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カフェ・スイーツカフェ・スイーツ

2016.09.03

老舗の新倉屋花園本店で味わう
名物だんごや北海道の郷土菓子

writer : Asa Sugai

本州とは歴史が異なり、100年以上続く老舗はわずかな北海道にあって、その貴重な老舗のひとつが小樽の新倉屋です。創業は1896(明治28)年。2016年に創業120年を迎えました。
外観
新倉屋は、創業当時は「丸サ大阪屋」の屋号で、米、味噌、醤油等を扱う食料品雑貨商でした。その後、駄菓子屋を経て、1936(昭和11)年頃から串だんごを製造し、花園公園で「花園だんご」として販売開始。それが人気を呼んで店を構えるようになりました。
花園だんご

二代目考案の「山型一刀流」であんを盛る3種類の名物だんご

JR小樽駅から徒歩約10分。繁華街の花園にある新倉屋花園本店でひときわ目立つのが、正面奥のショーケースにずらりと並ぶ看板商品の「花園だんご」です。
ショーケースに並ぶ看板商品
「花園だんご」は、100%国産のうるち米を使った上新粉ならではの素朴な味わいと食感、そして黒あん、白あん、抹茶あん、お正油、胡麻の全5種類(各1本90円・税別・以下同様)それぞれに個性的な味わいのあんで大人気。
特徴的なのが、黒あん、白あん、抹茶あんの3種のあんの付け方です。
それが、新倉屋の二代目新倉慎太郎が考案した「山型一刀流」。その名の通りの刀の形の盛り付け方から、手間をかけても、伝統を守ろうという思いの強さが伝わってきます。

黒あんの素材のアズキや白あんの素材の白花豆はもちろん、道産品。抹茶あんは、クセのない白あんに抹茶を加えているので、ゆかしい抹茶の香りが楽しめます。

カフェスペースではお菓子とコーヒーや煎茶、お抹茶セットも

店内にはカフェスペースがあります。買ったお菓子を煎茶やコーヒーなどの飲み物と一緒にゆっくりと味わうのも楽しいですよ。
店内
煎茶はホット400円、アイス450円、コーヒーはホット200円、アイス300円。飲み物はほかに、アメリカンコーヒーやエスプレッソ、カフェラテ、シナモンカプチーノ、カフェモカ、宇治抹茶みるく、抹茶チョコみるなど。
このカフェスペースで大人気なのが、花園だんごと抹茶を組み合わせたお抹茶セット(680円)。だんごがおいしいだけでなく、全5種類のなかから好きなもの2種類が選べる自由度の高さも人気の理由です。
お抹茶セット
だんごは、伝統的な作り方をしているため、翌日には固くなってしまいます。そのため、遠方へのお土産にはしにくいのですが、数人でシェアしやすいのが串だんごのいいところ。カップルや家族、友人など、複数人で来た場合は、種類の違う花園だんごを選べば、一度にいろいろな味が楽しめますよ。

北海道の郷土菓子、「べこ餅」と「中華まんじゅう」

季節に合わせ、行事に合わせ、さまざまなお菓子が並びますが、北海道の端午の節句に欠かせないのが、「べこ餅」(120円)です。
「べこ餅」は、米粉と砂糖を練って作ったもの。北陸地方の「クジラモチ」が、北前船や移住者によって日本海沿いに運ばれ、アレンジされつつ根付いたもの、という説があります。
べこ餅
その生地色や形は店によってさまざまですが、最も一般的なのが、木の葉形。上白糖を使った白い生地と、黒糖を練り込んだ黒い生地が半々なのが、昔からの新倉屋のスタイル。コシの強さも特徴です。
3月末から6月頃までの季節限定品ですが、冷凍での地方発送もOKです。
中華まんじゅう
もうひとつ、北海道らしいのが「中華まんじゅう」(365円)。いまではふつうのおやつとしても人気ですが、お葬式の参列者に配る菓子として定着したものでした。
こんがりと焼き上げたどら焼きのような皮のなかはこしあんがたっぷりで、数人でシェアするのにちょうどいい大きさです。

猫好きにはニャンともうれしいお菓子を発見!

和菓子のうち、お茶席などにも使われる上生菓子は、季節感を重んじ、伝統的なデザインのものがほとんどですが、ここには、なんともユニークでかわいらしいものが。それが、猫の肉球を模した「猫のたまちゃん」(2種類各170円)です。
猫のたまちゃん
餅に求肥粉(ぎゅうひこ)を合わせた雪平(せっぺい)と羊羹(ようかん)でできているので、見た目だけでなく、プニプニと柔らかい感触も本物の肉球のよう。猫好きにはたまりません! 茶色の肉球はチョコあん、ピンクの肉球はイチゴあん入りです。
石蔵くるみ餅
手土産として長く人気を誇るのが、「石蔵くるみ餅」(140円)。小樽に多い石造りの倉庫の石を模した餅菓子です。餅生地にクルミをたっぷり入れたものと、クルミと黒ゴマを混ぜたものとの2種類があり、「それぞれにファンがついています」と原一統さんは話します。
原一統さん
ほかにも手土産に良さそうなものがいろいろあるので、目移り必至ですが、それもまた楽しいお店です。

スマートポイント

  • 柏餅、べこ餅など、季節の行事に合わせたお菓子のほか、秋にはなんとも珍しい、カボチャを使った大福が登場します。また、上生菓子は毎月、和菓子ならではの季節感あふれるお菓子が並びます。
  • 冬はこんがり焼けたお餅を入れた温かいおしるこ、初夏から夏の間は抹茶アイスをのせた冷たいおしるこなど、花園本店限定メニューが楽しめます。
  • 店専用の駐車スペースはありませんが、2,000円以上のお買い物で、斜め前にある有料駐車場の1時間無料駐車券がもらえます。車の方は、お気軽にお店の人にお伝えください。

ライターのおすすめ

JR小樽駅から徒歩約10分。寿司屋通の十字路を札幌方面へ折れて1分の「花銀」沿い。お菓子がおいしいだけでなく、地元の常連客とお店の人との温かいやりとりに心がほっこりなごむので、ぜひゆっくりしていって。

Asa Sugai

札幌生活も10数年。乗馬を楽しみ、冬は歩くスキーや温泉も。北海道は日常の近くに楽しいことがいっぱいあります。

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