
沖縄県糸満市にある「平和祈念公園」。那覇空港から車で約40分。太平洋戦争の沖縄戦最後の激戦地であり、沖縄戦跡国定公園に指定されています。糸満市摩文仁の丘陵を南に望み、南東側にダイナミックで美しい海岸線を眺めることができます。公園内には、平和の礎や平和祈念堂、平和祈念資料館があり、平和への祈りを捧げる場所として特別な存在。毎年6月23日は「慰霊の日」として追悼式の舞台になります。
国内外から人々が訪れる沖縄戦終焉の地
およそ40haの広大な平和祈念公園。国内外から観光客や慰霊団、卒業旅行生など、多くの人々が訪れています。平和の火がある平和の広場から扇状に建てられた平和の礎には、沖縄戦で亡くなった242,225人(2024年6月23日時点)の氏名が刻みこまれ、平和の尊さを感じずにはいられません。休日になると地元の家族連れが多く見られ、スポーツやピクニックを楽しめる場所としても親しまれています。
毎年6月23日に行われる慰霊の日
毎年6月23日は慰霊の日として、世界中の恒久平和を願い「沖縄全戦没者追悼式」が行われます。遺族だけでなく多くの参加者が集い、戦争の犠牲になった20万人以上の方々へ祈りを捧げます。当日は平和祈念公園に向けて、沖縄県庁発と豊見城市豊崎発の無料シャトルバスが運行します。多くの人に戦争の歴史を深く知ってもらうため、平和祈念資料館やひめゆり平和祈念資料館も入場が無料になります。
感謝の気持ち溢れる平和祈念資料館
平和祈念資料館は1975年に開館。悲惨な戦争の教訓を後世に伝え、平和の実現に寄与するために平和祈念公園内に設置された資料館です。館内の展示は「沖縄戦への道」、「戦場の住民」、「証言の部屋」、「収容所から」の主に四つに分かれています。沖縄戦に関する文書や、ひめゆり学徒の手記などが展示され、証言を聞くこともできる貴重な場所です。
[作成日:2015年10月28日 更新日は上記に記載]