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観光観光

2016.10.10

知ってます?沖縄伝統の旗頭
首里代表旗「瑞雲」は必見

writer : 大城直也

旗頭(はたがしら)
沖縄の伝統芸能といえば三線(さんしん)や太鼓の音に合わせて踊るエイサーが有名ですが、エイサーと同じくらい沖縄県民に愛されている伝統文化に旗頭(はたがしら)があります。旗頭は村の繁栄を込めて住民達により手作りされ、古くから各集落の象徴として受け継がれています。地域ごとに形はさまざまですが、どれもデザインは華やか。綱引き行事や祝い事、祭事などの時に披露されます。その中でも首里の代表旗「瑞雲(ずいうん)」は必見。首里各町の青年会から選ばれた若者達が集まって、年に一度の晴れ舞台「那覇大綱挽」に向けて練習に励んでいます。地域の伝統を守り、継承に尽力する瑞雲同好会を紹介します。

華やかで力強く、どっしり存在感

首里の各町の旗頭
瑞雲同好会によると、旗頭の全長は約8.5m、全幅は3mほどで、重量はなんと約70kgとずっしり。首里の各町の旗頭の重さは約40〜60kgとされていますので、見た目にも代表旗としてどっしりと構えていて、ひと際存在感を放っています。大きな竿の上部には灯篭があり、そのデザインは琉球王家家紋の左御紋(ヒジャイグムン)と首里城正殿の大龍柱で構成されています。制作や補修は業者には依頼せず、全て同好会メンバーが丁寧に手作り。ニーセーター(青年達)の熱い思いが込められた代表旗は華やかで力強く、そして神秘的です。
首里の瑞雲
繰り返しますが、首里の瑞雲は必見です。

晴れ舞台は10月の「那覇大綱挽」

那覇大綱挽
瑞雲の一番の晴れ舞台は10月の体育の日の前日に開催される那覇大綱挽。
持ち手
毎年9月に入ると、各町の青年会代表者ら計20人ほどが集まって練習に励みます。メンバーは仕事を終えてからの参加となりますので、午後8時ごろに集まって午後11時までみっちり行います。
練習の様子
本番前夜まで行われる練習
腰に巻いたサラシに旗頭を載せている持ち手
オレンジ色の街頭が練習場を照らす中、持ち手は腰に巻いたサラシに旗頭を載せて、サポートする青年達の「サーサー、サーサー」のかけ声とともに高く掲揚。練習は本番前夜まで行い、一人ひとりのパフォーマンスを高めていきます。
サポートする青年達
当日は那覇の計14旗が国際通りで行われる旗頭行列に参加し、太鼓や打楽器の鉦子(しょうご)などを鳴らしながら大綱が待つ国道まで練り歩いて応援に加わります。その様子は迫力満点で圧巻、旗頭を大きく揺らす勇壮な演舞に魅了されることをお約束します。

同好会は世代を超えた交流も魅力

瑞雲同好会の皆さん
瑞雲同好会を引っ張るのは8代目会長の湧川朝紀さん(36)。16歳から地元の青年会に所属し、瑞雲に携わるようになって今年で16年目を迎えます。旗頭の魅力について尋ねると「給料が出るわけじゃなくて完全にボランティアですが、単純に楽しいから続けられています。大綱挽を控えたこの時期(9月)は特にモチベーションが上がります」と話していました。幅広い年代の人との交流も活動の魅力のひとつだそうです。
瑞雲同好会のメンバー
最年少の具志堅仁也さん(18)は「初めての参加で上手く掲げられるか不安ですが、楽しみたい。恥をかかないように精いっぱい頑張ります」と練習に励んでいました。

首里城祭、琉球王朝祭りでも演舞

瑞雲は1935年を最後に途絶えていた大綱挽が、沖縄の日本復帰の前年(1971年)に復活(那覇大綱挽HP参照)したことに伴って、故・宮城春晴さんを中心に首里地区の実行員会が結成、代表旗として制作されることになりました。
小橋川共春さんと赤嶺栄光さん
当時、立ち上げに携わった瑞雲同好会顧問の小橋川共春さん(69)と赤嶺栄光さん(69)は、人集めや資金造成など当時の苦労話を懐かしそうに説明してくれました。小橋川さんは「最初のころは誰も持ち方さえわからず、何回も喧嘩をしました。給料も活動費に充てたりして、母ちゃんには迷惑をかけました」と苦笑い。赤嶺さんは「旗頭をやっていると交流の場が増え、仲間も増えていく。これが最大の魅力。先輩後輩を重んじて、受け継いでくれたら嬉しい」と期待しました。瑞雲同好会は那覇大綱曳のほか、10月下旬の首里城祭琉球絵巻行列、11月3日に開催される琉球王朝祭り首里(旧首里文化祭)の古式行列で演舞します。ここでも繰り返しますが、さまざまな人の思いが込められて継承されている首里の代表旗・瑞雲は見る価値大アリです。

スマートポイント

  • 事前に瑞雲に関する歴史などの情報を調べて本番を見るとより感動的です。
  • 少しディープな沖縄の伝統文化にぜひ触れてほしいです。
  • 文中で紹介した3イベントの詳細は、それぞれホームページなどに掲載されています。

ライターのおすすめ

本番では旗頭を掲げる持ち手以外に、周りでサポートするメンバー達の動きにも注目してください。一人一人の持ち場に見所があります。休憩している時には話しかけて交流を楽しんで、ちょっと違った沖縄観光を満喫してください。

大城直也

家族と写真とフーチャンプルーをこよなく愛するウチナーオヤジ。

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