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グルメグルメ

2016.07.26

創業121年の老舗洋食店。ここを
訪れずして洋食を語るなかれ!?

writer : 鈴木美和

ポークカツレツ
オムライス、コロッケ、ポークカツレツ・・・。昔懐かしい洋食は私たちの心も満たすソウルフード。そもそも洋食とは、明治時代に西洋から伝わった料理を、日本の料理人たちが独自に進化させたもの。今回ご紹介する「煉瓦亭」(東京・銀座)は、まさにニッポンの洋食の歴史を担ってきた老舗洋食店。ここを訪れずして洋食を語るなかれ!と断言したくなる、魅力たっぷりの名店なのです。

東京・銀座の街並みに溶け込む、煉瓦と赤いひさしの外観

「煉瓦亭」が創業したのは明治28年。現当主は四代目の木田浩一朗さんです。古い煉瓦を使った外観はレトロで親しみやすい印象ですが、どこか風格があり、洋食がハイカラだった頃の雰囲気を漂わせています。お店は地下1階~3階の4フロアに分かれていますが、どの階でも同じメニューがいただけます。
正面
店内

トンカツのルーツはこの店にあり!

メニューを開くと、まず目を引くのは「元祖ポークカツレツ」1700円。今や国民食ともいえるポークカツレツ(=トンカツ)はこの店が発祥だってご存知でした?伝統的なフランス料理である仔牛肉のパン粉焼き「コートレット」を、初代ご主人が日本人好みの豚肉に替え、フライのように揚げたところ大当たり!瞬く間に人気になりました。
大きなポークカツ

こだわり抜いた素材が生む、上質な味わい

ポークカツレツは相模豚のロース肉に粗挽きの生パン粉をつけ、ラードを配合した油で揚げています。香ばしい衣にかぶりつくと甘い肉汁がほとばしり、相模豚の豊かな旨みが口の中に充満します。ロースといっても脂身を取り除いているので、とってもヘルシー。ちなみに添え野菜の定番、せん切りキャベツも「煉瓦亭」が始めたんですって。
ポークカツとキャベツ

まかないから看板料理に君臨した「元祖オムライス」

もう一つの「元祖」はオムライス1500円。ケチャップライスを薄焼き卵で巻いたものを想像しますが、さにあらず。ご飯、合い挽き肉、玉ねぎを一緒に炒めて成型したシンプルな料理で、もとは「ライスオムレツ」という名のまかないだったそう。常連客のリクエストでメニュー化され、こちらも大人気に。レシピもスタイルも当時のままです。
オムライス

老舗洋食店のプライドを感じる「コンソメ」

隠れた必食メニュー「コンソメスープ(冷)」800円もご紹介しちゃいましょう。和食のだしと同様、西洋料理の命ともいえるコンソメを毎日丁寧に引いています。ゼラチンは一切使わず、冷やすことでスープのコラーゲンがゼリーのようにプルプルに固まる本物のコンソメは感動的な味わい。手間がかかり、今や洋食専門店でもなかなかお目にかかれないメニューなので、ぜひお試しを!
コンソメスープ

最先端の街、銀座でレトロ洋食のおいしさを再発見

魅力的なのは料理だけではありません。ほどよい活気がある店内、温かくもてなしてくれる女性スタッフと愛らしい給仕服、天井から吊り下がる古風なペンダントライト、骨董のレジスターなど、心に刺さるアイテムが散りばめられています。ノスタルジックな空間で味わう洗練の洋食。そのギャップにもワクワクします。
明るい店内
趣あるレジスター

スマートポイント

  • 銀座駅から近いだけでなく、席数が110席もあるので予約なしでも入れる、1人客や子連れもOKなど、とにかく使い勝手が良い。銀ブラの合間にふらりと立ち寄れる気軽さも魅力です。
  • 店内は地下1階~3階の4フロアで構成。カジュアルな地下1階、厨房の様子が見える1階、白いテーブルクロスがかかる2階、お座敷(5名以上の宴会利用のみ)の3階など気分やシチュエーションに合わせて選べます。
  • メニューも豊富。エビフライ、カニコロッケ、チキンコキーユ、マカロニグラタン、ハンバーグステーキ、ハヤシライス、スパゲッティナポリタン、ハムサンドウイッチなど全制覇したくなる洋食の王道がずらり!

ライターのおすすめ

洋食はその親しみやすさから、B級グルメ的な扱いになることも多いのですが、「煉瓦亭」に来ると、やはり一流の洋食はまったく別物だということを思い知らされます。食材追求の姿勢と、薄皮を一枚一枚積み重ねるような手間のかけ方に脱帽。長く愛されてきた洋食ならではのおいしさと底力に改めて拍手!

鈴木美和

フードライター。東京のレストランガイド、美味しいお取り寄せの記事を主に手がける。食雑誌「dancyu」や「料理通信」、読売新聞をはじめ様々な紙媒体やウェブに寄稿。好きなものは肉と寿司とショコラ、という長年の雑食ぶりがたたって、着々と体重が増加中。

スポット詳細

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