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観光観光

2016.01.12

寒い!不便?だからこそ楽しい
ゆうばりファンタ映画祭

writer : 新目 七恵

冬の北海道は、雪と氷の銀世界。一年で最も寒いこの時期に、夕張という小さなまちが、一年で最もアツくなる名物行事に沸きます。
ゆうばり国際ファンタスティック映画祭。
ゆうばり国際ファンタスティック映画祭

提供写真:ゆうばり国際ファンタスティック映画祭

通称「ゆうばりファンタ」などと呼ばれるこのイベントは、話題作から、名作、珍作(?)まで上映ラインアップはいろいろ。映画を観るだけでなく、全国&世界から集まるゲストと交流したり、地元市民から思わぬ歓迎を受けたり… 楽しみ方も人それぞれ。

参加の際、忘れてはいけないのが、防寒着。というのも、この時期、まちの平均気温はマイナス6℃。新千歳空港から55km、札幌から60kmの距離にありますが、積雪は1mを越え、運転には注意が必要。札幌から向かうバスやJRの本数も限られます。

寒い? 不便?

だからこそ、楽しいのです!映画好きならずとも、お祭り気分で楽しめる魅力をご紹介します。

話題作を先取り! 豪華で多彩なラインアップが魅力

映画祭でまず気になるのは、どんな作品が観れるのか、でしょう。ゆうばりファンタの特徴は、その豪華さ&多彩さにあります。
ジャンルも多彩
毎年プログラムは変わりますが、日本公開前のハリウッド大作などを観ることができる「招待作品部門」、若手監督の登竜門的「オフシアター・コンペティション部門」をはじめ、国内外の短編や長編・数十作品が、地元の公共施設やホテルなど、複数の会場で同時上映されます。

ジャンルも多彩で、SF、ホラー、ファンタジー、アドベンチャー、アクション…などなど、まさに〝ファンタスティック〟な個性派ぞろい。何でもござれの雑多な面白さが、ここならではといえるでしょう。

話題作をいち早く楽しむもよし、お気に入りの作品を発見するもよし。時には劇場公開されない作品もあるため、映画との〝一期一会〟が味わえる、貴重な場となっています。

あこがれの監督や俳優さんと急接近のチャンスも!

映画を観るだけでなく、監督やスタッフ・キャストと知り合えるのも、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭の醍醐味です。

ここで役立つのが、まちの「寒さ」と「狭さ」。たとえば、名物・ストーブパーティーは、屋外が会場。
ストーブパーティー

提供写真:ゆうばり国際ファンタスティック映画祭

極寒の中、参加者は身を寄せ合ってグリルや鍋を囲みます。
グルメ

提供写真:ゆうばり国際ファンタスティック映画祭

ふと気づけば、となりにあの俳優さんが! なんてことも。振る舞い酒に酔いしれて、映画談議に花が咲く…。そんな輪のなかに飛び込めば、ステキな出会いがあるかもしれません。

また、近隣の飲食店や宿泊施設が限られるため、自然と顔を合わせる機会も増えるのも、嬉しい点。

気に入った作品があれば、関係者に「面白かったです」と声を掛けるのもオススメです。そのひと声が励みとなって、次の作品へとつながるはず。特に、新人監督さんや俳優さんの場合、これから全国&世界に羽ばたくケースも少なくありません。そうなればなおさら、映画祭でのひとときが感慨深くなるでしょう。

夕張流のおもてなしで、心も体もホカホカに

「おかえりなさい!」「行ってらっしゃい!」ゆうばり国際ファンタスティック映画祭に初めて訪れた人は、こんな言葉を掛けられて、ちょっと戸惑うかもしれません。実はこれ、まちの合言葉なのです。

さらに、名作「幸福の黄色いハンカチ」にちなんだ黄色いハンカチで参加者を歓迎するのが、〝夕張流〟のおもてなし。
黄色いハンカチで参加者を歓迎

提供写真:ゆうばり国際ファンタスティック映画祭

黄色いハンカチが飾られた会場や街中には、地元市民が出店する飲食ブースが設けられ、ラーメンやカレーなど、ご当地グルメも味わえます。昔懐かしい味わいでお腹を満たせば、心も体も温まることでしょう。

せっかく参加したなら、恥ずかしがらずに会話するのも、楽しむコツ。「ご馳走さま」「ありがとう」に加えて、「ただいま!」「行ってきます!」と返事をすれば、すっかりあなたも映画祭仲間!帰りにはきっと、このまちを〝第二の故郷〟のように感じられるはずです。

〝映画の街〟夕張を、歩いて、楽しんで、応援しよう!

ゆうばり国際ファンタスティック映画祭は、2016年で26年目を迎えます。
そもそも、なぜこのまちで映画祭?それは、炭鉱街として栄えた昔、映画館がたくさんあったから。市民の記憶の中には、今もしっかり、映画愛が根付いているから。

会場そばにあるメイン道路「キネマ街道」は、数多くの映画看板が建ち並ぶ人気スポット。
キネマ街道
上映の合間に歩いて、映画最盛期の雰囲気を満喫してください。
ご存じの通り、夕張は2006年、財政再建団体となりました。行政主導だった映画祭も休止に。そこで立ち上がったのが、市民や、映画祭を応援する人々。NPO法人「ゆうばりファンタ」を立ち上げ、このイベントを復活させました。
イベントを復活

提供写真:ゆうばり国際ファンタスティック映画祭

名実ともに〝映画のある街〟のシンボルが、この映画祭です。気になったら、足を運んでみてください。移動も便利で、何でも手に入る都会とは違う、どこか懐かしい笑顔と興奮が、あなたを迎えてくれるでしょう。
ぜひ会場で、お会いましょう!

スマートポイント

  • 映画祭の上映プログラムやゲストは直前に発表されることが多いので、ネットなどで随時チェックを。
  • チケットは当日でも買えますが、宿泊施設は大抵満室に。早めの予約がベストです。
  • 名物・ストーブパーティーは、カンパ形式の支払いで食べ飲み自由! ぜひ参加を。

ライターのおすすめ

学生時代から毎年のように通っていますが、アットホームな雰囲気が最高! 予想外の傑作に出会い、思わず見知らぬ隣席の人と「面白かったですね」と感想を言い合ったこともあります。

新目 七恵

1982年、北海道生まれ。十勝、函館の地方新聞記者を経て、2011年から札幌でフリーライターとして活動。

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