もいるそうです。
エイサー祭りのチラシ
祭りには色々な人が参加する
エイサー祭りを手作りする青年会
青年の意気込みが一番大切ですが、それだけではどうにもいかない課題があるのも地域の現実です。大きな目玉や派手な華やかさではなく、青春時代を共有した青年達で作り上げる祭りには、なんだか温かさがあります。来年は20回という節目を迎え、これまで以上に楽しい祭りになるのでしょう。
エイサー祭りで見かけた親子
準備、運営、片付けをする青年会
エイサー祭り実行委員のみなさん
取材協力:宜野湾市青年連合会、宜野湾市青年エイサー祭り実行委員会

スマートポイント

  • 昼間の3時くらいから場所取りできます!
  • 会場には芝部と土の場所がありますが、芝生が座りやすいです。
  • 本部席の横に優先席があります。

ライターのおすすめ

宜野湾市のエイサーの歴史を知ってから演舞を見ると、地域ごとの違いを更に楽しむことができます。

中本岩郎

地域の青年会に所属し、エイサーを通し真心溢れる沖縄の人々の虜に。地域に根付く文化の深部を発信する。

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