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グルメグルメ

2016.10.22

「つぶ焼き」一筋の名店
飲んだ締めはかど屋で決まり!

writer : 金子 美里

釧路名物の一つに数えられる「つぶ焼き」。かど屋は、このメニュー一筋で多くのお客さんを引きつける名店です。たかがつぶ焼きとあなどるなかれ! この店では、単に青つぶを焼くだけでなく、ひと手間も二手間もかけて、丁寧に味を作り上げています。
つぶ焼き
釧路では、夜の締めの定番にもなっていて、真夜中近くの店内は大変なにぎわいを見せます。「つぶ焼き」と人気のラーメンで、お酒を締めて釧路っ子気分を味わっちゃおう。

老舗感漂うたたずまい。つぶが描かれた行燈もキュート

創業は1966(昭和41)年。つぶ焼き一筋でおよそ50年も看板を守り続けているのが、この「かど屋」です。メインメニューのつぶ焼きが、釧路ではお酒の締めの定番として親しまれています。その名のとおり、繁華街の角にたつこの店は外観からも、老舗の風情が漂います。
暖簾
外壁にかかる、青つぶが描かれた行燈もレトロ感たっぷり。つぶ焼と大きく白抜きされた暖簾をくぐると、木の温もりを感じさせる長いカウンターが目に入ります。
行燈
和風の照明もどこか温かで昭和な雰囲気。席につくと、カウンターの向こうから漂ってくる、醤油とつぶが入り混じったおいしそうな香りに包まれます。お酒をのんで満腹感を感じていた胃にも刺激を与えて、再び食欲も戻ってくる魅惑の香りですよ。

手間ひまかけた仕込みと、秘伝のたれが味の決め手

厨房の焼き網には、いつもきれいに青つぶが並んでいて、目からも食欲を誘います。このメニューは、単純そうで実はとても手の込んだ料理。
使うのはつぶのなかでも、厚岸産の青つぶ(エゾヒメボラ)のみ。刺身にするまつぶ(エゾボラ)と違って脂分とコクのあるこの青つぶは、熱を加えることで旨みを増します。
焼き網の上に並ぶ青つぶ
2日間かけて砂抜きした貝を、まずはしっかり下茹でしてから、毒のあるアブラ(唾液腺)をカット。たれの味を染み込ませながら、硬くならないように絶妙の火加減で3回焼き上げ、旨みが落ち着くよう1日寝かせて、やっと店の焼き網の上に登場するのです。
秘伝のタレを加える
注文を受けたら、50年継ぎ足してきた秘伝のたれを加えつつ、もう一度加熱。これだけ丁寧に、時間をかけて仕込んだこの一品がまずいわけはないのです! 目の前で焼かれる貝の口からグツグツたれ煮え立つ様子に、心も踊りますね。

上手に身が抜けたら気分もおいしさも上がります

木皿に載ったつぶ焼き
特製の木皿に載った名物つぶ焼(850円)が目の前に出されたら、さっそくいただきましょう! 心を込めて仕込まれたこの料理を、余さず堪能したいなら食べ方の作法を知っておくことも大切。
貝殻の口まで入っているタレ
まずは、貝殻の口までなみなみに入っているタレを、こぼさないように飲み干します。独特の甘みとたれの上品な味が口のなかに広がり、思わず笑顔に。旨さの余韻に浸った後は、いよいよ身です。
竹串で身を刺す
貝殻から取り出した身
貝殻の先を押さえたら、竹串で身をしっかりと刺して、ひねりながら慎重に引き抜きます。身がちぎれず、つるっと上手に抜ければテンションも上がりますよ! あとは、フタをはがして一口で。ぷりっとした食感とコクのある旨さは、さすが名店の味。
貝殻の口を木皿に打ち付けて身を出す
途中で身がちぎれてしまったら、貝殻の口を下にして木皿に打ち付けるとポロリと残った身が出てきますよ。肝(一番の奥の渦巻き状になっている部分)がもっともおいしいともいわれていますから、残さず味わってくださいね。

見逃せない! お酒を締めるために作られた特製ラーメン

名代ラーメン
つぶ焼と同じくこの店の名物になっているのが、名代ラーメン(600円)です。これは、常連からの「締めラーメンが食べたい」という要望に応えて作り上げた特製の味。お客さんとともに改良しつつ味を仕上げ、1970(昭和45)年ごろに完成させました。
スープ
トンコツと鶏ガラ、野菜でだしをとったスープは、コクがありながらもさっぱりとした醤油味で、お酒の後でもするすると麺がのどを通っていきます。酒飲みたちの意見を取り入れた味だけあって、口当たりがまろやかで、じんわり体に染み入るようなやさしい旨さですよ。
かど屋外観
長年、釧路の夜の最後の一軒として、多くの人に愛されてきたかど屋。最後の最後まで釧路を満喫したいなら、呑兵衛たちでにぎわうこの店で、つぶ焼きとラーメンをがっつり味わわなきゃダメですよ!

スマートポイント

  • 店が混みはじめるのは午後10時過ぎ。真夜中近くなると行列になることもあるので、ゆっくり味わいたいなら早めの時間に訪れるのがいいです。
  • 食べ方がわからないときは、遠慮なく店員さんに聞いてみよう。実演も合わせて気さくに教えてくれます。
  • グループでつぶ焼きとラーメンを一つずつ頼んで分け合ってもOK! お腹一杯でも味わう価値ありのおいしさです。

ライターのおすすめ

混んではいますが、ぜひ真夜中近くのにぎわった時間帯に立ち寄ってほしい店。ほろ酔いの人たちが満面の笑みで、飲んで味わう様子は熱気にあふれていて、楽しい気分になれます!

金子 美里

フリーランスライター。地元情報誌の編集として勤めたのち独立。現在は観光情報誌や旅行雑誌などに執筆。

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