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観光観光

2017.08.12

北の離島へ! 利尻富士に感動
自然と魚介グルメに浸る利尻島

writer : タカハシアキコ

道北の稚内から約50km、利尻礼文サロベツ国立公園内の日本海に浮かぶ利尻島。北西にある礼文島とともに、北海道の貴重な植物や野鳥が見られ、何よりもほぼ中央に位置する利尻富士(利尻山)の美しい姿に惹きつけられます。
美しい円すい型の利尻富士

提供写真:利尻富士町観光協会

観光シーズンの6月からは、多くの人がトレッキングで訪れるほか、三合目にある湧き水や近くの温泉、断崖の絶景が見られる岬や花の群生地、鳥のさえずりを聞きながらの沼の散策など魅力がいっぱい。高級料理のダシに使われる利尻昆布を使ったグルメや、その昆布をたくさん食べて育った旨みたっぷりの生ウニ丼も外せません!

北緯45度の離島へ。フェリーか飛行機を利用して

利尻島は、礼文島とともに一度は訪れたい道北の離島。札幌丘珠空港から利尻空港行きの飛行機、また季節運航で新千歳空港から発着する便はどちらも1時間内のアクセスで、札幌や小樽の観光と合わせるのに便利です。稚内からは、所要時間約1時間40分のフェリーが出ています。
利尻島行き飛行機
稚内と利尻、さらに礼文島を船で結ぶフェリーが発着する鴛泊(おしどまり)港の鴛泊フェリーターミナル(海の駅おしどまり)には、うにめし丼などが名物の食堂やカフェ、土産物店などがそろっています。
鴛泊(おしどまり)港の鴛泊フェリーターミナル
建物の向かいにも、レンタカー店やレンタサイクル・バイク店、飲食店、お土産物屋さんなどが並んでいて便利。まずは、フェリーターミナル近くの海に突き出たペシ岬へ行ってみましょう。入口まで徒歩10分、自転車で3分ほどです。利尻に泊まるなら、自転車を貸してくれる宿泊施設もあるので確認を。

ペシ岬や夕日ヶ丘展望台からの絶景は開放感いっぱい!

ペシ岬の頂上までは、歩いて約20分。途中には会津藩士の墓や展望台もあります。展望台からの上りは、かなり急で足場の悪い所もあるので歩きやすい靴で行きましょう。崖のコロニーから飛び交うオオセグロカモメやウミウ、かれんな北の野花たちを愛でながら、10分ほどのトレッキング気分を味わって。
ペシ岬展望台入り口
頂上までの道のり
頂上から見える鴛泊港と濃いブルーの海
頂上からはご褒美のように、鴛泊港と濃いブルーの海、その向こうに利尻富士の絶景が迎えてくれます。長く横たわる礼文島や、稚内の眺めと、360度のパノラマは開放感いっぱい! さらにペシ岬入口から北に約1.5km行くと、日没時におすすめの夕日ヶ丘展望台があります。赤く染まった空と海に、シルエットで浮かび上がる礼文島やポンモシリ島とのコントラストは感動モノですよ。
夕日ヶ丘展望台
赤く染まった海と空

山のふもとで澄んだ空気を体感、森や水辺の散策はいかが

島のどこからでもその美しい姿が見える、利尻富士は山好きにとって憧れの名峰。標高は1,721mで、中級者向きの鴛泊コースと上級者向きの沓形コースの二つがあります。リシリヒナゲシなど山の固有種や希少種の高山植物が多いのも見どころ。手軽に森林浴をしてみたいという人は、鴛泊からのルート三合目、北麓野営場から徒歩10分ほどの「甘露泉水」を目指してみてはいかがでしょう。
北麓野営場から徒歩10分ほどの「甘露泉水」
まろやかな口当たりの湧き水
登山者にとっても、ここが最後の水くみ場。利尻山の恵みとも言えるこの湧き水は、そのまろやかな口当たりに何度もすくって飲みたくなるほど。北麓野営場からは、人気スポットの姫沼に向かうルートもあります。海沿いの道路から車でもアクセスできる姫沼は、針葉樹の原始林が生い茂る沼沿いの散策路を、早朝に歩くのがおすすめ。コマドリやクマゲラなど、天然のBGMに耳を澄ませながら20~30分間のお散歩です。水面に浮かび上がる「逆さ利尻富士」は格別の美しさですよ。
水面に浮かび上がる「逆さ利尻富士」

生ウニ丼に、海の幸がてんこ盛りの利尻ラーメンを堪能!

レンタカーやレンタバイクで足を延ばすなら、島の南東部にあるオタトマリ沼もおすすめ。こちらも散策路があるほか、お土産やお食事処も充実。近くの「白い恋人の丘」は、あの有名なクッキー「白い恋人」のパッケージ写真に使われた、絶好の撮影スポットです。
島の南東部にあるオタトマリ沼
白い恋人の丘
利尻昆布を食べて育ったウニを使ったうに丼

提供写真:利尻富士町観光協会

利尻のグルメ第一位といえば、なんといっても生ウニ丼。利尻昆布を食べて育った取れたてのウニを、たっぷりといただく贅沢はたまりません。春から夏にかけては、漁師さんたちがワカメやコンブを浜辺に干す風景も見られます。
浜辺に干されたワカメや昆布
ホタテやエビ、ワカメなど海の幸がたっぷりと入った利尻らーめん
フェリーターミナル向かいにある磯焼亭では、ホタテやエビ、ワカメなど海の幸がたっぷりと入った、利尻らーめん(1,350円)が名物。豚骨、鶏がら、野菜などをじっくりと煮込んで作ったスープに、とろろこんぶを利尻富士のように盛った、旨みの深いラーメンです。まるで異国のようなすがすがしい自然と、飛び切りの海鮮グルメを、利尻島で思いきり堪能してくださいね!

スマートポイント

  • 利尻島を気軽に効率よく回るならレンタカーを利用するのが便利。アクティブ派は、島のサイクリングロード(約25km)を走ってみては。海沿いや花の群生地など、自然のなかを駆け抜けるのは気持ちがいいですよ!
  • 6月から8月の観光シーズンは、混みあうのでレンタカーやハイヤーの予約をしておいたほうが無難です。また、8月中旬ごろから道北の利尻島は秋に入るので、パーカーなどの上着を用意していきましょう。
  • 晩秋~4月ごろまで、姫沼や富士野園地などの観光名所、飲食店や土産物店もクローズになる所が多いので注意。ちなみに、ウニ丼が食べられるのは6月~9月の漁期で、濃厚なエゾバフンウニは6月~8月が狙い目!

ライターのおすすめ

甘露泉水の手前にある利尻富士温泉にも、同じ湧き水を飲めるコーナーがあります。ペットボトルで売っている利尻の水「リシリア」も人気。ドリンクでは利尻島限定、自家製乳酸飲料の「ミルピス」が一押し!

タカハシアキコ

北海道移住歴20年。亜熱帯の血を持つ寒がりライター。お手ごろで魅力的なモノやスポットを発掘すべく歩き回っています。

INFORMATION最新情報は、各施設の公式ウェブサイト等でご確認ください。

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